しまづ 幸広
しまづバスト
第185回
2016年06月22日 放送

日本共産党 しまづ 幸広 衆議院議員

女手一つで働くお母様。働けど働けど、生活はよくならずの幼少期。

高校生になった時に出会ったのが、日本共産党でした。

高校内でも同志が沢山いましたが、「共産党の国会議員としてバッジを着けるようになったのは、自分くらいかな」と笑顔で話してくれる島津議員。

赤旗新聞の記者として長きに活躍しました。

お写真などの刷り物よりも、実物の方が素敵すぎる島津議員。

街頭演説や各種メディアにどんどん出て、リアル島津議員と多くの対話をして頂きたいなと思いました。

みわちゃんねるでは、公示された参議院選、安全保障、ミサイルのお話などしてくださいました。

「今だから言えるあの日のあの出来事」のお話も島津議員らしいホッコリ楽しいお話です。

 

(動画より文字おこし)

日本共産党 比例東海ブロック 1期目(2016年6月22日収録時点)

 

[はじめまして、ですね。市田忠義副委員長からのご紹介ということで]―市田さんとは環境委員会で交流があったものですから。市田さんに言われたんじゃ来ないわけにいかない、ってことで。選挙公示日ですけど何とかやりくりして来ました。[そうですよ!今日6月22日、参議院選が公示されましたね。色んな所を奔走されているのでは?]―今日は静岡県に行って…私は今静岡県に住んでいるんですけど、それから岐阜に行って、それで今日こちらに来たんです。このあとは帰って、明日三重県に行きます。[もう、安倍さん並みにお忙しくて]―いえいえ(笑)。東海ブロック選出なものですからね、東海4県が地元なんですよ。静岡、三重、岐阜、愛知。[広範囲に渡ってですね。でも共産党も…そんな保守王国の所ではないんじゃないでしょうか、一般的に言うと]―いや、そうでもないですよ、静岡なんか保守王国ですからね。その中で皆さんにご支援いただいて、比例代表で私と本村伸子さんの2席取らせていただいてますので。[東海ブロックで、比例代表で2席取ってるんですか?本村さんも(「みわちゃんねる」に)来ていただきましたよ]―そうですよね。元気のいい議員で、私が引っ張られています(笑)。[どうですか?選挙は。今日からですけども]―これまでも共産党は上り調子だったんですけど、野党共闘がまとまったでしょう?野党共闘に力を尽くしたということで、共産党に対する関心と「よくやってくれた」という気持ちを感じますよね。[先週市田さんが出演してくださって「清水の舞台から飛び降りた」とおっしゃって、それが印象的でした。それくらい共産党が英断をした、ということですよね?「共産党だけは別路線をいくから、野党共闘は有り得ないよ」というのが今までの私たち日本人のイメージ…]―いや、それは共産党員の私だって驚きましたよ、方針が出た時には。国政選挙はね、やっぱり色々考え方が違うから、共産党としては他の党とは今の時点では一緒に出来ない、という考えだったんですけど、まさに「清水の舞台から飛び降りる」決断。これはやっぱり安保法制を通して、日本が戦争をする国になるんじゃないか、と。それに対して多くの皆さんが反対して、「野党はバラバラじゃ駄目だ、手をつなげ」と声を上げていただいた。その声に応えて私たちも決断して。それがやっぱり、他の野党も含めて背中を押していただいたということなんですよね。だから今度の選挙は、市民と野党共闘が安倍政権、与党に対峙していく。こういう構図ですよね。[だからこそ安倍さんも「野党共闘をやってどうするんだ」とか「安全保障の問題に関しても、考え方がもともと違うんじゃないか」っていうことを言いたい。でも論戦としては、ちょっと安倍さんのほうが弱いかな、っていう感じはしますよね]―そうですよ、大体自民党と公明党がやっていること自体がね。そのことを棚に上げて野党共闘を批判される筋合いはないですよ。[野党共闘の立役者の一人は市田さんかな、って思ったんですが、大変なことだったでしょうね。いつ頃からでしたっけ?]―去年の9月19日に安保法制が強行されて、すぐその日のうちに私たちは「市民と野党が力を合わせて共闘をしていこう」と呼びかけをして、それからやっぱり色々とあったんですよね、紆余曲折が。2月19日に国会で野党の党首の会談をやって、その時に「安保法制廃止の共同提案を出そう」と。同時に色んな形で合意をして、協力していきましょうということに。[党内でも色々あったでしょうね]―いや、そんなにね~…党内は歓迎の声がほとんどでしたよね。だからあまり異論は聞かないです。[そうですか。またまとまるところが大人の政党で、好感が持てますよ]―そうですか(笑)。

