斉藤 和子
無題.saito
第177回
2016年04月06日 放送

日本共産党 斉藤 和子 衆議院議員

千葉県船橋の農家に生まれた斉藤議員。

大学を卒業されてからは、高校の常勤講師として教壇に

25歳からは、日本共産党の職員として活動。4回の落選経験を経て、2014年の総選挙にて千葉四区から出馬し比例当選を果たしました。

因みに千葉四区は、野田佳彦元総理の選挙区。自民党の代議士が不在の選挙区でもあります。

斉藤議員は、農家に生まれ育った娘としても、TPPの審議メンバーとしても日本の農業を守るため自給率を少しでもアップするために奔走しています。

また、妻として二歳の子を抱える母として、待機児童問題・保育所問題にもがっぷり正面から取り組まれています。対談を終えて、斉藤議員の優しさ、人の痛みを分かろうと常に心がける気持が、伝わってきました。

(動画より文字おこし)

共産党 南関東ブロック 1期目 (2016年4月6日収録当時)

[本村伸子さんからのご紹介ですね] ― そうなんです。[共産党女子が続いていますね。今、大人女子という言葉が流行っていますけど、共産党女子という言葉も流行らせたらどうですか?] ― はー、なるほど。[ちゃんとした政治的ポリシーを持った、共産党女子] ― 流行りますかねえ~。(笑) [流行りますよ。ブラックバイトを流行らせたじゃないですか!その勢いですよ] ― なるほど!共産党女子、なるほど。[これからのトレンドは共産党女子!] ― カッコイイですね。[みんながなりたがる、みたいな] ― そうなれるように、頑張ります。(笑) [今日はオレンジ色のスーツでお越し頂きました。いっぱい持ってきて頂きましたが。(テーブルの上のグッズ)] ― 実は私は農家の生まれでして。[どちらですか?] ― 千葉県の船橋市なんです。船橋市のブランドになった人参です。(可愛い人参のキャラクターを手に取る) [船橋は小松菜じゃないんですか?] ― 小松菜は西船橋なんです。(会場から笑い声が上がる)[あと、海苔ですよね] ― 海苔は三番瀬なんです。フナッシーは船橋です。[私、船橋市長の松戸徹さんと結構親しくさせて頂いて。小松菜の話とか海苔の話をよく聞くんですよ] ― そうなんですか。[人参は聞いたことがなかったです] ― 人参は特産でブランドにもなって。農家の娘で人参は船橋の特産なんで、その意味も込めてオレンジ色でというので、選挙もずっとオレンジのジャケットを着たりして。(笑) [そうなんですか。そして、招き猫がありますけれども] ― これは佐原張り子で、千葉県の佐原で作っていらっしゃる作家さんがいて、当選したのでお祝いに作って下さって。事務所に飾らせて頂いていて。ここに小っちゃい猫の子供がいるのは、子供を出産して、小さい子供もいて当選したので、小っちゃい子も付けたよということで頂きました。[子供の未来を背負うということですね。先週、本村さんに子育て支援とか保育所の問題は斉藤和子さんにぜひ聞いて下さいと言われたので、今日は楽しみにしてきたんですけれど、大問題になりましたものね。20年前、30年前からお母さんにとっては頭を悩ます問題でしたけれど、なかなか継続的な問題にはならなかったところがありましたよね] ― 私が生れたのは1974年で第二次ベビーブームの最後なんですよね。私の少し前が第二次ベビーブームの方たちで、その当時のお母さんたちのポストの数だけ保育所を作ろうという運動があって。実はですね昨日、共産党が待機児童問題の緊急提言というのを出したんですよ。[やってくれましたか!] ― そうなんです。