平沢 勝栄
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第3回
2011年10月19日 放送

自民党 平沢 勝栄 衆議院議員

(動画より文字おこし)

第3回 自民党 衆議院議員(5期目) 平沢勝栄(2011年10月19日収録時点)

●幸せ度数年表

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第3回平沢勝栄

何度もお会いさせていただいておりますが、いつもカメラが回っていようといまいとトークが冴えてますよね]-いえいえ、私はカメラが回っていたほうが良いです。もうぜんぜん遠慮しないですから。 [最近本が出たんですよね、夕刊フジで連載されていたものと、最近のお考えをまとめたものを出してるということですか]-はい、おかげさまで売れてまして・・民主党とか他の党に対する批判も、自民党に対する批判もあわせて書いてます。 [これホントに面白かったんですよ。これを読んだらいてもたってもいられなくて、自分も政治に激しく参加しなくちゃ、っていう気分を駆り立てられました。思ったんですが、自民党からは動議とか問題は出ないんですか?]-自民党って言うのは、こういうのは自由ですから大丈夫なんですよ。そこは民主党とは違いますから・・面白く思っていない人もいるでしょうけど、私はいつも言ってるんです。民主党がこれだけいろいろな問題がありながら、自民党の支持率が上がらないのは自民党が駄目だからだと。実をいうと昨日も石原幹事長とかみんなに言ったんです。みなさんね危機感がないの。だからね自民党を再生しようと思ったらね、自民党の議員を全部入れ替えちゃう、あるいは自民党が全員落ちればいいんですよ。この前の選挙でね、落ちてもらいたいのが受かって、受かってもらいたいのが落ちちゃったんですよ。だから自民党はなかなか変わらないんですよ。 [え~!!!いやでも、平沢先生この間の選挙は苦しかったでしょう]-いや~苦しかったですよ、だけどお陰さまでね。 [東京で25区あって小選挙区で4人しか受かってないですよね]-民主党相手に勝ったのは私だけですね。それでも119人が受かったんですけどね。しかも、若い人が落ちちゃってベテランの人が受かっちゃったの。逆だったら自民党は変わってたんですよ。 [もうひとつこの(本の)中では議員の数を減らせとおっしゃっていますね]-これはね、もう中にいれば分かります。722人じゃなくて500人いれば十分です。私自身もいつ辞めてもいいですけども、同時に他の人にも辞めてもらわねば駄目だ。私は、いつまでもこだわるつもりは全く無いし、自分の子供にも政治の後を継がせるつもりは絶対に無いです。自分の後を継がせるというのは、子供は親の仕事を楽だと思ってるから・・・楽しいと思ってるからやるんですよ。厳しい辛い仕事だったら(親が)させるはずないじゃないですか。私の子供は、私の政治家としての活動を見ていて〈絶対やりたくない〉って言ってますよ。土・日がなくて朝から晩まで飛び回っていて、プライベートな時間も全くない、普通の人間なら嫌がりますよ。それでもやりたいって言ったら、よっぽど変わってるか、よっぽど楽な生活をしているかどっちかです。 [わかりました、でもこういう方が自民党にいらっしゃらないと困りますからね、是非このまま続けて下さい]

 

●幸せ度数年表

 