 

●幸せ度数年表

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[1956年、浜松市生まれ。地元なんですね]―そうです、今は静岡市に住んでいるんですけど、浜松市に生まれて浜松市で育ちました。[幼い頃はかなり貧しい生活をされていたと聞いているんですが]―そうなんです。ただ、貧しかったんだけど母親の愛情で育てられましたから、物心ついたときにはね、そんなに…貧しいは貧しいんですけど。例えばクリスマスになると、友達が「サンタクロースが来てプレゼントをくれた」って話をするわけですよ。家はないわけです(笑)。[子供って残酷ですよね(笑)]―だから幼心に、「サンタクロースは貧しい子供のところには来ないのかな」ってちょっと僻みましたね。[ご両親は何をやっていらしたんですか?]―ちょっと事情があって、私は母に女手ひとつで育てられたんですよ。母は内職をしたり色んなところで働いたりして。やっぱり女手ですからね、私と妹を育ててくれたんですけども、働いても働いても良くならない。だからそういう意味では、クリスマスのプレゼントも含めて社会の不合理を感じて育ったんですよ。[なるほど…で、共産党に入られたのが18歳。何がきっかけだったんでしょう?]―これはね…実はおじに共産党の人がいたんですよ。そんなに会うことはないんですけど、選挙の時なんかは共産党の話をして。私ね、共産党を誤解していましてね…ソ連や中国を見てて、平等な社会だけども自由や民主主義がない。かたや日本は資本主義社会で、自由なんだけど貧富の差がある。子供の頃、そういう辛い思いをしましたので、自由や民主主義がなくても、社会主義的なソ連や中国のほうがいいんじゃないか、って勝手な思い込みをしていたんですよ。ところが共産党を知って入ったらそうじゃなくて。共産党というのは、自由や民主主義を抑圧するんじゃなくて、むしろもっと花開かせて、そして一人一人の人間が人間らしく暮らしていける、そういう社会を目指しているんだ、と。それを知りましてね、だからそういう意味ではここで人生の幸福度は100%になるわけですよ(笑)。[そうですか~…誤解してますよ、皆さん。共産党を(笑)]―ソ連は共産党を名乗っているけど、あれは本当にとんでもない所ですよ。理念は全然違うんですよ。だからいい迷惑しましたよね、「ソ連と同じじゃないか、中国と同じじゃないか」って。[でも何かきっかけみたいなのがあるんですね? 先輩とか]―うん、だからおじさんがいて、共産党っていうのは平等な世界を目指してくれるんじゃないか、って思いがあったから…。民青同盟、「日本民主青年同盟」という、共産党に学びながら一緒にやる青年の団体があるんですよ。[共産党の若手が入る…]―まあそうですね。そこで高校の時に声をかけられたんですよ。赤旗新聞の日曜版というのがあるんですけど、その時ね、それを学校に持って行って読んでいたんですよ(笑)。それもおじさんにもらったんだけどね、それで民青同盟の子が目をつけて「あいつ、入れようじゃないか」って思ったんでしょうね。だから声をかけられて。最初ね、民青同盟って聞いて、共産党とは違うでしょ?「え?」って。よく聞いてみたら、共産党のことを学ぶということだったので、だったら入ってみようかなって。それがきっかけです。「これはいいところに入った」って民青同盟で学んで。クラスに42人いたんですけど、「民青に入ろう」って十数人誘って。[すごいじゃないですか(笑)]―今残っているのは私ぐらいだと思うんだけど(笑)。私に声をかけて民青に誘ってくれた子は、今どうしているのか(笑)。共産党は、18歳の日本人から入れるんですよ。だから18歳で入ったというのは、共産党員としての唯一の自慢です。[党内で大きい顔が出来るんですね(笑)。…そして、参議院選立候補、(もう一度)参議院選立候補?]―初めての立候補が38歳の時だったんですよ。