緊急に30万人分、3千ヵ所を作らせようという提案をして。[そんなに子供がいますか、大丈夫ですか?] ― はい、潜在的には。ビックリしたのは1970年代に10年間で8千ヵ所、保育所を作らせたと。[そんな時期があったんですか!ちょうど斉藤先生の世代の頃ですね] ― やる気になれば出来るものだと。[それは国が作ったんですか?] ― そうですね。公立保育所を作った。[誰の時代だったんでしょう。都知事は美濃部さんだったんじゃないですか。共産党政権だったんですね。そういう時代があったんですね。やれば出来るんですね] ― そうですね。[ずっと言っているんですけど、今でこそ安倍さんが待機児童問題を言い出したじゃないですか。皆さん、各地方自治体の問題として提言されていて、上手くいってなかったじゃないですか。地方レベルの問題じゃなかったんですね] ― そう思いますね。国が責任を地方に丸投げしてきた部分があって、補助金をカットしたり。[地方分権でずっと国は動いていましたからね] ― 一般財源化と言われる、保育所に使いなさいじゃなくてまとめて一括に地方に渡してしまうお金の中に保育園の予算を入れたりして。施設整備の設備費も別枠では無くなったので、どんどん公立から民営化の流れになっていったというのもありますよね。[地方政治に対して声のお母さんたちの声が排除されてきたという歴史があったかもしれないですね] ― ここにきてお母さんたちが小さい子を抱えて、国会でも院内集会で、「本当にこの子を保育園に入れられなかったら、私、仕事を辞めなきゃいけないです!」という訴えもありました。[現実に仕事を辞めている人がいるんですね] ― そうですね。私の周りでもいます。4月から本当は復帰しなければいけなかったんだけれども、保育所に入れなかったので何とか会社にかけあって半年伸ばしてもらったけど、半年伸ばして入れるかというので、どうするかという。実は私もですね、国会に来る前に保育園に入れられるかどうかという。[今何歳ですか?] ― 二歳になったんです。[国会議員の保育所、凄いんでしょ?山尾志桜里さんも凄いところに入れていると] ― 今いっぱいで入れないらしいんですよ。私は地元の保育園に入れようとしたんですけど、認可保育園はいっぱいで、認可外の保育園を回って。それでも認可外保育園もいっぱいで。駅三つ先の認可外保育園に今、行っています。しかも小規模なのでゼロ歳から2歳までしか入れないんですね。そうするとまた、3歳の壁、どうするかというのが待っています。これはお母さんたちの問題であると同時に、子供たちが健やかに育つ環境を保証しないと。子供は国の未来じゃないですか。[義務教育にして欲しいですよね] ― そうなんです!ヨーロッパでは保育も幼児教育というふうに位置づけられていて。ビックリしたのが、保育士さんのお給料が小学校の先生と同じレベルをきちんと保証しているんです。[さっきの共産党女子じゃないですけど、人気殺到みたいな感じで、保育園がトレンドみたいな感じになびくじゃないですか。そこで安全性とかが保たれればねえ] ― 人を相手にする仕事なので、人のやる気とかモチベーションとか、子供を大切にしょうというとか、そういう思いが凄く大事だと思うんですね。それが土台になっていい保育が出来るので。そいうふうに保育がトレンドと人気が集まることによって、ある意味やる気や思いがある人たちがもっともっと集まって来る条件も整備されると思うんですよね。[そのトレンドが今、上手くいっているのが、共産党ですよ] ― なるほど!上手いですね、美和さん![吉良さんとかそういう人を立てて、勢いづいている感じがします] ― なるほど、勉強になります。