[東大法学部でどんな学生だったんですか?]-大学に入ってから自由奔放な生活を送っていて、いやもうアルバイトばっかり。家庭教師が一番多かったけど、それ以外でもチラシを配ったり売店をやったり、引越屋の手伝いやったりいろんなアルバイトやったんですよ。 [家庭教師が多かった]-ダブルヘッダー、トリプルヘッダーでやってました。その中に安倍晋三さんがいたわけですよ。 [時の総理の・・・]-いやまさか総理になるとは思わないから、頭を定規で殴ってたりしてたんだけど・・・ [頭をピンピン定規でぶってたから、内閣のときに安倍さんがいろいろ判断を・・・(スタジオ爆笑)]-という事を言う人がいますけども、私が教えてなければ、もしかしたら網走刑務所に入ってた可能性もあるわけだからね、そりゃぁ分からないです。 [安倍さんってそんなに危ない感じだったんですか、出来はどうだったんですか?]-もう一人お兄さんがおられて二人一緒に教えてたんですよ。二人とも同じような(感じで)、素直だったですよ。一番良かったのは、当時お父さんが落選中でお母さんが一緒に山口に帰っていて、いなかったんですよ。東京に二人でお手伝いさんといて、冷蔵庫の中のもの飲み放題・食べ放題でね。だからやったんだよ。これホントの話よ。 [都市伝説かと思った、何が美味しかったですか]-いやぁビールとかいろいろ入ってるわけだから・・・ [平沢家は貧しかったんですか?]-貧しかった、貧しかった。当時はまだ冷蔵庫なんか無かったんじゃないかな。 [じゃぁ夢のような安倍家だったんですね]-はい、そうです。 [ここで上がってます(年表)]-大学卒業して警察に入るから。警察庁に入ったんですけど、もう自由が無くてね。警察っていうのは仕事を離れても警察官ていう身分が(頭から離れない)ね。 [俺は警察官なんだっと思いながら出かけなくちゃならない?]-そう思っちゃうから、だからね、自由に行動することが出来ないじゃないですか。だからここからは(年表を指しながら)辛い辛い地獄のような日々を送って、35歳で今度は、イギリスの大使館に行ったわけです。上司もいなくて、家も大きな庭付きの良い家ですから、こんな楽しい事はないですからグッと上がるわけです(年表)。でまた日本に帰ってきて警察に戻ってきたらグッと下がるわけです。 [あの、浅間山荘はどこなんですか?]-浅間山荘(事件)は、警察に入ってアメリカに行ってる時なんです。私は、出動はしてません。 [あれは、亀井静香さんなんですね]-はい、そうです。それで、また警察でどん底の生活を送って46歳の時、岡山の警察本部長になるんです。同じ警察でも警察本部長はTOPなので上がいないんです。ですから、こんな楽しいことはないわけです。もうひとつ岡山の警察本部っていうのはね、ものすごくでっかい公舎なんです。岡山城の真下にあるんですけども、お城みたいなすごい家ででっかい庭の中にゴルフの練習場があるんですよ。前の誰かが作ったんですよ。警察はこれ言わないでくれ、って言うんですけど、そんなで楽しかったんです。それが終わったらまたガーンと下がるんです(年表)。東京に戻ってきて、警察庁の審議官や防衛庁の審議官やら。 [ご自宅に戻ったんですか]-官舎です。狭いんです。それで51歳で選挙に出て・・・ [平沢家の歴史みたいな]-おっしゃるとおり。やっぱりね、精神的なゆとりや余裕ってのは〈恒産あれば恒心あり〉と言いますけど、ある程度恒産がなきゃならない。家がある程度広ければ、それなりの大きな考え方が出来るんですよ。ところが家の中が小さかったら、小さなことしか考えられなくなっちゃう。 [今はどういうお家なんですか?]-ちょっと歩いたら天井にぶつかっちゃう。普通の柴又のマンションなんですよ。私の家内が、ライオンズの会長をやってたもんだからアメリカの学生が来たとき一人家に泊めたんですよ。そしたらアメリカ人がビックリしちゃって。アメリカから見たらウサギか犬小屋ですよ。3日間泊めて、一生懸命お世話したって礼状1本も来ないですよ。こんなとこに泊めたって向こうが怒ってるんだと思う。辞めればよかったのに・・・ [男の子ですか]-向こうの大学生で “ジェリー”とかいったな。 [ジェリーねぇ、お礼状ぐらい出さないと駄目じゃないですかねぇ。えーと、振り返りまして警察時代に思い出の事件とかございますか]-思い出の事件はいろいろありますよ。例えば、勝新太郎の事件は私やりまして、パンツの中に薬物を隠してた。 [え~あれ平沢さんが]-捜査の責任者だったんです。あの人はいつまでもハワイに留まって帰ってこないんです。それから樋口加奈子の写真集が出ましてね。これが猥褻になるかどうか、っていう。実をいうと、あの時に日本の猥褻の取締法を変えたんですよ。あれまでは、ヘアが出てたら即、猥褻で検挙してたの。それを検察が決めるんじゃなくて、社会の人たちに決めてもらおう、ってなったの。女性を中心にしてマスコミや学者などを十何人集めて、警視庁で審議してもらったの。そしたら全員が〈ヘアで検挙するのは止めろ〉っていう意見だったの。それで、樋口加奈子の写真集の検挙は止めたの。 [そこから解禁になった]-少なくとも検挙はしなくなったの。 [世論が味方して・・]-世論て言うのは難しい、いろんな女性を入れて意見を聞いたらそうだった。その意見がNOだったら、樋口加奈子さんと出版社は検挙されてた。 [じゃ、それを皮切りにOKということになったんですか]-OKっていうことではないけども検挙しない事になったら、洪水のように写真集や週刊誌にもヘアが出るようになったと・・・まぁ良かったかどうかは分かりませんけども、ただ警察が一枚一枚見て〈ヘアが出てるから検挙だ〉なんて事をやるのはどうかなと・・・アラーキーも検挙したことあるんですよ。警視庁の防犯部長の時に渋谷で展覧会があって、覗き窓みたいなのから覗くと女性のアレが見えるというのをやっていて、誰でも自由に見えるっていうんでこれはおかしいという事で検挙したんです。でもその後、私が選挙に出ることになってポスター(の写真)を撮ってくれたのがアラーキーなんです。(スタジオ:爆笑)まさかそんな事になるとは思わなかったです。それでね、写真撮りの最後にアラーキーにその事を言ったらビックリしてましたよ。 [すごい因果ですね]-どこでどういう関係になるかわかりませんね。 [今はヘアヌードどうお思いになりますか?]-まあ、そんなにね、警察がああいう事で目くじら立てて、相当の人員を使って、検挙に血眼になってたわけですけど、そこまでは必要ないけどね。しかし、その一方で溢れ過ぎかな、って気もするけどね。 [最初は樋口加奈子さんだったから良かった、って気がしますね。女性もイエスって言ったという]-そうかもしれないね。 [あまりえげつないのが出てもね。で、そもそもの出馬のきっかけというのを教えていただけますか?]-後藤田官房長官て方がおられたんですけど、その方の秘書官を2年間やったんです。藤波さんの秘書官もやってそこで松木謙公さんといっしょだったんです。藤波さんの後に後藤田さんが官房長官でこられて2年間、かばん持ちというか秘書官で仕事してたんです。その後藤田先生から〈東京17区が空いてるから是非出ないか〉と薦められて出たんです。 [さすがですね、後藤田さんよくこういう人材を発掘されましたね]-後藤田先生に言われたのは、1回目は勝てないかもしれないけども、もしかしたら運が良ければ2回目に勝てると。ところが、運が良く1回目で勝たしていただいたの。ありがたかったですね。 [落選の経験無いんですよね]-今のところですね。でも選挙っていうのは1回1回が勝負ですから分かりません。次だって、自民党はいま、みんな勝てるようなこと思ってますけどとんでもない話で、選挙っていうのは嵐がこようが台風が吹こうが自民党で勝つのではなく、平沢党なら平沢党で勝つことを考えておかないと、負けます。前回とった票はゼロと思わなきゃダメです。皆さんは前回とった票は基礎票みたいに考えちゃうでしょ。それは大間違いです。だから、選挙っていうのは大変です。[分かりました。それでは、一旦締めたいと思います]