この時は無我夢中でやっていたんですけど、2回目が3年後で。この1998年は、共産党が大躍進した年だったんです。だから(幸せ度数が)100%よりちょこっと上がっているんです(笑)。[これはご自身が出られた、ということですよね? 何回ぐらい落選して…]―参議院選挙4回出て衆議院選挙1回出て、(静岡県)知事選挙に1回出て、当選した、と。[1勝5敗、くらい? 大変ですね、党員の方は。「出ろ」って言われたら出なくちゃいけないし]―いやいや、それはやっぱり断る事もできるんですよ(笑)? 言っていいかどうか知らないけど、断った人も何人か見てますよ、私。[いやでも、これだけ選挙に出ている方はなかなかいないですよ]―いや実はね、04年(の参議院選)に出て、「これで候補者はもうないよ」って言われたので、ずっと裏方をやっていたんですよ、ビラ作ったり。そしたら2012年の県知事選挙のときに出る人がいなくて。まあこれは仕方なく出たんです(苦笑)。[党内事情でね~。色々大変ですね(笑)。でもこれからは野党共闘のところもあるから、共産党の方がそんなに毎回出てお金を無駄にすることもないかもしれない。そう言っちゃ申し訳ないんですけど(笑)]―知事選挙がもう1回くらいあるかな、と思っていたところに、2014年の突然の選挙だったんですよ。私は出るつもりは全くないし、その時東海ブロックは候補者が本村伸子さんしか決まってなかった。東海ブロックは静岡、愛知、三重、岐阜ですから、愛知に次いで大きいのが静岡なんです。静岡からっていうことで、どういうわけか私のところに話が来まして。[地元ですからね]―これはもう、意気に感じて出なきゃいけないって思うんだけど…立候補の話があってから投票日まで1ヶ月もなかった。だから私は1ヶ月で人生が変わったんです。議員になるつもりはなかったんですけど。[何年やっても、受からない人は受からないですから、どこの党でも]―まあそうですね。この激動の時期に議員をやらせていただいてますから、やり甲斐がある、本当に。[普段から活動しているから、すぐ選挙でも全然大丈夫ですよね、共産党の方って]―まあそうでもないですけどね。[普段の活動の延長みたいなものじゃないですか?]―候補者とまた違いますよ。とりわけ参議院選挙なんかだと政見放送になるわけですよ、カメラの前でね。今はカンニングペーパーがあるんだけど、初めの頃はなしで5分30秒全部暗記してね。何度も何度も練習して、5分30秒ピッタリに終わるようにやって臨むんですよ。撮り直しがきかないんです。[そうみたいですね]―カメラを回すでしょ? それでオッケーならいいんですよ。ただ「もう1回撮りたい」と言って2本目を撮ると、1本目は廃棄されるんです。2本目で間違えたら、その間違えたのが出ちゃうんですよ。[嫌ですね~]―だから、すごい緊張なんですよ。緊張で顔が強張る。だけど見ているほうは気軽で、「堅い」だとか「表情が無い」とか散々言われるんですけど、やるほうにしてみたら、トチっちゃいけない、正確に喋らなきゃいけない。すごい緊張です。[聞いただけで恐いですね]―今でもカメラがあると、緊張です。今日は困っています。[今は、テレビの視聴者はどこに自分の思いを持っていくか、って言ったら、政治家しかないですからね、八つ当たりするのが。舛添さんがいい例ですよ。ほら見たことか、みたいなね]―そうですね(笑)。最後の県知事選のときはカンニングペーパーを出していただいて、大分余裕が…。[最近はそういう風に知恵がついた、と]―最初の頃も(カンニングペーパーは)あったんですけどね、やっている人を見ると瞳が動くんですよ。「あ~、これ読んでるな」ってわかるから、だったらやっぱり暗記でいこう、と頑張って。[変な話ですけど、だから放送禁止用語を言う方もいるんですよね。言ってもそれをカットできない。すごい話ですよね。今度の都知事選でも、相当色んな人が出ると思いますよ(笑)。都知事選こそそういう人が出てくる。