●幸せ度数年表(クリックで拡大)

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[コメントに斉藤和子来た、と書いてありますよ。この人は共産党ぽくないなと] ― はあ、有難うございます。[それがまたいいんですよ。この番組に出るとその後、注目されるんですよ。山尾志桜里さんだって今、民進党の急先鋒として、活躍されていますよね。ご本人もあそこまで注目されると戸惑っちゃいますよね。もうちょっとマイペースでやりたかったと思っていますよ。ついにこのスタジオに志位さんの顔が!来ましたね(スタジオのポスターを指して)実際に会うと背が高くて素敵なんですよね] ― そうですか?[そう思いません?メディアだけで見ていると、テレビって横に広がるから。実際はすらっとされていて、永田町を歩いている姿を見ると] ― 言っておきます!(笑) [それでみんなまいっちゃうでしょうね、遊説とかで、志位さん、ちょっと違うみたいな] ― 確かに大きいんですよね。人込みでも頭が出るというか。そういう点では目立ちますよね。[そして、「九条を壊すな」「ストップTPP」(後ろのポスターを指して)今まさに審議中ですね。そして「日本の食を守る」] ― はい、家が農家なので。その思いを込めました。[そして子育て、ピッタリじゃないですか。無理していないですよね] ― あ、そうですか。[無理に政策を付ける人もいるんですよ。共産党にはいませんよ] ― (笑) [無理に言わなくちゃいけないという思いにさいなまれる人もいるんですよ。共産党はライフワークという感じで、自然体でいいですよね] ― そういうのを持ってきたというのもあるんですけど。(笑)