 

●最近の政治トピックス

 

[何かございますか]-いろいろありますけれども、TPPだとかね。これから問題になるのは、TPPと選挙法の改正ですよ。それから第3次補正予算案。 [選挙法の改正っていうのは]-これは今年の3月に、2年前に衆議院の選挙やりましたけど、あれは憲法に違反する状態で行われたということで最高裁が判決を下したんです。なぜかというと1票の価値についてね、最低と最大で比較すると2.3倍の違いがある。だからこの1票の格差を是正しなさいという判決が出たんです。次の選挙までに是正しなきゃならない。まったなしで、やらなきゃならないんです。東京は今25ありますけど、増やさなきゃならない。それに対して例えば福井県とか高知県とか山梨県とかは減らさなきゃならない。それで価値を出来るだけ同じにすると。今の選挙法では定数をどうやって決めるかというと、47都道府県にまず無条件に一人ずつ配分するんです。残りの253は人口に応じて配分するんです。小選挙区でね。そうすると人口の少ない所も最初に一人もらってますから、どうしても多くなっちゃう。 [あ~それで人口の多い東京みたいなところが少なくなっちゃう]-そういうことなんです。国会議員っていうのは地方の代表ではなく国の代表なのに、1票の格差が2.3倍もあるのはおかしいっていうのが3月の最高裁の判決ですから。これはまったなしで、次の選挙をやるまでに改正しなきゃダメなんです。 [平沢さんのいる東京の25区の中でどうやって分けるんですか?]-区割りを改正する委員会っていうのがありますからそこで区割りを変更するわけです。変更したら選挙民はいろいろと混乱しますから周知期間として最低1ヶ月は必要になります。候補者からすれば、選挙区が変わる訳です。広がる人も狭くなる人もいるわけです。広がる場合には、今度そっちに行って選挙運動しなきゃならない。 [じゃ、昨日の敵は今日の味方みたいな事も起きますよね]-はい。その選挙法改正がありますし、明日から始まる臨時国会では、被災地の復興が主な3次補正、あとはTPPに入るかどうか。 [TPPはどういう考え方なんですか]-話し合いにだけ入っておいてダメならば止めればいいし、もしそこで締結しても最後は国会がNOと言えば入れないんですよ。日本にとって不利だと思ったら入らなきゃいいんです。最初から話し合いにも入らないのはおかしいと思います。野田首相は入ると思いますよ。野田政権からすれば普天間の問題でどうしようもなくなって、アメリカから信頼を失ってるんです。Trust Meとか馬鹿なこと言って信用させておいて結局ダメだったわけでしょう。アメリカは完全に怒っていて民主党政権は見捨てているわけ。TPPぐらいは応じないと。議論して中身を決めるわけですからその段階から入って日本の主張を反映してもらわないと。もうすでに9カ国は議論してるわけです。その議論の中に入らないと。 [更に蚊帳の外になってしまうと]-そうです。いずれ入らざるを得ないんだったら今から交渉に参加して日本の意見をどんど言って、締結内容に反映させないと。もし、どうしても日本の主張が通らないようだったら入らなきゃいいんです。あとは、国会でNOと言えばいいんです。 [そして、最近の事でいうとさっきもお話に出ました、この本がとても面白かったんですけども6月2日の内閣不信任案の話が出てまして、松木謙公さんが〈今は出す時期じゃないよ〉っておっしゃったという]-いや、松木さんは正しいよ。 [で、1国会に1回なんですってね]-これは、絶対ってことは無いけども今までの慣例でも1回なんですよ。不信任案っていうのは、パフォーマンスじゃなくて通す為に出すんです。6月2日のは、民主党は大きく崩れていたので通らないっていう事は分かっていた。でも一旦走り出したから止まれない、って事だったんでしょうけども、これは私は失敗だったと思います。 [当時は、平沢さんも〈出すべきではない〉と言ったんですか?]-もちろん、そう言った人は他にもいっぱいいたの。ところが、他の党との関係もあったりして止められなかったの。 [いま思うと、あれはいつ出すべきだったんですか]-もっと、後でしょうね。 [7月とか8月とか?]-はい、そうです。あの時は、菅さんがもうすぐ辞めるという事を言ったもんだからね。辞めるなら不信任案を通す必要はないと、多くの民主党の議院は思ったからね。その後、菅さんはなかなか辞めないという事が分かったの。そこで、出すべきだったの。 [菅さんにしてやられた、という事ですか]-まさにそのとおり。