小川 淳也
小川バスト2
第207回
2017年04月19日 放送

民進党 小川 淳也 衆議院議員

「新みわちゃんねる」になって初めての収録でした。

小川議員は、高松の実家のご両親が営む、パーマ屋「ラブ」でカットしたヘアーにジェルをつけ、颯爽と登場してくださいました。

「父ちゃんに、人の役に立つ人間になれと言われ」長男の淳也少年は兄妹のめんどう、野球、勉強に必死で打ち込んだそうです。

東大法学部から自治省に入り、今も強く印象に残っていることは、沖縄赴任となり基地問題を肌で感じたことだと言います。

現在の野党民進党の状況下で何をしなくてはならないか。

そして、人口が減り続ける日本で、2050年に向けた改革ヴィジョンを語ってくれました。

「今だから言える~」のコーナーでは、当時の野田総理の解散裏舞台のお話を。

20歳・18歳になるお嬢様のお父様には見えないほど、若々しい。

厳しい党内状況ですが、小川議員には過去の反省に基づいたゆるぎない強さと信念を感じさせてくれました。

(動画より文字おこし)

民進党 香川1区 4期目(2017年4月19日収録時点)

[リニューアルをしまして、「みわちゃんねる」]―すごい素敵なスタジオで。[今日一番緊張しましたよ。207回目ということで、前原誠司さんからのご紹介]―はい、私の兄貴分ですね。[前原グループなんですか?]―そうです! もうかれこれ十数年の付き合い。腐れ縁ですけどね(笑)。[でも年が大分違うんじゃないですか?]―年は10歳私のほうが下で。[ちょうどいい感じですね。わがまま言ってもかわいがられる]―それもそうですし、私の特徴は、兄貴分に厳しい事を言う、と。[はあ~…下の強みで]―諫言申し上げるというのが、自分の役割でして。でも前原さん、懐が深くて、色々聞いてもくれるし、最近すごく成長されてるというか…[成長ですか(笑)]―大人になられてるというか。期待しています。[私も(「みわちゃんねる」は)207回目なんですけども、その前も含め全部で500人ぐらいインタビューさせていただいているんですが、前原誠司さんはベストでしたね]―ありがとうございます。[本当に素敵で]―雰囲気がありますよね。[いや~、持ってますね~。男性としても魅力的でした。辻元清美さんが抱きつきたいのもわかりました]―ああ、そう言ってました?[言ってました。前原さんが及び腰になって、奥様がそれを注意した、と。「もうちょっとちゃんとしないと失礼だ」と]―いや、本当にチャーミングな人なんですよね。世の中でまだ誤解されてる部分もあると思うんですけど、そこをちゃんと軌道修正して、うまく発信していきたいと思っています。[さて、民進党なんですけども…]―聞きますか(笑)。[ええ! 色んなことありましたね。長島(昭久)さんがまず離党してしまった…前の「みわちゃんねる」では長島さんが最初に出演して下さって。10年ぐらい前だったんですけど、その長島さんが離党されたということと、もうひとつ、代表代行の細川(豪志)さん。この番組にも出て下さいましたけども、辞任されたということで。ダブルパンチというか、看板の方がそういう行動をとったということは、どうですか? 小川代議士としては]―非常に驚きましたし、衝撃でしたよね。ただまあ、ここまでくると、最後まで残る人しか残らない、とどこかで腹をくくっているところがありますし。この苦しい時低迷している時に、もう残った者でやるしかない、というくらいの感覚でして。やっぱり耐えられない人はいなくなるだろうし、残った連中でどこまで立ち上がれるかが勝負だと。[そのバイタリティというのは民進党に今あるんでしょうかね]―うーん、エネルギー、熱は弱くなってますね。全体に低体温症みたいな状態で。会社でいう「売り上げが上がる」ということは、政党では「支持率が上がる、得票を稼げる」というのと同じなんですよ。支持率が下がったっていうことは、売り上げが上がらない会社と一緒なんですよね。だからすごく士気は下がるし、気が立ってるし、みんないつもイライラしている。そういう状況ですから、どこまでみんな耐えられるのか。[そこで何をしなくちゃいけない? 耐えることと、他はアクションとしてはどういうことをしなくちゃいけないんでしょうね?]―根本的な社会改革の絵柄をちゃんと描くということ。安倍総理もうまく政権運営されてるし立派だと思うんですが、何も変わってないでしょ? 日本の社会は。社会保障もそうだし財政赤字もそうだし、エネルギーや環境問題もそうだし。本気で今の社会の構造にちゃんとアプローチして、本当の答えを出せよ、と。それは別に民進党じゃなくても、日本政界全体の最大の仕事なので、それをやれるかやれないか。もうそこに尽きると思いますよね。何のために政治家やってんだ、と。それにチャレンジ、トライし続けることが、ひいては国民の支持をいただける可能性もあるし、それをやらないんだったら政治家なんか辞めた方がいい。[「野党がしっかりしないから、一強と言われっぱなしなんだよ」という声もありますけどね]―うん…うん。もともとは民主党政権があれだけ期待されて、あれだけ失敗したわけですから…これはある方にこの間も言われたんですよ。「信頼回復に50年かかるよ」と。これだけがっかりさせたんだから。[ええっ!?  私たちいるかどうか分からないじゃないですか]―だから私も生きてないんですけど。それぐらい有権者のトラウマは深刻なんですよね。あの裏切った、期待外れだったことを取り戻すには50年かかる、と言われたんですね。それは大げさだとしても、傷は深いということだと思います。