[1974年に船橋市に生まれたということですよね。あそこら辺は埋め立て地だから掘ると貝が出てくるんですよね] ― 私は陸地の方なので無いですけど。どっちかというと土器が出てくるとか。[縄文人の?] ― そうなんですね。立ち入り禁止区域が突如出来たりしたこともありましたけど。[高校教師、採用に受からずとありますが] ― そうなんです。高校は園芸科を出て大学は日大の農獣医学部という、今は生物資源科学部なっているんですけど、そこの食品経済というところを出たんです。高校の先生を目指していたんです。で、採用試験に受からなかったんですよ。その当時は、農業にしてもいろんな科目でも採用が一人とか、千葉県で二人とか狭き門だったのもあって。[その不採用はバッチを付けるための布石だったんですね] ― どうですかねえ。それでどうしようかなと思っていたら、県の教育委員会から電話が掛かってきまして、常勤講師の枠がありますと。「受けます!」と

言って、すぐ面接に行って、4月から高校の常勤講師に。講師なんですけど、先生と同じように同じことをやって。実は修学旅行にまで生徒と一緒に行ったりして。2年間なって、3年目は非常勤の枠しかなくて、そうこうしている間に、共産党で是非働かないかと。[どうして共産党に入ったのですか?と質問が来ていますよ] ― 私が共産党に入ったのは18歳の時なんです。18歳から共産党に入れるんです。18歳の方で、日本人の方で、日本共産党の綱領を認めた方なら誰でも入れるので、18歳で入ったんですけど。高校生の時に被爆者の方の話を聞く、平和の取り組み、高校生の平和の活動に触れていたんですね。そういう中で被爆者の方の話を聞いたりとか、政治的な話に触れる中で、そういう活動の中に共産党の方もいて。実は両親も共産党員だったという。[それが一番大きいですね。じゃあ、取っている新聞はもちろん赤旗新聞] ― そうですね、ありましたね。今思い起こすと、小学校の時に新聞の切り抜きを持ってきて発表しましょうというのがあったんですよ。その時に赤旗新聞を持って行っているんですよね。日曜版に子供にわかるようなページが当時あって、それを持って行った気がします。先生、困ったんじゃないかな。(笑) そんなこともあって、1999年、25歳の時に共産党職員に。[じゃあ、代々木にある?] ― じゃなくてですね、日本共産党は47都道府県すべて事務所が、それぞれの都道府県委員会というのがありまして。[それは選挙でいう支部長とかいうのとは別なんですか?] ― 全然違います。それぞれの県に共産党の事務所があって、そこの専従職員に。[どちらに配置されたんですか?] ― 私は青年学生部という、若い人と一緒に運動を取り組もうみたいな感じで、学費値下げの運動を。毎年毎年上がるスライド制になっていた時で。本当に忘れられないんですけど、大学生の時もそういう活動をやっていたんですが、職員になってから文科省交渉とか、学生たちと学費値下げの要請をした時に、「お前たちは甘い、私たちの時代はバイトをしながら自分の学費を稼いだもんだ、何を言ってる」と言うんだけど、あなたたちの時は3千円とかの時代でしょ、みたいな?今、国立だって50万、私の時は50万だったかな。今は80万近いですよね。だから、何言ってんの!みたいな感じのことでしたね。[それは燃えますね] ― それと、雇用の問題をずっと青年分野で取り組んでいて。ちょうど私が卒業した後、バブル崩壊なんですよ。就職氷河期になっていって、パートとかアルバイトしかない時代になってきて。雇用問題をなんとかしようというので運動を始めて、まともに働ける、賃金を貰える正社員にという街頭宣伝をやっていた時に、「お前らは自分達の権利ばっかり主張するな!」と街頭で言われたりして。[誰が言うんでんですか?] ― 街頭宣伝の時に通りがかりのおじさんとかにですね。[それ、誰でも言われますからね、自民党であろうがどこであろうと。ただ、共産党は特にアレルギーがある方もいらっしゃるから、一部にね。私は初めて選挙に出た時に点字ブロックの上に立つなとどれ位言われたか。20代で若かったもので、点字ブロックの上に立って、共産党からどれだけ怒られたか。(笑) 今でも、歩いていても嫌だなと思っちゃいますよね] ― そうやって、文句を言われながらもくじけずにずっとやってきて。[今はバッチを付けていらっしゃいますけど、ずっと同じ経験をされているから、バッチを付けた後もあまり変わらないんじゃないんですか。そこが民進党の人とか、自民党の人と違うところですよね。活動家の方は。みんな活動家と言っているんですけど、そんな風に見えないじゃないですか。すみません、何回落選されているんですか?] ― 5回目です。だから、落選は4回かな。[みなさん、こんな女性が、保育所のことでこんなに頑張っている方が4回、落選されているんですよ。共産党じゃないと無理ですよね。心が折れていますよ。あり得ないですよ。本当に凄いですね。民進党だったら2回で終わっているし、自民党だったら2回で支部長はく奪されていますから。自動的に出れないようになりますよね] ― 一応、この期間、悩んでるんですよ、この期間。怒りを持ちながら、みんなでやりながら、自分の人生をどうするかなと思って。共産党員を辞めようとは思わないんですけど、共産党で働かなくてもいいんじゃないかという。そういうのは思いながら。成果が見え辛いというのは確かにあるんですよ。