宝庫ですからね。でも、常識の範囲にしていただきたいですよね。…(「幸せ度数年表」を見て)はい、そういう政歴があるんですね]―…あ、随分先まで言っちゃったから、話すことがあんまりなくなっちゃった?[いえ、いっぱいありますけど(笑)。しまづさんは、写真よりもお会いしたほうが色気がありますよね]―あ、そうですか(笑)。[「共産党の小泉純一郎」みたいなイメージですよね]―ああそうですか、髪が白いから(笑)。[その例え、全然嬉しくないでしょうけど(笑)。今、秘書さん、すごい嫌がったと思いますけど。色気がありますよね]―ありがとうございます。初めてです、そんなこと言われたの(笑)。[写真では伝わらないから、もうちょっと写真も変えた方がいいんじゃないですかね。実物の方が100倍いいです]―あの、お世辞ではね、いいって言われてますけどね(笑)。[そんなことないですよ(笑)。…(後ろの壁を見ながら)はい、そしていっぱい飾ってくれましたね]―今日から選挙ですから。[すごいですね、これ。居酒屋のメニューみたい]―私も実は戸惑っているんですよ。これもそうだし、選挙になるとビラも出しますよね。ビラも最近はちょっとこれまでとは違うパターンで。自分でビラを作っていたから「こういうもんだ」っていうのがあるわけですよ。今のビラを見ると、なんか週刊誌のような(笑)。女性週刊誌を連想させるようなね。[ニュー共産党だから、色んなところにね。しまづさんの頃はガリ版みたいなヤツでしょ?]―ガリ版まではいかないですけど(笑)。若い頃はよくやりましたけどね。[ちょっと聞きたいのは、入党されてからずっと、党の職員として働いていたということなんでしょうか?]―共産党に入って党の職員になったのは1983年かな? 「静岡民報」っていう地域新聞があるんですけども、その新聞の記者を1年やったんですよ。そのあとで、赤旗新聞の静岡県の記者をやったんです。実はね、静岡民報の記者になったのは、前任者が体調を崩して辞めたんですけど、すぐ亡くなっちゃったんですよ。で、赤旗新聞の記者になったのは、赤旗新聞の前任者が亡くなって、それで私がなったの。[恐ろしいポストですね]―だから、死ぬところのポストに私が就いて、「死ぬ」というジンクスを打ち破ってきましたので(笑)。[強いですね。普通そのジンクスで負けちゃうんですけどね(笑)。更に国会のバッジをつける、という。最強の方ですね]―いえいえ。だから10年赤旗の記者をやりましてね、各地を回りまして。その財産は大きいですね、人脈だとか色んな地域の実情だとか。街頭演説なんかでも、その地域のことを一言喋ると皆さん喜ぶわけですよ。[全部熟知しているわけですよね]―いや、熟知じゃないですけどね。今は東海4県でいきなり候補者でいきなり議員だから、他の県に行くと全然わからないから困るんですよ。[自民党の議員さんとか(「みわちゃんねる」に)いっぱい来ましたけども、産経新聞とか多いじゃないですか。やはり共産党は赤旗新聞の記者さんなんですね]―議員でどれぐらいいるのかな、記者って…。[でも赤旗新聞の記者さんが国会議員になった方っていらっしゃるんですか?]―いない、聞いたことないよね。一緒に記者活動をしていて県議になった人はいるんですけどね。国会議員は…あ、そんなことない! 吉岡キッテン(吉典)さんは 赤旗編集長で国会議員になりました(笑)。[そうですか。すみません、失礼いたしました。勉強不足で…。そういう歴史も知らないでインタビューしちゃいけないですよね(笑)。穿った見方をすると…凝り固まりません? ずっと赤旗新聞をやっていると。産経記者が凝り固まるように]―うーん、まあ…傍から見るとそうかもわかんないですけども。ただ私たちにしてみると、やっぱり共産党の新聞ですから党の方針に沿ってやるんだけど、当然他の新聞だとかメディアに目を通さないと仕事は出来ませんから。お金ないから5紙までですけど(笑)。