●幸せ度数年表

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第207回小川淳也

[1971年生まれ。どちらで?]―高松です。[今は香川1区が選挙区ですが、そこで生まれ育った]―生まれ育った町ですね。[そうなんですか。…(幸せ度数が)ガッと下がっていますが]―これはね…私はパーマ屋の倅なんですよ。父ちゃん母ちゃん共働きで。[パーマ屋さん!美容室って言わないところがいいですね]―田舎なもんですから(笑)。[パーマ屋は何て言う名前なんですか?]―「ラブ」。カタカナで。[だから御髪がきれいなんですね]―いや(笑)。3人兄弟の長男で、小さい頃父ちゃん母ちゃんが共働きで結構忙しかったんで、ほとんど祖父ちゃん祖母ちゃんに面倒を見てもらうという…淋しい幼少期でしたね。この時は修行。[私は、小川代議士が商売人のご子息だということは知っていたんですけども、パーマ屋というのは初めて聞きましたよ]―最近はあまり言わないかもしれませんけどね。でも私の中ではパーマ屋なんですね。[だから人懐っこく色んな人と喋るし…先に言っちゃいますけど、それで東大に入っているんですよ]―ん~、まあ、たまたま。[法学部]―そうそう(笑)。[「パーマ屋のご子息、東大法学部に行く!」。それだけで事件ですよ、町内では。勉強されたんですか?]―これはね~、パーマ屋の父ちゃんから「お前はしっかり世の中の役に立つ仕事をしろ」と。単に「勉強しろ」じゃないんですよ。人間というのは、生まれた時はあらゆる可能性を持っている。日々年を重ねるごとに日々その可能性は小さくなっていく。それを一体いくつまで可能性を広げておけるかが勝負だ、と。[じゃあ早くやれ、ってことなんですか?]―ずっと努力し続けることで、人生の可能性が限りなく広がったまま大人になる、と。だからその有力な手段のひとつは、勉強すること。「世の為人の為に役に立つ人間になれ」と言う風に教わって育って。パーマ屋のおやじさんにですよ?[すごいですね、お父さんって]―野球部だったんですけど、野球と勉強は両方やりましたね。野球は必死でやっていました。[どこ守ってたんですか?]―大体内野手で。まあ強いチームじゃなかったですけどね。小・中・高と。[でもパーマ屋さんだと毎日人の出入りがあって、とても勉強するっていうことが出来ない状況ですよね]―お店はちょっと家からは離れていたんですけど、とにかく帰りが遅いので、妹と弟と3人で分担して、お米炊いたり洗濯物取り入れたりお風呂沸かしたりして、遅い両親の帰りを待っていた、というのが幼少期ですよね。[なるほど。そして、東大には浪人はせずに?]―しなかった、たまたま。[すごーい(笑)]―たまたまですけどね(笑)。でも、東大法学部しか受けてないんですよ。私学を受ける余裕もなかったし。[国会議員で同期はいらっしゃるんですか?]―東大の同期で国会議員になってる人? どうかな、あまり心当たりないですね。[あ、そんなもんですか?…そしてその後自治省に入られた。「国1」(「国家公務員1種」。今は「国家公務員総合職」)ってヤツですか?]―そうそう、昔の。[それもまた浪人しないで入ったんですか?]―しなかった。たまたま。[塾とか行かれたんですか?]―行った事ない。[…(ため息)]―でも努力はしましたよ。努力はした。[今、お子さんとかいらっしゃるんですよね?]―20歳の娘と…[20歳の子がいるんですか!?]―18歳の娘と、娘二人。[早かったんですね、結婚]―24、5(歳)? 高校の同級生、嫁さん。だから今、東京の議員宿舎は20歳の娘と18歳の娘と、進学して上京したんで三人暮らしなんですよ。[やっぱり高学歴なんですかね]―うーん、まあ…私学ですよ、私学に行ってます。