ただ、やっていることによって世論が動いていったりとか、罵声を浴びせられた雇用の問題が徐々に、ネットカフェ難民が話題になり、青年の雇用問題を真剣に考えなきゃいけないんじゃないかとか、ブラックバイトとかが今じゃ当たり前になってきているという風になってきているので、長い目で見ると動かしているなあというの思うんですけど、なかなかそその辺がわからない時期というか。[でもそういう思いで街頭に出ても踏みにじられちゃうですよね]― そうですね。そうなんですよ。そういう時代があって、アフリカに一人旅に行ったんですよ。アフリカにどうしても行きたくて。何もなくて、生きるということだけに動物が必死になっている世界に身を置きたかったんですよ。[何歳の時ですか?] ― 32歳です。[厄年だから、女性の] ― なるほど!アフリカは高いんですよ、お金が、行くのに。40万位かかる。100円ショップで売っている500円玉貯金があるじゃないですか。あれが30万貯まったんですよ。これはもう行くしかないと思って。缶切りで開けて。(笑)[どれ位の期間、貯めたんですか?]― もう、職員になってから。気付いた時に入れるみたいな感じだったんですけど。実は行く前に総選挙に立候補しないかという話を貰って。[そういう話しはどこから来るんですか?]― 千葉県委員会からです。[公明党の議員さんに、出馬要請を誰から言われるんですか?と聞いたんでしけど、誰も教えてくれなかったんですよ] ― 何で教えてくれなかったですか?[いろいろ権力争いとかがあるんじゃないんですか] ― そうなんですか。[私の勝手な見解ですけど。共産党はどうなんですか?] ― 共産党はそれぞれの都道府県委員会で相談しながらやっているんじゃないかと。[共産党は出ることに意義がありますからね。人が必要ですからね。何でも出てくれないと、とりあえずは] ― それで、楽しい旅に出ようとしているのに何てことを言うんだよと思いながら行ったら、気が大きくなっちゃって。(笑) これは何でも大丈夫だと。何でも来い!みたいな感じになって、総選挙に。[その勢いで出ちゃったんですね] ― そうですね。これが可笑しかったのが、アフリカに行ったのが9月だったんですよ。帰りの飛行機に乗ったら、安倍首相が辞任したって、その時期で。これはいよいよ総選挙だと、候補者擁立されたら、福田さんになり、麻生さんになり、ズルズルして2009年に総選挙ですよ。あれで政権交代して翌年の2010年に参議院選挙に出て。その後、2012年に総選挙があってまた出るんですけど、この時が私が出ている千葉4区という船橋市は。[みなさん、千葉4区はどんな選挙区かご存知ですか?野田さんがいる所なんですよ。自民党が唯一受かっていない所なんですよね。その中で当選されたという、あそこはテッパンの所ですよね。一回総理をやるというのは凄いですね。あれで財務大臣ぐらいだったら落選しているかもしれないけど、総理大臣をやると違うんですよ、みなさん] ― 2012年の総選挙の時は首相との対決だったので、マスコミの方に結構追われて、一応、平等にというので立っている候補者を取材されるじゃないですか。[野田佳彦さんとあとはどなたですか?] ― 自民の木村さんと。[注目選挙区ということですよね。あと、三宅雪子さん、藤田さんが出ていましたね。小泉チルドレンだった。今は出ていないですね。野田さん以外は変わりますね。ようやく受かったということですよね] ― その前に船橋市長選に出ているんです。松戸徹さんと戦っているんです。これは共産党ではなくて無所属で。頑張っている運動団体の皆さんと。[そして結婚、出産。結婚はもちろん共産党の方?] ― 違うんですよ。[本当ですか!] ― はい、今は共産党に入りましたけど。全然違うんです。普通のサラリーマンで。[でもそうじゃなくちゃだめなんですって。公明党の方に聞いたんですけど、党員同士で結婚しちゃうとそれ以上増えないので、まったく関係のない異分子を連れて来いと。そういうミッションですよ。党の理にかなっていますよ] ― へー、そんな訳ではなかったんですけどね。きっかけは脱原発、2011年の福島原発事故が起こって、野田首相の地元だったこともあって、「脱原発船橋(仮)」という、(仮)はいつまで付いているんだと。脱原発出来るまで、(仮)にしておこうというのを立ち上げてやっていたらその運動のつながりで。[思想的には一緒ということですね。共産党員ではなかったけれど、脱原発ということで一致した] ― 彼はですね、2011年がきっかけなんですよ。それまでは全然政治に関心がなかったと言っていました。2014年の3月に子供が生まれるんですけど、2014年の7月に集団的自衛権を容認する閣議決定をするじゃないですか。これで、彼は息子を戦場に送るような時代にする訳にはいかないという決意をして、立ち上ったんです。共産党に入って。[良かったですね~] ― (笑) [みなさん、斉藤和子さんの半生わかりましたか?てっきり赤旗祭りで知り合ったのかと思って。そういうストーリーだと勝手に思っていたんですけど。活動を通して知り合ったと。選挙というのは出会いの場でもありますよからね。活動というのはね] ― そうですね。いろんな人に出会いますね。[ここに来られた方、だいたい選挙がきっかけで結婚された方、凄く多いです] ― そうなんですか。確かに選挙というのは分かり易いですよね。思想が出るから。[思想も出るし、喜怒哀楽を出すから。余計に近くになれるんでしょうね。人生の縮図ですからね] ― なるほど。勉強になります。

