枝野 幸男
枝野バスト
第208回
2017年05月23日 放送

民進党 枝野 幸男 衆議院議員
昔のみわちゃんねるから2回目の登場です。
民進党を牽引する枝野氏、先日の森友学園長の証人喚問の質問の裏舞台のお話から入り、
「幸せ度数年表」のコーナーでは、「学校でリーダーシップを取るようになったのは、中学の途中からで、吹奏楽部やコーラスをはじめてから。
小学校の時は九九をおぼえるのがクラスでビリだった」と意外なお話も披露。
 学生時代から政治家志望で、そのためにふさわしい職業は何かという事で、司法試験に挑戦し4回目で合格。
弁護士生活はわずか2年で、日本新党から国会議員になります。
 先日採決された「共謀罪」の話から、野党としての在り方。
次の政権再奪取の時期などにも自論を語ってくれました。
「今だから言えるあの日のあの出来事」のコーナーでは、「カラオケのマイクを持つと人格が変わる笑」と告白!
しかしながら「東海林太郎から乃木坂46まで」と言うように、時代を超えたレパートリーの広さ、歌詞にまつわる知識の深さは、さすが枝野氏!!
今度、枝野議員の国会発言や演説内容にも注目です。歌詞を法に触れない程度に引用し、人の心に訴えられる様に発言されているそうです。
(動画より文字起こし)
民進党 (埼玉5区)衆議院議員 8期目 (2017年5月18日収録時点)
[この前の「みわちゃんねる」の時に来て頂きまして] ― あの時は議員会館だったですね。[このスタジオになってから2回目なんですけど、この前は東通という所のスタジオでやっていまして。その前に取材に行ったという思い出があります。その頃は民主党が春の時代というか夏の時代というか、政権を取る前だったんですね。2006年です。この番組は紹介、紹介の番組なんですけど、前回は森まさこ参議院議員のご紹介で、番組内で自民党から民主党への政権交代だったんですけど。森さんとは東北大学で] ― 同じクラスだったんです。[今、大変お忙しいんじゃないんですか?] ― まあ、そうですね。[憲法改正の問題でしょ、内閣不信任案でしょ、森友学園もありましたけど、今は家計学園ということで] ― 実は籠池さんの証人喚問をやったんですが、実はこの問題に僕は嚙んでないんですよ。うちの若手の議員がいろいろ調査して国会で取り上げてたんですが、僕は証人喚問をやれという所まで、全く部外者だったんです。(笑) 凄い大事な局面だし、実際にやってみても地頭のいい腹の座った人なので、それなりの経験がある人がやった方がいいと押し付けられたんです。[この番組で、前原さんが「あの枝野さんも緊張してたよ」と。でも「出来は100%だ、100点満点だったんだよ、民進党としては」というお話もしていましたけど。メール問題とか過去にいろいろありましたからね、そこは慎重にいかなくてはいけないということだったんでしょうね] ― 仲間が調べ上げてくれたものがあったので、森友、家計はあまり直接は忙しくないんですね。今は共謀罪なんですね。私は法務委員会の委員で、うちの党も法務委員会に5人しかいない中で質疑をやっていかなければいけないので、これがずっと大変で、という状況ですね。[森友問題も急きょやられたということですが、今ちょっと終息しちゃっていて] ― ただ、かつてのリクルートとかロッキードとかも、ポーンと出てすぐ政権を揺るがすようになったかと言えばそうでもないんですね。リクルートなんて最初は川崎の事件だと思われていたのが、じわじわと消えかけながら消えずにずっとじわじわと広がって大きな問題になったし。ロッキードの時も最初ぐだぐだいって。大きな政権を揺さぶるような案件って、ぽっと出てぱっと結論が出るような話では逆に政権は倒れないので、その可能性が出る流れになっていますね。[10年位のスパンで見て分岐点はあの時だったと振り返るような大きな問題なんですね] ― はい。
●幸せ度数年表
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第208回枝野幸男