[お父さんの教育は、「自分も出来たからお嬢様たちには」っていうのがあったんでしょうね]―いや、そうでもないですけど、やっぱり持てるものが仮にあるなら、ちゃんと訓練して伸ばした方がいい。ないならないでいいし、あっても別の選択があるならそれでいい、というスタンスでした。[はぁ…お嬢さんと歩いてると、恋人と歩いているみたいでしょ]―いや、それはないな。あんまり歩かないですけどね(笑)。[で、奥様は高校の同級生。中川秀直さんのご子息もね、なんか同級生と結婚して(笑)]―そうなんですか、同級生なんですか、へえ~。[陸上部かなにかのマネージャー? この「みわちゃんねる」にも出ていただいて(笑)]―明日、週刊誌が…。[そうですね、楽しみですね(笑)。自治省に入られて、何年間いらっしゃったんですか?]―約10年ですね。[今振り返って、一番の思い出って何ですか?]―自治省は、最初の赴任地を希望通り叶えてくれるんですよ。入ってすぐに県庁に、北海道から沖縄まで、全員が…入省同期18人全員が地方に散るんですよね。その時だけ、最初で最後の希望を聞いてくれるんですよ。私は沖縄を希望して、二年間沖縄で。当時、小学校6年生の女の子がアメリカ兵に暴行されましてね、沖縄の怒りがずーっとあそこからもう20年以上…盛り上がる最初のきっかけがあそこだったんですよ。嫁さんと二人で、沖縄県民総決起集会、怒りの集会に参加したりして。[そういうのは、役人であっても出てもいいんですか?]―行きましたね。あの時に沖縄の心に触れた、基地問題を身体で知ったというのが今につながってますし、社会人としての最初の一歩、それから結婚したのもその時なので、家庭人としての最初の一歩を沖縄で踏み出したというのは非常に印象深い。今に連なる意味のある出来事でしたよね。[自治省って、務台俊介さん…この番組にも出まして、今は「おんぶ代議士」とか言われちゃっていますけど、私すごい好きな議員さんだったんですよね]―ああ、そうですか。私が入省した時に面接していただいたのが務台さんだったんです。[そうなんですか。(「みわちゃんねる」に来ていただくと色んな事件が起きちゃうから(笑)。…どうして出馬されたんですか?]―その…パーマ屋の父親に「この国の政治家はろくなもんじゃない」と。ただ、官僚が立派だ、だからこの国は立派になった、と。[お父様の持論ですね?]―「ろくでもない政治家に絶対影響されない立派な官僚になって、社会の役に立て」という教育方針だったの。「そうだろうな」と思って入った。ところが、役所は役所で、自分の省庁が第一、国の事より自分の省庁。予算と権限と、天下り先。で、縄張り争いを繰り広げている。「これでいいのか」と素直に思うようになって。実は、親父が言っていたのは間違いじゃないのか、本当はしっかりしなくちゃいけないのは政治家で、ここを何とかしない限り、日本は良くならないんじゃないか、と思い立って、それで2年かけて説得しましたよね。「父ちゃんの言っている事は間違っている」と。本気で日本の社会に貢献したいと思うなら、この、今立ち遅れている政治を立て直すのが本筋だ、と。それにきちんとサポートする官僚組織になればいいだけのことで。だから、政治家に影響されない官僚とか、政治家がろくでもなくて官僚が立派だというのは、百歩譲って人口増大期、高度成長期はそれで良し。もうそんな時代じゃないんだから、政治を立て直すのが急務だということで、2年かけて説得しました。[それで発出馬が2003年ということですか? それが初選挙で初当選]―初落選(笑)。[じゃあ落選されたのが1回だけということですね?]―その時だけですね。ただなかなか…相手の方は非常に力のある方でして。いつも胸をお借りする立場なので、なかなか選挙区でさしぬくというのは…政権交代の時だけなんですよね。