 

●最近の政治トピックス

 

―(フリップを出して)今日お話ししたいのは、最低賃金の問題なんです。安倍さんね、アベノミクスで都合のいい数字を言っていて、「給料が上がった、最低賃金も引き上げた」って言うんですよ。確かに、これ(フリップ)を見ていただければわかるように、上がってはいるんですよ。でも907円ですよ? しかも最低賃金は地域によって違うんです。沖縄とか高知とは214円、これだけ差があるんですよ。907円だって、年収で140万いかない。(事務所の秘書の方から)もうちょっとあります。[(爆笑)計算機、計算機!]―(笑)160万?…いや、この間計算したら確か130何万だったけどなあ。働く時間で違うんだよね(苦笑)。ま、いずれにしてもワーキングプアは200万でしょ? 届かないんですよ。(フリップを差し替えて)これは、赤い折れ線グラフが最低賃金。で、棒グラフは人口の流出なんです。青が減ってる、ピンクが増えてる。やっぱり最低賃金の高いところに流れるんです。私ね、静岡県に住んでいるんですけども、最低賃金が783円で、お隣の神奈川県は905円なんですよ。静岡県と神奈川県の間に、熱海市と舛添さんの別荘で有名になった湯河原町があるんですけど、千歳川っていう小さな川の橋を渡ると最低賃金が122円違うんです。[そんなに違うんですか]―だから同じコンビニの時給でも、静岡県では800円だとか820円、橋を渡れば900円、950円。「おかしいじゃないか」ということを取り上げたんですけど。これは一目瞭然で、静岡県は人口の流出が多いんですよ。地域の疲弊の大きな問題になっているんじゃないか、と。[こういうのを見せつけられちゃうと、日本はまとまって住まなくちゃいけないんじゃないか、と思っちゃいますよね]―一極集中になりますよね。そうするとやっぱり色々弊害があるでしょう?[私の地元の八王子も、乗客が1人、2人なのにバスを走らせなくちゃいけない、というのは昔から言われていた問題だったので。でもその一家にとってはそれが生命線なわけです。自治体としてはすごいお金がかかるわけですよね]―悪循環なんですよね。地域に根ざした、地域にある農業・林業・漁業、それから中小企業。そこの力を伸ばしていくことが大事なんだけど、今のやり方は新自由主義で、とにかく競争で力の強いところが生き残る一極集中。日本全体は疲弊するわけなんです。[もうこれは完璧に人口が流入しているところの賃金が高くなっている、という図ですね]―(3枚目のフリップを出して)他の国と比べても、日本は少ないんです。フランスなんかは最低賃金を上げるために、3年間で中小企業を2兆2千800億円支援しているんですよ。それで最低賃金を上げている。[支援というのはどういう風に?]―要するに、中小企業が払っている…労働者と折半で保険料を払うでしょ? その企業が払う分を支援するわけですよ。それで賃金をあげましょう、と。アメリカなんかもそうなんです。日本は本当に少ないんですよ? 直接の支援が、5年前ぐらいで50億円だった。それがだんだん減って半分ぐらいになっちゃって。助成金だとかあるんだけど、あまり直接のものじゃないし、使い勝手が悪いんです。そこのところを思いきって応援すれば(最低賃金は)上がる。実はね、アメリカでこういう議論があったんですよ。賃金を上げると、中小企業は支払いが大変になるでしょ? 最初は中小企業の皆さんは反対していたんですよ。だけど実際に上げてみたら、給料が上がるから人口の流出もなくて、地元でお金を使ってくれる。だから中小企業も経営が良くなるんですよ。アメリカは、今では中小企業の皆さんがむしろ「上げてくれ」って言ってるわけです。[そこまで考えないと駄目だということですよね]―経済でも発想の転換をしないと。アベノミクスはやっぱり駄目。[アベノミクスは、皆さんがおっしゃっている通りに大企業の政策で、果実がどんどん滴り落ちていく、滴り落ちるまで何年かかるの?って]―まあ来ないでしょうね。一握りの株主がすごい儲けていますよね。儲けていて、減税してもらっているだけでは足らずに、例のタックスヘイブンで。