菅さんというのはね、ホントにしたたかというか・・・ [で、民主党員が寝返っちゃった]-そうです。そこは、計算したんでしょう。 [そこはさすがですね]-いや、さすがっていうかね。褒めるあれはないけど・・・ [この本を読むとね、褒められないことも結構書いてあって、いてもたってもいられなくなりますけど・・・]-そうですね。ちょっとあれはひどいと思いますよ。民主党の議員の中で、松木さんみたいに〈これはおかしい、だまされちゃ駄目だ〉と言っていた人もいるわけ。あの人は、森永のグリコの犯人みたいな顔してるけど、大した人です。キツネ目なんですよ。(スタジオ:爆笑) [ね~これ平沢さんじゃないと言えないですね]-兄弟みたいに仲が良いですから(ニコニコ)。 [グリコの犯人はどうしちゃったんですかね]-あれはね。警察の大チョンボ!あれはね、大阪府警の大チョンボなんですよ。なぜかというと、滋賀県警が犯人を追い込んでたの。それなのに、大阪府警が情報を滋賀県警に連絡していなくてね。当時の担当者は〈田舎警察にこんな大きな事件をやらせるわけにはいかない〉って言ってたんですよ。警察っていうのは都道府県単位で、みんなが手柄を上げようって必死なんですね。滋賀県警に手柄を上げられたら大阪府警のメンツがたたないと、情報を提供しなかったもんだから、犯人に職務質問してたのにそのまま離しちゃった。それでそのまま逃げられたの。まったく大阪府警の責任は大きいと思いますよ。もう時効になっちゃったけどね。 [やっぱりお菓子を食べていた人間として恐かったですね、心に残ってる事件です]-ああ、そうですか。(スタジオ:爆笑) [この本に戻りますが、最後の締めで〈野田総理は考え方が非常に自民党に近い〉とおっしゃっていますが]-野田さんはね。例えば、外国人参政権には反対だし、靖国の参拝には賛成、みたいなことをずっと言ってこられたの。集団的自衛権も認めるべきだと・・・自民党よりはるかに自民党という感じの方だった。ちなみに、私が自民党の与党として夕刊フジを書いていた時に、野党の方を書いていたのが野田さんだった。その中で野田さんは、〈国難の時こそ解散総選挙をやるべきだ〉それから〈マニフェストは命がけで守るべきだ、守れなかったら解散総選挙をやれ〉という事を言ってるんです。今、言っている事とまったく逆なんです。野田さんには、今まで言ってきたことを守って欲しいと言いたいですね。 [まだ総理になって2カ月も経ってないじゃないですか]-いやいや。もう全然違う方向に行ってますよ。今、野田さんは安全運転安全運転って言ってますけども、運転していないんですよ。だから事故を起こすはずもないし問題も起こさないんですよ。もうそろそろ運転してもらわないと困るよ。 [永田町でもれ聞こえるのは、役人さんの言うとおりにやっていると・・]-うん、その後ろに“勝栄二郎”ってね。私と名前が似てるんだけど・・・この人とは仲が良いから言いますけど、この人財務次官で野田さんを振付けていて、野田内閣じゃなくて勝内閣とも言われているわけ。この間の初心表明の中で〈誠心誠意〉って言葉が出てくるの。この言葉は“勝海舟”の〈氷川清話〉という本の中に出てくる言葉なの。その本の中で、誠心誠意という言葉が出てきたちょっと後に、なんて書いてあったか知ってます?勝海舟がアメリカに行って帰ってくるんですね。幕府の老中に呼ばれて、アメリカと日本の違いを教えろと言われるんです。で、勝海舟は〈人間のやる事だから日本もアメリカもかわりません〉と答えたんです。老中に〈いや、どっか違う所があるだろう〉と言われて、何と答えたか。〈アメリカは上に立つ人がそれなりに賢い、日本は賢くない〉と答えたから老中が怒っちゃった。幕府の時も今も変わってないの。上に立つからってそれなりに見識が有って賢いかというとそうじゃないでしょ。アメリカは違うんですよ。 [でも、平沢さんだって総理になる可能性じゃないですか]-いやいや、それはわからないです。でも日本はね、〈この人が総理になった方が良い〉って人が総理になるとは限らないの。 [でも管さんだって当時はあれだけ期待されてたじゃないですか]-だけど、カイワレ大根だとかエイズのね、あの成功体験を総理の時に引きずったのが大きな間違いだったと思う。あの人はね、エイズの時の成功体験を、福島の原発の問題に持ち込んで解決しようとした、出来るはずがない。あの人は解ってなかった。 [その時の下りがこの本にホントに面白く書かれております。それでは、一旦締めたいと思います。]