[まあでも、いい戦いじゃないですか]―比例区で何とか食い下がって、今日に至っている、と。[有権者としては、そういう二人が切磋琢磨してくれるというのは良い事ですから。両方とも落としちゃいけない、というのがあると思いますよ]―そう…ですかね。[今は何期目でしょうか]―4期目です。[どうですか? 民主党の政権交代を経て、現在自民党一強という時代になってしまいましたけど、なかなかしんどいところですよね]―まあ、特にこの4年半、本当に日々自問自答で、この苦しさとどう戦うか。葛藤してますよね。[やはり政権交代の時は「幸せ度数年表」も上がってますけど]―そう、100(%)以上なんですよね。ただ今にして思うと「舞い上がってる場合だったのか」と。政権が代わった時に、政権を担当することの厳しさとか難しさをもっと良くわかってたら、舞い上がっている場合かという気は、今思い返すとしますよね。ただ夢と希望にあふれてたんですよ。[そうですよね]―この立ち遅れた社会保障を立て直して、活力ある日本を作って。[有権者も皆そう思っていましたよ。期待してましたよね~…いや残念ですね、本当にね(笑)]―悔やんでも悔やみきれないし、有権者に対して申し訳ない。[一番の失敗って何なんでしょうね]―…やっぱり、みんな舞い上がっちゃって。実際に政権運営をするというのは大変な事なので、その、稚拙さとか未熟さとかがもろに出てしまってとても耐えられなかった、政権という重い荷物に。[いくら自民党がなんやかや言われても、55年体制で50年近い歴史と伝統があったわけですからね。それにはちょっと敵わなかったかな、という感じだったんですかね]―政権運営を行う術という意味においては、大人と子供以上の差ですよね。[これからは、いつごろを視野に、また政権を取っていきたい…先程取り返すには50年くらいかかるかもしれない、という話もあったんですが]―第二次安倍政権が出来て4年半、非常に政権運営は巧みだと思います。ただ、今回例えば天下り問題とか国有財産の処分とか、ある種長期政権ならではの驕りや油断は出てきていると思いますね。[もう毎日出てますよね。本当に驕ってるから出てるのか、マスコミもそういうのを探して出しているのかわからないですけれども、色んなことがありますね]―日本の政治って本当に立ち遅れてきたと思いますが、いわゆる政治的に先進国、政治が進んでいる国は、大体一政権10年ですよね。そうすると、安倍政権が4年半経って色々と…まあ懸命に政権運営されてるし、そこから学ぶべきものは多いと感じる一方で、やっぱり長期政権の膿とか垢は出てきている。諸外国に倣えば、10年も経つとさすがに色んな澱が溜まったり政策も行き詰ったり、ひとつの寿命を迎えるはずだと思うんですよね。その時に再び自民党の中からまた延長線上の政権を作るのか…その時にはさすがに野党も色んな辛酸をなめて訓練も積んで、反省の上に立って、今一度国民から認知していただける存在になれるのか。4年半後がひとつの節目だという気構えは持っています。つまり、第二次安倍政権発足から10年の節目ですよね。東京オリンピックも終わり、そこはひとつのポイントかな、と。[いやだって、小川代議士が2003年に民主党に入った時からちょっと前までは、自民党の支持者がどんどん少なくなって、という時代でしたもんね。小泉さんでバッと盛り上がりましたけど、その前とその後はずっと低迷していた時代で、民進党に皆さんが期待してた]―期待してましたよね。フレッシュで若くて、夢も希望もロマンもある。[自民党が今こんなに一強になるなんて誰も思わなかった。政治って裏に張ると当たるんですよね]―必要なことなんでしょうね。みんなが同じ所に賭けると、国家全体としては危ないことですからね。やっぱり逆張り、裏張りは必要でしょうね。