[タックスヘイブン72兆円、外国流出。どういうことですかね]―庶民が節税するっていったら、何します? 株をそんなに持っているわけじゃないからね、タックスヘイブン出来ないですよ。買い物控えて、消費税を節税するしかない。だけど買い物を控えるっていうことは、結局食費だとか、命を削ることですよ。本当に不合理な世の中です。[うちも会社をやっていますけども、そういう考え方はなかなか出来ないですね、目先のことしか考えられない]―そうでしょうね、やっぱり大変でしょうね。個々の中小企業の皆さん、そうだと思うんですよ、経営が大変だから。だから政治の役割があるんですよ。[「そこは政治に任せたいよ」っていうことはいっぱいありますけどね。あとは、働きたい人が減っていると思うんですよね。「こういうこともやるから、これくらい賃金いただきたい」っていう人が減っているわけですよ。皆さん適当に暮らせて、適当な賃金をもらえばそれでいいや、って。つまり士気が下がっていると思うんですよね]―あ~、諦めている、というのもあるのかもね。[それも「政治」ですよね]―そう、政治なんですよ、希望がないんですよ。[希望がないですよね。でも今、ヨーロッパを見ても希望がないじゃないですか]―そうですね。資本主義全体が疲弊している、というのもありますよね。[一度成熟しちゃうと、そういう意識というのは復活することは出来ないんでしょうかね。中国人を見るとパワーがあるじゃないですか、爆買いとか声が大きいとか(笑)。かつての私たちもそうだったのかもしれませんけども、それぐらいパワーがあって、日本の東京のどこに何があるって調べるパワーもすごいですし。このままでいくと、日本人も訳知り顔のヨーロッパ人になって、「消費なんかするよりも、毎日原っぱ眺めて終わろう」みたいな、ある意味豊かな生活に走りますから、経済的にはどんどん疲弊してしまい、国家の役割は増えるかな、って気はするんですけどね]―ただね、普通に生活出来ればいいんですけど、生活そのものが厳しくて貧困が増えているわけでしょう? 老後だって大変な状況になってる、医療費がどんどん上がってくる、社会保障がどんどん切り捨てですからね。そうのんびりも出来ないじゃないですか。[昔はそこで遮二無二なって働いたじゃないですか。でも今は働かない。本当に働けない人はしょうがないんですけど、安易に生活保護を受けてしまうとか]―それはね、誤解なんですよ。確かに生活保護を悪用している人もいるんだけど、そこにばかり焦点が当たるから。本当に困っている人から私たちもよく相談を受けるんだけど…ところがバッシングがあるから、担当の窓口でも水際作戦ということで、生活保護をなるべく受けさせないように、と。そういうのもあるんですよ。[じゃあ逆に本当に困っている人が受けられない]―生活保護の支給も下げられて。変な意味で国民の中を対立させて、好き勝手な自民党流の政治ですよね。[経済は本当に問題ですね]―本来なら、一人一人が希望を持って働ける社会にしていかなきゃいけないんですよ。大学生なんかも、学費が大変だ、日本は世界一高い、と言うわけですよ。だから奨学金を借りる。でも奨学金とは名ばかりで、教育ローンですよね。大学出る時には300万円、多い人は1,000万円の借金を持って出るわけです。しかも、正社員になればいいんだけど、今は非正規が多いでしょ? 3人に1人は非正規で、若い人は2人に1人なんだから、まともに働けない、職が無い、奨学金も返せない。そういう社会ですから希望がないわけですよ。そういうのを変えていかないと、安倍さんが言う希望出生率1.8云々ね、とても実現は出来ないですね。[共産党が経済の分野で変えたら、テッパンですよ]―そうですね。共産党はとにかく共産主義、社会主義だと言われるんだけど、私たちはまず資本主義の枠の中で不合理な面を改善するという政策ですので、誤解のないように。私も最初は誤解していましたけど、皆さん誤解のないように(笑)。[誤解してた方が今バッジ付けてるから、皆さん大丈夫です(笑)]