[1964年5月生まれ。今月、誕生日ですね。53歳、おめでとうございます!どちらのお生まれですか?] ― 栃木の宇都宮です。[選挙区はどちらですか?] ― 大宮です。[児童会長、生徒会長をずっとやられていたのは有名ですよね。優秀だったんでしょうね] ― いやいや、あんまり優等生ではないんですよ。たとえばね、クラスの中でも九九を覚えるのが一番遅くて、居残りさせられた記憶が残っていて。僕がいた小学校は吹奏楽部が強くて小学校4年生の最後にそこに入ったんです。[公立だったんですか?] ― 普通の田舎の公立です。吹奏楽を始めたところから成績が良くなったのがかぶっているんです。それがきっかけだったのかなという気がしています。[中学三年がマックスですね!(幸せ度数年表の一番高い箇所を指さし)] ― 中学三年が未だに私の人生のピークで。この時ね、NHK全国学校音楽コンクールというのがあって、うちの中学、田舎の公立ですけど中二、中三と二連覇しているんですよ。あの時はやっぱり、人生のピークですね。[吹奏楽をやられていたんですか?] ― 今度はコーラス。[共産党っぽいですね] ― え!?[共産党の方、みなさんコーラスがお好きなので。ずっとこの番組に共産党さんが出てくれていたんですよ] ― Nコンは結構、本格的ですからね。[「大地讃頌」とかを歌っていたのですね] ― 「大地讃頌」みたいな易しい歌ではNコンではだめです。勝てないです。まず、課題曲が毎年あります。今年の課題曲は秋元康作詞でAKBとタイアップです。[時代は変わっていますね] ― そこは時代が変わっているんです。羨ましいというか。[そして東北大学に進まれて] ― その前にね、高校が男子校なんです。栃木って基本的に進学校は全部、別学というGHQの指令が荒川かなんかで止まって、届かなったんで未だに別学なんですよ。[すいません、凄い古い話みたいなんですけど] ― 今でも別学なんです。宇都宮高校と宇都宮女子高校で。GHQの指令が届かなったんです。戦後改革の共学化しろというのが。[男女七歳にして席を同じうせずみたいな感じで?] ― 戦前は旧制中学と女学校だったんです。そうは言っても、宮城なんかは平成になってから共学にしたみたいだけど、宇都宮は未だに出来てないですね。高校が別学ってろくな青春じゃないですよね。自分の個人的な問題はさておいて。中学三年の時、成績もピークでした。あの時の貯金でその後生きていたみたいな。中学三年の時の成績を如何に高校卒業まで落ちるのを食い止めるかみたいな高校生だったんで。でも何とか司法試験を受かったので、良かったですけどね。[何回受けられたんですか?] ― 受けたのは4回かな。[アニーの山尾志桜里さんだって、7回ぐらい受けてらっしゃいますものね] ― 山尾さんなんかも同じ時代で、僕らの時で500人ですけど、500人のうち、50人から100人ぐらいは本当に頭が良くて、来年受けても受かると思うんです。50人ぐらい、一割ぐらいは、こいつ何で受かったんだろうというやつなんです。残りの400人ぐらいはほとんど、誰が受かってもおかしくないぐらいな人が何千人もいて、その中でその年の問題のめぐりあわせが良かったからみたいな話で。そういうの僕は早かったですね。そのレベルに入ったら直ぐに受かったみたいな。[ご謙遜でしょうけど。血のにじむような努力をされたんでしょうけど] ― いや、それ程。高校の時が一番、勉強が苦痛でした。司法試験は意外と面白かったんです。自分の興味に合った勉強だったんで、あんまり苦ではなかったですね。大学受験で英語の勉強をするのが一番いやでしたね。[弁護士さんは何年ぐらいやられたんですか?] ― 2年しかやってないです。[じゃあ、ご専門はという以前ですね] ― はい。[将来は何をやりたかったんですか?] ― 政治家になりたかったんです。政治家になりたかったので、なりやすい職業は何かで弁護士になったんです。[世が世なら過払い金で儲けたいかもしれないですね。(笑)] ― お金持ちになるなら、政治家にならない方が正解です。(笑) [そして初当選は党が違いますね] ― 日本新党ですね。昨日かな、日経新聞、小池都知事のお蔭で、日本新党出身者がこんないろんな所にいるみたいなのが出ていましたね。[前原さんもそうですしね] ―遠藤さんというオリンピック担当大臣だった人とか、茂木政調会長もそうですね。日本新党は党は無くなりましたけど、意外とみんな生き残っているんですね。[個々でいろんな党にいらっしゃるということですね] ― そこからはあまり変わっていないんだけど、子供が生れたのぐらいちょっと上がったことにしないと。(笑) [今、おいくつなんですか?] ― 小学校五年生。しかも双子なんですよ。二卵性の双子で。せっかく二卵性なら男女だったらいいのにね、男二人。[枝野さんに似てらっしゃるんですか?] ― うん、似てるんですね。これがねえ、口ばっかり達者でねえ、中身が伴っていない。[理論的に言われると困っちゃいますよね] ― 僕も子供の頃そうだったんですけど、今は大相撲の時期じゃないですか。大相撲を見なら解説するんですね。(笑) ここの右出しがダメだったなとか。家の子供はサッカーのJ2、J3のあの選手がどうとか言い出して。知るかそんなもん、俺は大宮アルディージャしかわからんと。(笑) [だんだん居場所が家庭内に無くなるかもしれないですね] ― もう、無いです。[そうですか。(笑) 民主党に入ってから何年が経ちましたか?