 

●最近の政治トピックス

 

[小川代議士、こういう本を出されてますね。「日本改革原案」。これ、難しい本でしたね]―すみません、ただ、本格派を目指して…[役人の方が私たちみたいな人に頑張って書くけど、私たちに伝わらない、みたいな(笑)]―…申し訳ございません。[(笑)素晴らしいなと思いました。(本の)最初に書いてあることで申し訳ないんですが、田中角栄さんが「日本列島改造論」を書いた時は、日本の平均年齢は30歳台だったんですって]―いいですか? ちょっと。(フリップを出して)72年は30代、国民の平均年齢です。今は46歳、ちょうど今私が46歳なんで。私の年齢が国民の平均年齢。ベトナムとかアジアの若い国は20代ですからね。で、まだ坂を上がる途中なんですよ。2050年頃に50歳を超えるんですね。このあとほぼこれで固定するんです。(別のフリップを出して)違った角度から言うと、こういうことなんですよ。今の年金や医療やあらゆる仕組みが出来たのが60年代、70年代。人口構成がこういう時(三角形)です。だから、みんな55歳で定年。年金もらえて心配ない。で、目指すべき2050年のゴールは、逆三角形なんですよね。そうすると、現役世代が高齢者を支える、無理でしょ? じゃあどうするんだ、という知恵と苦悩が詰まっているのがひとつ。もうひとつは人口の総量なんですけど(別のフリップを出して)…これね、人口が増えて経済が成長するのが当たり前だと思ってた時代が、明治以降のこの限られた時だけ(2000年まで)なんですよね。江戸時代ほとんど三千万人で横ばい、平安時代まで遡るとほとんど一千万人で横ばいなんですよ。だからこの産業革命以降の、日本だけじゃなく世界中が爆発的に人口を増やしたこの時期がいかに異常か。今もアベノミクスで成長だと言っていますよね。それはこの延長線上になければならないという強迫観念にとらわれているわけです。逆だ、と。もう一回平常状態に戻るのが、この人口減少なんで。[どうして増えたんですか? 世界的に]―これはね…例えば石油の供給が仮に止まったとしますよね。エレベーター動かない、電気点かない、冷暖房できない、食料生産がままならないとなったら、一億二千万人が日本列島で生きられるか。生きられませんよね。この、三千万人しか生きていなかった日本列島で一億二千万人も養えるようになったのは、明らかに化石燃料に頼ったエネルギー代謝と、それを機械化して生産力を莫大に拡大させて。尚且つ60%の食料を海外から輸入してますから。そういう借り物の世界で成り立っているのが今の話だ、ということですよね? だから元に戻るんですよ。[じゃあ(人口が)少なくてもいい、ということですね? 今、上を下が支える、というのが成り立たない所を…]―直さなきゃいけない。[ですよね、そこなんですよね]―その通り。これが根本問題。安倍政権が千年続いて、この問題を解決出来るか。アベノミクスで金融緩和で、千年続いてこれに取り組めるか。答えはノーだ、と。じゃあ誰がやるんだ、俺たちだ、というので最初の問いに戻るわけですよね。「あんたたちは何のために政治家をやっているんだ。何を希望に、何をよすがにこれからもやり続けるんだ」…これなんですよ。[具体的にはどうすればいいんですか?]―(著書に)書いてありますけど、まずね…いい質問ですよ。この社会(逆三角形)で社会保障を立て直すということは、給付を高齢者に偏らせるということは出来ません。だから全ての世代の自助・自立の難しい人、もっと言えば基本的な給付、子育ても教育も年金も、全員にやればいい。その負担は、現役世代だけでの負担はこの時代(三角形)ならできますよ。この時代(逆三角形)は出来ませんよ。[できませんよね]―やれ所得税だのやれ法人税だのやれ社会保険料だの言われたって出来ない。そうすると消費税中心に、全世代で負担すべきだといのが私の持論です。尚且つ、今の2つを具体的に言うと、現在の社会保障費を20%合理化します。例えば、年収一千万円を超えているお年寄りが、百人に一人くらいいるんですよね。立派なことですよ。だけどそこに満額年金がいっているわけですよね。それは心から尊敬申し上げて、ご辞退いただく、というぐらい言わなきゃいけない。そういうことで合理化2割、尚且つ消費税は25%まで段階的に引き上げる、ということをやらないと、この時代は生き抜けない。