 

●今だから言える、あの日のあの出来事

 

―これはあんまり…言いたくないんですけど。[言ってください(笑)]―子供が2人いるんですよ。その当時はまだ赤旗の記者をやっていまして、当番で事務所の宿直があったんです。最初の子供が生まれたときには宿直だった。だから(病院に)行けなくてね。[女の子ですか?]―最初は男ですね。妻に相当言われましてね、「産んだときにいてくれなかった」と。2人目は女の子だったんですけど、生まれそうだということで仕事をやりくりして病院に行ったんですよ。病院に行ったのはいいんですけど「まだちょっと時間がありますよ」と看護師さんに言われたものですからね、仕事場から直接行ったから一回家に戻ろう、と戻ったんです。家に戻って着替えてちょっと横になったら、寝ちゃったんですよ。[(笑)!]―起きて「まずい!」と思って行ったら、もう生まれてまして。「また来てくれなかった」と(笑)。これは自分自身も痛恨ですけど、妻に申し訳ないと…。[結構のんびり屋さんなんですね]―いや、普段はそんなことないですけどね。[よっぽど疲れてたんでしょうか]―まあ…でしょうね。ということにしておきたいんです。[共産党が疲弊した時だったんでしょうか(笑)。筆が鈍ってたときとか]―それはありますよ、やっぱり。歩いてもつっかかったりね、何か物を落としたり忘れたり。調子が悪いときって悪循環でね、また気分が落ち込むから、またミスも多くなって。記者の時もそうだし議員の候補者の時もそうだけど、やっぱり色々あるんですよ。演説が上手くいかなかった、演説したら変な人から何か言われた。私は気が小さいもんですからね。[落ち込むものなんですか?]―落ち込むんですよ。[私なんか地方議員の時どれくらい共産党に言われたか(笑)。でも今思えばいい心の触れ合いだった。私の出た頃ってネットがなかったので。途中から2ちゃんねるとか出来たんですよ。ですから最初はもうガチで言い合いだったんで。あとは怪文書くらい(笑)。でも今思うと、ガチで言い合えるっていいな、すごい心と心の触れ合いだな、と。当時はこんな(肩で)タックルされたりとかすると、本当に落ち込みましたよね。(しまづ議員も)そうなんですか?]―そうなんですよ。引きずってると駄目だから気持ちを切り替えよう、と。切り替えは上手いつもりなんだけど、まあなかなか大変ですね。[そんなものなんですね。志位さんも落ち込むことあるのかもしれない]―あの人はどうかよくわかんないですね~(笑)。[(ネットを見て)来ましたよ、共産党って「強酸糖」]―(笑)そんなに強くないですよ、一人一人の党員は。ただ志でね、みんなで力を合わせて世の中を良くしていこう、と。しかも共産党だけじゃなくて…私たちは全て共同で世の中を変えて行こう、という党なんですよ。私ね、共産党に入って学んだ中で一番印象にあるのは、「共産党は、階段を一歩一歩昇るように世の中を変えていく党なんだ」と。選挙を通じて国民の皆さんの一歩を昇る。エレベーターやエスカレーターのように、一直線には行かない。しかも階段だから、自分の意思で降りる場合もある。政治で失敗すれば、選挙で負ける場合もあるわけですよ。階段のように、世の中を一歩一歩、しかも自分たちだけじゃなくて共同で変えていくんだ、というね。ここが共産党の一番の特徴ですので。[当たり前ですけど、共産党って同じことを…]―同じことを言っていますか(笑)。[いい意味でですよ、ちゃんとキャッチフレーズが出来ているな、と。自民党だったらある意味バラバラじゃないですか。そういうのがすごいなって]―ああ~…だけど、政党としては当たり前だと思うんですよね。[そうですか? バラバラのところもありますからね。インタビューすると全然違うっていうこともあって]―共産党も、党内の会議なんかはバラバラなんですよ、意見が。[見てみたいですね、1回]―共産党に入っていただければ、いつでも会議に出られますので(笑)。バラバラっていっても、そう極端にではないですけどね。やっぱり意見の違いはあるんですよ。バラバラで、議論を尽くして決めるわけですよ。決めたからにはね、政党ですから有権者・国民に対して責任がありますから、「決めたことを言いましょう、やりましょう」ということなわけです。そういうところが、共産党が一枚岩に見られるのかな、と。[聞いていて楽しみですよ。裏の顔もちょっと知って(笑)]