今は民進党ですけれども] ― 僕は民主党の結党からですから、93年に初当選をして96年ぐらいですよね。そっからもう、20年ですよね。[振り返られてどうですか?自民党が一強と言われて、民進党がなかなかアピール出来ない状態なんですけど] ― 僕ね、どこかのテレビでも言って記録が残っているんですけど、政権を取る前に2009年の3、4年前に「政権は間もなく取れると思う。でも、一度野党になって二回目、政権を取る時が本当の勝負だ。僕らの世代はそこで勝負だ」と政権を取る前から言ってるので、2009年からの民主党政権というのは、第一期、鳩山さん、菅さんの民主党で。それは長続きしっこない。それはその人たちの能力の問題じゃなくて、どうせ最初は慣れてないから失敗すると。失敗して一度、下野して後、もう一回取った時に本物だと。そこが我々の初代の仕事だと2005年ぐらいから言ってるんです。なので、今の流れは正直言って、3年3カ月じゃなくて5年ぐらいやるんだろうなあと思っていたんだけど、(笑) ちょっと短かった。その分の反動で落ち方がデカかったけど、大きな流れとしてはその時から想定していた流れの通りです。[前回、ご紹介頂いた小川さんもおっしゃっていましたけど、たった3年3カ月で下野したことが、この後50年以上引きずるんじゃないかと試算があるという風に言われていると] ― それはプラスでしょう?[いえ、マイナスで] ― いや全然、僕はプラスだと思っています。みんな政権初めて、初めて大臣になるとかね、そういうことで、政権をどう動かしていいのか全く初めてやっているので。それは言い訳にはならないんだけど、今回はほとんどのメンバーがみんな大臣、副大臣という形で政権ってこうやって動いてるんだと経験している訳ですよ。しかも失敗をしているので、どうすれば失敗するのかという経験はしている訳ですよ。安倍さんも一回目は失敗しているんですから。安倍さんも一回、失敗しているけど二回目やったら、僕らは政治の方向性は支持しないけど、良くも悪くもずるくしたたかになりましたよね、安倍さんでも。[最初は戦後レジームからの脱却と言っていたのが、みなさんの共鳴が得られないからアベノミクス路線ですよね] ― 一年で放り出した訳でしょ。あんな大失敗をしていても二回目は上手く出来るんです。そこはもっと自信を持たなきゃいけなくて、我々は一回目は上手くいかなかったけどその時の経験を踏まえて次は同じ失敗をしない。安倍さんでさえ、二回目は上手くやっているんだから、我々に出来ない訳がないと、自信を持って言わなきゃいけないんです。自信を持ったことを言えないから、国民の皆さんは期待してくれないんです。[やりようはあるんですね] ― もの凄く楽観してますよ。下野して4年なんですよ。アメリカはトランプさんは窮地に陥っているけど、どんなことをやったって、アメリカの民主党は政権に戻れないんです。アメリカ大統領って二期目は普通勝つんで、民主党は8年間野党が確定しているんです。お隣の韓国は大統領選挙があって、戦後初めてのパククネさん弾劾だから、普通は5年間、この間までのパククネ与党は野党でいることが確定しているんですよ。なぜか日本は2年ぐらいたってね、反転攻勢が出来ていないとかいう話しになるんだけど、日本は衆議院の任期は4年なんだから、4年間は下野したら野党だとまず思わなきゃいけない。確かにあれだけ大きな失敗をしたんだから、8年ぐらいは次に向けた準備なんです。その辺の割り切りが無くてね、下野して何かひとつやればまた支持率が上がってね、また政権を取れると思うのがどうかしている。[その意識改革ですね。日々のニュースで私たちも気持ちが動かされますからね] ― 政権を取っていくのは4年計画、5年計画なんですよ。[頑張ってください!楽しみにしています。大臣を経験してらっしゃるので、最初の時とは違いますよね] ― それは全然違いますよ。閣議って表に公開していませんからね。閣議の時に何をどうしているのかは、閣僚か官房長官をやっていないと、初めての経験な訳ですよ。僕は民主党政権の3人目の官房長官だったから、その前に大臣として閣議に参加してるからいいんだけど、鳩山内閣のスタートの時は誰も閣議を見たこともないところで当時、最初の平野官房長官は閣議を仕切る訳ですよ。それは気の毒ですわ。(笑) 官房長官の時に僕の所に6人の秘書官が役所から付いてくれたんですよ。仙谷さんが僕の前任なので、仙谷さんと話をして、この6人のスタッフはこのまま使った方がいいのか、変えてくれと言った方がいいのかという話は前任者がいるからそういう判断が出来るわけですよ。そうじゃないと、野党も役所とのつながりはあったりするけど、付き合う相手が違うんですよね。