その代わりそれをやれば持続可能な社会がやってきますから。あらゆるしわ寄せを、不安の原因にしたり子供たちに押し付けたりということのない、誇りある責任世代ですよね。そういう社会を取り戻すことが出来る。やらなきゃいけない。[今、金庫が売れているらしいっていうのは、マイナンバー制度になって私たちの預金が全部わかるから。貯めこんでいる人には年金とかくれないらしいですよ、これから。…という噂が流れていますね]―マイナス金利もありますしね。預けると減るんじゃないか、と。[なるほどね。天国にお金持って行けるわけじゃないですからね~。貯めこんでいますからね、高齢者は]―過剰に貯蓄したがるのは、結局不安だからですよ。[そうなんですよ、皆そう。OLさんが全然お金を使わなくなったのは、将来の不安。それ以外ないですよ]―そうですよね。例えば国民負担率という考え方があって、日本人は一万円給料を貰ったら四千円税金で払っているんですね。北欧にいくと、七千円払っている。その代わり、失業しても大丈夫、子育ては金がかからない、医療も年金も安心。となると、何が起きるかと言うと貯金しなくなるんですよ。そうすると金の巡りがいいでしょ? 高福祉・高負担・高成長が三位一体で実現する。日本は全部逆ですよね? それでね、なぜあっちはそういう世界なのか。僕は直接北欧の人に聞いたんですけど、「あんたたち税金高くないのか」と言うと「高い」と。「でも、ちゃんと俺たちのために使われているから不満ではない」と言うわけです。もうひとつ驚くのは、「私たちの国では、政治家が汚職をするなんて信じられません」と言うんですよね、かの国では。日本は逆でしょ? 政治家が悪い事してないなんて信じられないでしょ? でも、それを選んでいるのは、かの国もかの国の国民ですよね。この国もこの国の国民ですよ。[私たちが選んじゃう。そうなの、日本人はそういう人が好きなんですよね]―片や自分たちが選んだ相手を「絶対に悪い事はしない」と言って多額の税金を預けて、それを自分たちのために使われているから安心です、と言って安心してお金を使える社会を作っている。つまり鍵は、信頼が連鎖しているということなんですよ。こっち(日本)は「俺たちが選んだ相手は悪い奴だ。ビタ一文税金なんて預けたくない」と。そうすると自己防衛に走らなきゃいけない。金の巡りは悪い、不安は増幅する、という社会にあるのは不信の連鎖なんですよね。鍵は、「結局俺たちは、この国の国民は、本当に信頼出来て尊敬出来て、預けられる代弁者を選び得るのか」というところが最後、勝負になってくるんですよ。これは壮大な挑戦ですよ。[有権者も問われている、ということですね]―最後は有権者の責任。自分がかぶるんですよ、全て。政治家の責任が大きいのは当たり前ですけどね、最後は有権者の責任。[自動車も持たなくなったけど、今度はお金も皆で共有するしかないんですね。自分のお金じゃないんですね]―そう。最近僕が敬愛している若い大学教授は、「自分の財布の貯蓄にするんじゃなくて、社会に貯蓄しよう」と。[マネーシェアリングね]―いい言葉。その通り。マネーシェアリングから安心シェアリング、社会の安心をシェアしよう、と。[そうじゃないと生きていけないかもしれないですね、これからの時代はね]―その通り。経済が成長して雇用が拡大して賃金が上昇して、自己責任でやっていこうというモデルは破綻している。そこが実はアベノミクスに対する最大の対抗軸なんですよね。それを出来るのは俺たちしかいない、と。[…頑張ってください!]―筋金入りの思いがあったら、簡単に離党なんて出来るか、簡単に辞表なんて出せるか、ということなんですよ。[つらいですね~、毎日廊下で自民党の議員とすれ違うと本当に悔しいですよね]―まあね~、でも自民党の人たちもね、下野した直後は「お天道様見て歩けなかった」って言ってましたよ。[そうですよね。私3年3ヶ月よく自民党の人と会いましたけど、皆さん何かみすぼらしかったですもんね。今こんなんなって(ふんぞり返って)ますけど(笑)]―彼らは 下野して10ヶ月で鳩山政権を普天間問題で超えてますからね。もう元気になってるんですよ。僕ら4年半踏ん張ってますから。これは何のための修行かわからんですよ。大いなる修行ですよね。