 

●最近の政治トピックス

 

[今、TPPで大変みたいですね。審議中ですか?] ― 始まりました。これが、(真っ黒に塗りつぶされた紙を出して)話題の真っ黒文章で。甘利元大臣とアメリカのフロマン代表が対談した記録を出すように野党側が要求をして、やっと出てきたのがこの黒塗りという。(笑) [これちょっと馬鹿にしていません?] ― ですよね。だから私もひどいなあと思って。しかも、気になっているのが、これは何なんだろうと思って。(黒く四角に塗りつぶされた部分を指して)[この回りですか?] ― 明日から特別委員会の審議が始まるので、その中でそこでもかなり追及されると思うんですけど。この枠をなぜ消さなければいけなかったか。[なぜ、出さないんでしょうか?] ― やはり、日本に不利益なんじゃないんでしょうか。[今日のニュースでは高鳥修一内閣副大臣ですか、自民党の方が民進党のヒアリングに来なかったという、そしてまた謝ったという。関係の無いことで騒がして欲しくないですよね。内容を審議したいのに、言った言わない、遅れたなんだというのは、はっきり言ってどうでもいい話でけどすね] ― でも、逆に言うとなめていますよね、自民党が。[与党なんかより、自分の派閥の先輩にペコペコした方が出世の道ですよ] ― 結局、野党がグネグネやって関係ないところにというけれど、資料もこんなんで約束したことにもちゃんと応じずとなったら、ルールがどんどん壊れて。土台から本当だったら徹底して審議をしていく姿勢を見せて欲しいのに。たぶん、嫌なんだろうなあというのが、こういうところから透けて見え来るというのが.[TPPが農業にとってどんな不利益が出てくるんですか?] ― 私が一番感じていることは、農林水産委員会であげた国会決議というのがあって、その中に重要五品目というのがあるんですけど。豚肉、牛肉、乳製品、米、麦、この五品目に関しては一切関税を撤廃しないという、協議に応じないという話をしてたのに、実際出てきたのはその五品目の内、その内の3割にあたる部分が関税を完全に無くしてしまうという話があったりだとか。[安い乳製品がどんどん日本に入ってしまう] ― そうなれば、価格が下がる。価格が下がれば、それだけの生産に見合う収入として入って来なければ、再生産出来ないじゃないですか。そうなれば絶対に生産が減っていくんですよね。農水省は確かに輸入が増えて価格が下がりますと。だけれども様々な政策の手を打つので、規模拡大だとかコスト削減だとか、成長産業化、体質強化という言葉が次々と出てくるんですけど、生産量は減りませんと言うんですよ。[嘘ですよね~] ― ですよね![今、農業をやる人が減っている訳ですから] ― それが普通の感覚ですよね![自民党の方が有権者に話すと、やっぱりそうだなと。農家で働いている人以外は同調してしまう流れですね] ― 明らかに農業をやっているほとんど方が65歳以上、高齢者の方たちが農業を担っているので、農家の方たちなんかも、ただでさえ米価が1万円を割っているんですね。再生産可能なお米は米俵一俵、1万6千円と言われているんです。それが今、1万円を切っているということなんで、赤字覚悟じゃなきゃ米作れないという。コンバインが壊れたらもう、俺の代で終わりだ、みたいな話が。[そういう日常経費もなかなか上乗せ出来ないですのね] ― そういうことを考えると輸入がこれで増えたら、増して米なんかはこれ以上入れないと言っていたのに、別枠でアメリカやオーストラリアから8万トン以上入れるという、ちょっとね。[今月末が審議なんですか?] ― これから審議が始まって、4月28日に本会議で採決しないと。[共産党としては会期延長していきたい?違うんですか?] ― いや、もう、廃止で。もう通さないと。やっぱり食料の問題だけじゃなくて、ISD条項というのも問題になっていて、ISDS条項とも言われるんですけれど、どんなことが起こっているかというと、メキシコの産廃業者をアメリカ企業が買収したんです。処分場を建設しようとしたら、メキシコの住人が反対運動を起こしたんです。それに応えて政府、行政側が、処分場を作ろうとしていた地域を環境保護地域にして建設を出来なくさせたんですね。ある意味素晴らしいですよね。住民の声に応えてやるというのは。そうしたらアメリカ企業がISDSを使って仲裁裁判所に訴えて裁判になって、メキシコ政府はやり過ぎだと。アメリカ企業への損害賠償で1660万ドルだったかな。賠償金をメキシコが払わなきゃいけないという結果になったんですね。つまり企業が儲けるためにルールを新たに作ると、その事によって営業妨害された、それを訴えてその裁判の中で判断されれば自分の国の住人や自治によって作ったルールでさえも賠償の対象になるという。[日本の企業もこれから訴えていくことも出来る] ― はい、海外で。ただそれが逆に言えばアメリカ企業から日本も訴えられるということなんですよね。地産地消、千葉も今やっていますけど、自分の地元で採れたものを学校給食に。これもアメリカの企業にすると自分の国の物を使ってもらえない訳ですよね。自国のものを使う、日本の物を使うのは営業妨害だと訴えられるんですよ。その点からも、企業が儲けることを悪いとは思わないんです。だけども、その国の人の生活を脅かしたり、主権を脅かしてまでやるべきでは私はないと思うんですけどね。[TPPを否決に持っていきたいという共産党の立場なんですけど、大変なのは自民党の方で農業の支持者が多いじゃないですか。だからこうなっちゃうのかな、という感じはしますよ。(黒く塗りつぶされたTPP交渉の記録を指さし)言えないんでしょうね。明らかに不利益を被るというのがわかってしまうということかもしれないですよね。それをどう論破していくかという、有権者と各代議士のせめぎあいもあるんでしょうね。共産党は反対しているイメージがあるんですけれど、イエスということもあるんですか?] ― あります。[例えば?] ― 今、野党五党で一緒になって出している提案なんかあります。全会一致で通した法案もあります。[論戦になっているものはマスコミがピックアップするので分かるのですが、全会一致もありますよね]