 

●今だから言えるあの日のあの出来事

 

[何でもいいですよ]-そしたらあれ言いましょ。2004年の4月に山崎拓さんと中国の大連に行って、北朝鮮の日本担当の大使とその下にいる人と会ったんです。なんでマスコミに漏れたのか分からないんだけど、袋叩きにあいましてね。小泉総理と連絡をとったうえで行ったんですね。 [どうして?]-そりゃあ、勝手に会うな。けしからんって事ですよ。当時、総務省の政務官だったんですけど自分から辞表を出しました。あの時、5人の被害者は日本に帰ってきてましたけど、家族が北朝鮮に残ったままだった。その家族を近いうちに返しますよ、という約束を取り付けたんです。だから、行った意味はあったんだけれどそんな事は言えないから、帰ってきた時にマスコミから袋叩きにあったんです。だから半年後にもう1回同じ質問をして欲しい。そして、5月にね、誰か政府の高官が迎えに来てくれればいい、と向こうが言ったの。だから政府の高官が行くかと思ったら小泉さんが行っちゃったの。誰が言っても良かったんだけどね。ともかく、家族の方も全員日本に帰ってこれたわけで(北朝鮮に)行ったことは問題なかった。ちなみにそれが2004年の5月で、今2011年の10月ですがその間北朝鮮問題は一歩も進んでいないんです。 [そうなんですよね]-成果が出ていないんです。なんでもいいから結果を出さなければ駄目です。制裁するのもいいですが結果を出す為の制裁でなければ駄目なんです。制裁じゃなくても、米をあげたっていいんです。今は結果を出す為にいろいろなことをすればいいんです。向こうを殴って〈ごめんなさい〉って言わせれば結果が出ると思ってると、これは北朝鮮はそうはいかない。私が、会った時の感じだと、あの国は自分たちにプラスになると思わなかったら絶対に動きません。だから、〈拉致の被害者に関しての事実関係を全部きちんと説明して、残っている被害者を全員返す、ということをすれば、北朝鮮にとって大きなプラスがありますよ〉とね。そうしない限りは向こうは絶対に応じません。 [今日本は震災もあったので拉致被害者のことは全く話題にもなってませんものね]-でもやっぱりね、拉致被害者の問題を早く解決してね。北朝鮮というのは160カ国を超える国と国交が正常化してるんです。韓国、日本、アメリカがまだないんですよ。これ異常です。ヨーロッパの国はみんな国交があるんですよ。スエーデンやイギリスやみんな大使館をおいてます。日本とアメリカは大使館をおいてないんだから異常でしょ。だからこの問題を早く解決して、北朝鮮と国交正常化にもっていくべきだと思います。これは普通の犯罪とは違います。国民がやったのではなく金正日がやった犯罪なんです。都合の悪いことは隠そうとしますよね。そういう中でどうするかってことをやるんだから、これはもう外交的、政治的な解決を目指さないとしょうがないと思う。 [そーですよね、本当に先生頑張って下さい。ご家族の方も期待されていると思うので]-はい、がんばります。