 

●今だから言える、あの日のあの出来事

 

[ちょっと裏話的なことをお話ください]―お題いただいてたんで考えたんですけど…一番ターニングポイントだったな、と思うのは、野田さんが総理のときに消費税上げて解散したんですね。[そうですね、2012年に]―当時、解散を表明するちょっと前だったと思うんですが、僕と、名前は控えたいと思うんですけど若手議員三人。当時(僕は)二年生でしたけど、総理官邸に乗りこんだんですよね。[どうしてですか?]―消費税を上げるなら…いや、消費税を上げなきゃいけないということは誰よりもわかっているつもりなんです。だけどこの上げ方はないだろう、と。で、総理に直談判に行ったんですよ。[今はやめてくれ、ということですか?]―いや、そうじゃなくて、今上げたいなら今解散してくれ、上げる前に解散してくれ、と。少なくとも国民の信を問うて欲しい。それがひとつ。それから、上げる前に議員定数とかいわゆる議員特権とか、まず身を切る改革を実現して、国民に姿勢を示してくれというのがひとつ。それともうひとつは、国民も多分消費増税の必要性はわかっている。ただしこの消費増税によってどういう恩恵をこうむるのか。つまりどういう社会が出来上がって、そこにはどういう安心と持続可能性が担保されるのか、というビジョンがセットじゃないと、消費増税を受け入れてはもらえない。だから、身を切ってビジョンを描いた上で解散し、そのうえで上げて欲しい、ということで直談判に行ったんですよね。野田総理は非常にやっぱり人物なので、二時間ぐらいかな、箱弁当をつつきながら若手の話をよく聞いてくれましたよね。それで変わるかと期待したんですけど、結果は変わらなかった。変わらなかったけど、あの時に…[門前払いはしなかったんですね]―門前払いはしなかった。あの時に…いや、踏みとどまってくれるんじゃないかという期待が、野田さんに近い若手の間にもあって、その若手と一緒に行ったんですけど。あの時もし、もうちょっと僕らの言っている事を真剣に受け止めてくれてたら、もっと歴史は違う展開になったんじゃないかな、と。[ですよね。だってあの日の「党首討論」では野田さんのほうが安倍さんより一枚も二枚も上手でしたもんね]―迫力ありましたもんね。[それが、結果的には「負けるが勝ち」みたいな感じになってますもんね]―何度かこの転落…民主党・民進党の「あれが節目だったな」、「これだよな」っていうのが2、3あるんですよね。それの最初でしたね。うん、それが最初。まあ振り返ってもしょうがないといえばしょうがないんですけど。[でも、歴史の転換期ですよね、あの日はね]―うん、あの日の夜の事は忘れないですよね。総理大臣官邸に忍び込んだんですよね。表から入ると記者さんに見られたり。[裏から入れるんですか]―裏から入れるんですよね。[はあ~…でもそれは聞いてくれるだけじゃね、困りますよね(笑)]―本当はね。本当はそうなんですよ。[踏みとどまって欲しかったというのは、今でもありますか?]―踏みとどまって欲しかった。もう一度よく考えて欲しかったですね。国民の願いは何なのか、やっぱりその事にもっともっと至近距離で忠実じゃないと、政治・政権なんて運営出来ないですよね。[言うのは簡単ですけど、さっきのOLさんの話じゃないですけど、未来に夢を託せるような国をつくってほしいということですよね。抽象的ですけど]―その通りです。