 

●今だから言えるあの日のあの出来事

 

船橋の市長選挙に出た話でもいいですか?実はですね、船橋の市長選挙の時に、松戸徹さんとある方と私と全部で五人出たんです。[松戸徹さんというのは現職ですね。元職員] ― 松戸徹さんが当選されたんですけど。その時に職員の給料が高いと話題になっていたんです。大阪維新の会の皆さんなんかも、基本的に公務員バッシングで公務員の給料が高すぎる、民間と比べたら高いから下げろという話が凄く出ていて、そういう流れを汲んだ方が出ていらっしゃったんですね。だけれども決して市の職員の給料が高いかというと、私は高くないと思うんですね。むしろ民間が正規雇用を含めてどんどん下がってしまって、非正規雇用が増えたことによって、全体の給料が下がってしまっている。アベノミクスで賃金が上がった、上がったと言ってますけど、実質賃金でみたら4年連続マイナスというような実態もあって。民間で働いている人たちの給料が下がったから、公務員は維持しているのに差が出来てしまったと。そこを下に下げろというのは間違と思っているんです。下に下げろということは、一億総活躍じゃなくて、一億総貧困じゃないですか。非正規のひとなんて、年収200万でまともに結婚も出来ない、子供なんてとてもじゃないけど産めないという社会が発展するのかと。[発展、しないですよね] ― しないですよ。[将来に夢があったらいいけど、無いから] ― やっぱり土台になる生活をきちんとさせるといったら、収入を安定させるということだと思うんですね。それを公務員が高いから民間に合わせて下げろと言ったらドンドン下がっていくんですよ。そうじゃなくて、まともに暮らせる賃金を正確に払っていくというところから、土台を話していかないと公務員と民間を対立させることによって、むしろ労働者の対立を煽って逆方向に自分たちの首を絞めていく。そういうやり方に対して非常に怒りを持っていて。[まさか共産党の方がそういう発言というのは意外で。下がって当然と思っていました] ― まともに暮らせる生活賃金を最低レベルの、だから生活賃金を引き上げようと、全国一律千円で、出来るところは千五百円という提言も出したりしたんですけど。そういうところから考えた時に公務員バッシングというのが非常に悪い役割を果たしていると思っていて、しかもこの間ずっと公務員を減らしてきているんですね。船橋市なんかでも窓口で対応している人たちがほとんど非正規になっている、半分位が。[確かに銀行もそうですよね、今ね。銀行に人に聞いてもみんなわからない人ばっかりで困っちゃう] ― そういう風になっていく訳ですよね。しっかりと経験を積めるように雇用を安定させていくということを考えた時に、住民の福祉、暮らし、生活に関わっているわけだから、そこは一定ちゃんと確保しないと自分たちの暮らしもマイナス方向にいくじゃないか、という主張をしていたんです。だから松戸さんと公務員の給料は高いからダメだというのと反対の立場で、一緒で。後で、私が議員になって当選して伺った時に共通する政策が結構ありましたよねって、市長の方から。(笑) でも今、開発をやるぞと言いは始めたから、そこはちょっと違うんじゃないかなと。[いい話ですね。素敵な話です。人と人とのふれあいですよね。政策もありますけれど、論争は論争として、バックステージの話もいい話ですね] ― 人との関わりは非常に大事だと思いますし、表向きはTPPの問題でも反対と言えないけれども、実際に二人で話してみると、「いやー、問題だよね」みたいなことを言われる。[そういうのを街頭で言っちゃったりしないんですよね。だからいいんですよね。昔のイメージだと、そういうことを言ってましたなんて言うイメージがあるじゃないですか。旧共産党ね。ニュー共産党は違いますけど(笑)]― でも誰とは言いませんけど、そういう話しはあったというのを言ったりとか。こういう思いを持っている人もいますね、みたいな。