 

●質問コーナー

 

Q : 今日は国防の話が出なかったので…今日また北朝鮮がミサイルを発射しました。共産党の方には何度も伺って、「平和的な外交で」というお話はいただいているんですが、ああいう形で恫喝するような国と果たして平和的な解決ができるかというと、私は難しいと感じています。核ミサイルが飛んできたら命がなくなるわけです。政治家の方から、核防衛とか核装備というお話まで踏み込んだ話がなかなか聞こえてこないんですが、国防に関してお聞かせ下さい。

A : 北朝鮮のミサイル問題というのは言語道断で、国連決議にも違反しているしとんでもないことです。安倍さんなんかは「だから安保法制が必要なんだ」と言いますが、だからといって軍事対軍事であれば、余計悪循環になるわけです。北朝鮮に対しては国際協調で一緒に迫っていく、と。制裁も「協議の場に来なさい」という形での制裁にしていく。アメリカでも解決の方法は六カ国協議だ、と言ってますから。軍事対軍事にするのは最悪ですから、粘り強い方法しかないわけですよ。中国も本当に酷い事をやっているわけですから、党としてもすぐ中国に対して抗議しているんですけども、これもやっぱり軍事的なエスカレートを、緊張を高めるようなことはさせない、と。中国もそこはわきまえてくれているとは思うんだけども、ああいうことをやっていますからね。これもやっぱり粘り強く働きかけていくしかないな、という思いなんです。ただ、これまでもソ連がアフガニスタンに侵攻したり、中国の天安門事件だとか、その度に共産党に対してマイナスイメージが広まってえらい苦労してきたんですよ(笑)。だから「またか」って思いはするんですけど、だからと言ってね…話の通じる相手じゃないからこそ、北朝鮮に対しては国際協調でやるし、中国に対しては党のルートでもきちんとやっていく、という立場です。

[このミサイルって、選挙が始まった時…時期が時期ですよね…。でもそんなの気にしちゃいないでしょうね]―失敗もしているみたいですね。水爆だっていうけど、実際は水爆じゃなかったとか、色々あるみたいですけど。無謀な国だからこそ、「そういうやり方では駄目なんだ」というところを解らせることが大事なんですよね。…いつも同じような答えですみません。それ以外に答えがないですから(笑)。[選挙戦が今日からですけども、安保法制の追及とか…]―選挙の一番の争点は安倍政治全体ですけども、とりわけ安保法制を廃止して、憲法をしっかり守る。これを訴えていますので、これが最大の争点ですから。[安倍さんは上手くかわしていますよね]―まあ、そうですよね。だけどこれまでもそうでしょ?アベノミクスで秘密保護法案を通して、安保法制ですからね。また同じ…今度はアベノミクスで憲法改正ですから。3度目は許さない、と。[参議院選は大きく変わりますからね、色んな事がありますから]―しかも一人区で32人全部が野党統一候補。初めてですよ。[初めてなことですから!すごい楽しみな選挙です]―ぜひ皆さん、投票に来ていただいて…あの、これはあれですか、投票のお願いもしていいんですか?(笑)[いいんですよね?選挙中だから。今日から大丈夫です]―野党共闘の成功でね、32の一人区はあらゆる手を尽くして当選したいです。[共産党がここまで折れて…選挙結果、早く知りたいですね]―まだ始まったばかりですから、頑張って…ただ明日から期日前投票が始まりますからね。[そうですね、18歳以上がこぞっていくかもしれないですしね。私も今ずっと共産党さんにいらしていただいてるじゃないですか。結構周りで共産党さんに入れる、って言う人が多いんですよ(笑)。「今回はやっぱり共産党かな」っていう人が]―今回は候補者をおろしたでしょ?「そこまでやるのか」って見直してくれてる。[そう、やっぱり痛みを伴ったっていうのがね]―比例は共産党に入れようか、って言う人が結構いますね。本当に有難いことです。[楽しみですね。選挙戦、体力勝負になると思いますので、頑張っていただければと思います。お忙しい中、有難うございました]