 

●質問コーナー

 

[前回の選挙で自民党は歴史的な退廃をしたんですが、自民党の未来はどうですか?]-暗いですね。民主党は一言で言えば大言壮語(能力を超えた威勢のいいことを言う事)です。高崎経済大学の八木さんは〈パンとサーカス、要するに虚偽のマニフェストで選挙を勝った〉と言っておられます。そういう面があることは事実ですけど、自民党には選挙に勝つ力が無かった。それは自民党に対する批判が強くてですね。国民の皆さんは〈自民党、反省しろ〉と、〈一度民主党にやらせてみよう〉と思ったと思うんですよ。で、今2年経って民主党もダメだけど、だからって自民党にもう一回やらせてみようかっていう気持ちも全然無いの。じゃあ、どうしたらいいか。答えは簡単なの。自民党が今までとは全く違った形にならなきゃダメなんです。自民党っていう名前を変えようなんて馬鹿なことを言う人がいますけど、そうじゃなくて中身を替えなきゃダメなんです。それはどういうことかというと、中の人間を全部替えるという事。この本の中で(言っているのは)私を含めて全員を替えるぐらいの事です。元総理、その他のベテラン議員も含めてね。

 

[この本の中に、自民党と民主党の違いというのが面白く書かれていたんですが]-そりゃぁまず名前が違う(スタジオ:笑い)けど。国家感でしょ。自民党が日本の政党だというのはハッキリしてます。民主党の場合は、国旗国家に反対したり外国人参政権に賛成したりね。そういうのを見てると、日本の政党なのかどうか?日本に対する想いというのがどうもフラフラしてハッキリしない。そこが大きな違いじゃないかと思います。 [あとは、人脈や歴史も違いますよね]-そりゃぁ自民党ってのは30年の長い歴史、伝統と蓄積がありますから。〈腐っても鯛〉みたいのがあるんですね。今度の大震災みたいな時には、腐っても鯛みたいな自民党にやらせたほうが悠に良かったと思う。地方自治体との関係や役人の動かし方、外国との関係など。自民党だったら上手くやれたと思います。 [でも振り返ると、阪神大震災のときも今回も、大震災の時に自民党ではないんですよね]-大震災や大災害など大事故というのは、大体こういう時に限って起こるんですね。休日だとか人がいなくて手薄な時とかね。[わかりました。では、最後のコーナーです]

 

●今後の政治に対する意気込み

 

まぁ、今の政治を変えなきゃダメでしょ。日本は今いろいろな問題もあるし、経済も外交も行き詰まりなんですよ。その大きな原因は政治がしっかりしていない事です。繰り返しますけれども、政治を変えて景気を良くして、この閉塞感を打破しなきゃならない。その為には、人間を替えなきゃならない。2年前にマニフェストで〈政権交代が景気対策だ〉と民主党さんが言われました。でもなってないでしょ。なぜかというと、今までの自民党が考えていたようなことと同じ事を言っているだけだから。それで中がバラバラでしょ。今国難ですから一丸となって取り組んでいかないとダメだと思います。[どうもありがとうございます。最後に次の方をご紹介していただけますか]