 

Q1;TPP問題について。貿易というのは相手があることですので、どちらだけがメリットがあるということはないと思うんですよね。マクロ的に考えるとTPPは中国包囲網で、中国がエネルギーやいろんな形で他国にどんどんやっていく中で、ある程度日米で、オーストラリアも含めてですけれどもしっかりとした枠組みでやっていくのが大筋で正しいと私は思っているんですね。もちろん、個別にはいろいろあると思うんですね。農業の方の今後もあるんですが、農業をあまり保護するんじゃなくて成長していくための前向きな取り組み、政策はどういうお考えか伺いたいんですけど。

 

斉藤議員;12カ国入っているところもそうですし、日本の農業政策のなかで、輸出で日本も成長産業でやっていくんだという話をするんですけど、どこの輸出国を見てもだいたい食料自給率は100パーセント以上あって、余ったものを輸出していると言ったらいい方は悪いんですけど、そういう感じなんですよね。日本は39パーセントなので、もし兵糧攻めに合えば人口の半分以上は餓死するというような状況しかない中で、TPPによってさらに開放するというのは自殺行為に近いなと思っているんです。成長産業にしていくという言葉は、私は実は好きではなくて。何でかと言うと、農業って自然が相手なんですね。だから、必ず種を蒔けば同じ収量が、春に蒔けば秋に採れるとかいう風にならないんですよね。今回で言えば、それこそ小松菜ですよ。一時期暖かかったじゃないですか、冬が暖冬で。本当だと時期をまたいでですね、1月から3月の間に順々に採れるように農家の皆さんも考えて種を蒔くんです。でも、暖かかったために3月に採れるやつが1月に採れちゃって量がばって増えて、そういうところがあるんですよね。農業で儲けようとすることが上手くいくかというとそうでもないんですよ。しかも日本というのは海外のように大規模化に向かない地形。山があって海があって平地が少ない。だから大規模化じゃないから効率が悪いというんですけれども、逆に言うと効率が悪いからこそ、こだわっていい物を作ろうとする技術だとか、単位面積当たりの収量を増やす技術だとかが結構あるんですよね。頑張ってらっしゃるんですよ、皆さん。そういう所をもっと応援していく。今まで脈々と家族農業で細々とだけれども作りながら、地域に直売所を含めて野菜を届けていた方々はもう戦力外よ、という流れなんですよ。成長産業化というのは明らかに。大規模化してとにかく輸出で儲かるような企業と対等に戦える、企業がもっと農業に参入してという流れなんですね。ただそれが、これだけ平地が少ない、ある意味、段々畑の効率の悪い所でも単位収量当たりいいお米を作ったりとかしている。ここに日本の農業の強みがあると私は思います。知恵もあるし、強みもあるし。逆に言うと、こういう段々畑の状態で水田を残しているから、治水能力も凄くあるんですよね。農業が農地として農業を営んでいることによって、国土を守っているという大きな役割もあって。生産と言うだけではなくて、国土を守る多面的機能と言われているんですけど。それをお金に換算すると8兆円と言われているんです。この水田が果たしている貯水をダムにしたらどれだけの余計なお金がかかっていくか。それを農家の人が農業をやりながら、ある意味ボランティアで国土を維持しているという、いろんな意味での農業の良さや強み。家族経営で細々とだけれどもやってくれているから、こういう効率の悪い所でも残っている。(「日本の食と農を守る」と書かれた段々畑の共産党のポスターを指して)そこを切り捨てて、とにかく大規模化で成長産業というのは、明らかに今の日本の現状を見ていないなという気がしてならないんですよね。成長産業化を私なりに言えば、こういう知恵や蓄積、経験がある方、高齢化しているけれど、そういう人たちが若いやる気のある農家の人たちに伝授していって、そういうものが新たな成長だとか、農業の再生産だとか、そういうのを耕していくというか、そういう所に結びついていけたらもっともっと日本の農業の可能性は広がるんじゃないかと。そういう所にこそ、私はお金を使うべきじゃないかなという風に思うんですけどね。