[それでは次の議員さんを紹介していただけますか?]―もう一人尊敬する先輩で、枝野幸男さんをご紹介したいと思っています。[この間、前原誠司さんに来て頂いて。森友問題で、証人喚問でしたっけ?]―あれは立派な質問でしたよ。[枝野さんが急先鋒でやられてましたけど、「あの枝野さんが緊張してたよ」なんておっしゃって下さって]―そうそう、してましたね。[枝野さんと言えば、弁護士であってベテランの国会議員であるのに]―官房長官、幹事長、政調会長。[3.11とか通り抜けてきた方なのにもかかわらず、緊張してた]―あんな枝野さんの表情見たことなかったですね。すごい重圧だったって言ってました。[その森友学園の問題も収束というか、このままきっと終わってしまうんでしょうね]―新たな材料がなかなか…出尽くした感はありますよね。[何の力が動いているかわからないですけども、国のことって恐いですね。なくなるものはなくなってしまうし、降ってわくものは降ってわくっていうの、ありますよね]―そうですね。日々色んな矛盾を抱えながら世の中進んでますから、時としてそれが噴出する、バレる、ということなんでしょうね。

[どうですか? 蓮舫代表は]―お!(笑)。 あの~いやほんと、弁も立つし。[弁が立ちすぎちゃって、国民の中には不快感がある方もいらっしゃるみたいですけど]―広告塔として申し分ない方なんで。あとはやっぱり中身というか、何をしたいのか、何をするのか、それは何故なのか、というところでもっと質感が良くなると…と願っていますけどね。[政治家も厳しいですよね。そういうレッテルというかキャラクターを貼られちゃうと、そこだけ使われちゃうから。きっと蓮舫さんも前後では色んなことを言ってらっしゃると思うんですけども、そこだけステレオタイプで言われちゃうとつらいな、っていうのはありますよね]―そうですよね。ただやっぱり出る所に出ると、昇る所に昇ると、本当に見られるというか、真価が問われるというか、そこは厳しい。山の頂ですからね。上からも下からも全部覗けますから。全部が見えるというか、バレるというか。[大変な重圧なんですね]―と思いますよ。想像ですけども。[わかりました。…髪の毛ワックスなんですか?]―ジェル(笑)。[やっぱりジェルがいいんですか]―くせっ毛の固い髪の毛なんで、ちょっとこう押さえないとまとまらない。[毎日お母さんの施術を見てたから、だから上手いんですね]―いやいやいや(笑)。あの~、いつも実家のパーマ屋で髪を。[そうなんですか(笑)。お母様に切ってもらってますか?]―いや~、ちょっとお袋には「勘弁して」って言ってあって。もう一人従業員の方がいらっしゃるんで、同い年くらいの。[この髪形いいですよね。営業マンとしても]―お~、ありがとうございます。もう全然変わり映えしなくて、昔から(笑)。[本当にどうもありがとうございました]―ありがとうございました。今日は楽しかったです。[リニューアルして第一回目ということで本当に…]―光栄でした。[これからも小川議員の活動を見守っていきたいと思います]―ありがとうございます。