つまり、秘書官って役所で将来の局長、次官候補のエリートでまだ課長とか課長補佐ぐらいかな。その世代が来るわけであって、そのクラスの役人で誰が優秀で誰が信頼できる奴かって、よっぽどその役所のことを専門にやっていないとわからないわけです。その中で秘書官は役所の言われた通りにやるかしかなかったりするわけでしょ。そういうことから始まっていろんなことを経験したことはデカいし。[地方議員の場合、私がいた頃は議会事務局から説明に来るなんてことはあり得ないんですけど、今はいちいち説明に来るらしいですよ。議員とはこういうものだとか。ちょっと変わってきているらしいですよ] ―新しい大臣が決まれば役所は全部、振り付けるんですよ。気を付けないといけないのは、我々の時は特に初めてということもあって、力が入り過ぎて役所を敵に回し過ぎたところがあった一方で、かと言って役所から振り付けられた通りに大臣をやったって何も政治は変わらない訳だから。そうすると役所から振り付けられても、ここだけはこうしたい、ここはこうした方がいいんじゃないかと、言い返せないといけない訳です。そこを経験しているかどうかというのは物凄く大きい。[それは百年以上の歴史とパッションのぶつかり合いだったんでしょうね。枝野さんがわかっていたとしても民主党の議員全員に通達できるかというのは想定も出来ないですしね。いろんなケースもありますしね] ― 役所も個性がありますからね、くせが。(笑) [だから自民党の派閥型政治と言う老獪なものがもてはやされたということなんでしょうね] ― 我々も幸いなことに、大臣をさせてもらって、そこから10年位経つと60歳位になる訳ですよ。60前後位になったら、昔は若手で売り出していたはずなのに老獪にならないといけない訳で。(笑) そういう頃に政権は戻って来るんじゃないんですか。その時に、僕らの世代、大臣までやらせてもらったクラスと大臣をやらなかったけど、副大臣、政務官をやらせてもらったクラスと、さらにその下の若い連中をどう作り育てるか。例えば、山尾さんなんかは一回生だったので役所の中はやってないんですよね。玉木くんなんかもやってないんですよね。二人とも役所出身なので分かり易い方なんだけど、最低でも09年初当選で役所の中を見てない、与党として見ていないメンバーをどう我々の経験を共有してもらうか、これ大事なことだと思いますね。

 

●最近の政治トピックス

 

[やはり共謀罪ですか?] ― 担当ですからね。所属が法務委員会ですから。[今日大臣に不信任案を出したのですか?] ― はい、今日出して、本会議で採決。それと憲法はこれから注目されるんでしょうね。[不信任案を出しても数の力でだめなんですけど、やはり出すいうことに意義があるということなんですか?] ― 結局国会って何かというと、多数決だけだったら国会の審議はいらないんですよ。与党が圧倒的に数を持っているんだから、答えが出ている訳ですね。だけど議論をする中で、ああそうだなあと気づいたらちょっと修正するとかね、あるいは逆に結論は変わらないけど、こんなに問題があるんだということを国民のみなさんに知ってもらう、少なくとも論点を知ってもらう。それが国会の議論の役割なんですよね。意外と知られてなくて、ちゃんと言い続けないといけないと思ったんですが、国会では平均一年間に100本位、法律を作っているんですよ。少ない時で年間に60位から多い時で150位まで。少なく見ても7割、多い時は9割位は、かつての民主党、今の民進党は賛成しているんですよ。それどころか、共産党含めて全会一致が半分位あるんです。なんでも反対じゃないでしょ。共産党ですら、なんでも反対じゃないでしょう?半分、賛成なんですよ。なぜそうなるかと言ったら、国会の法案が出てくる前に政策を取り入れさせているから。政府だって役所の人だって、国会でもめるのが嫌だから、できるだけ野党の意見を聞いて出来れば全会一致で。共産党が賛成してくれないまでも野党第一党には賛成してもらおうと。我々の意見は取り入れてもらっている。そこで建設的な議論をしている訳ですよ。ただし、一年間に1本あるかないか、多い時に、4本、どうしてもこれはだめだと、いう所だけ反対している訳ですよ。[それが共謀罪であり、安保法制なんですね] ― メディアの皆さんもただ反対だ、こんなに酷いもんだと言っても報道してくれないんです。内閣不信任案が出たり、大臣の不信任案が出たり、院長解任決議が出たり、こういう事があって初めてニュースになるんです。こんなに野党は強く反対している。じゃあどういう中身で反対しているのかということになるので、不信任を出して否決されるのはわかっている訳ですけど、不信任まで出さなきゃならないような問題なんだということを国民のみなさんに知ってもらうにはそうするしかないんです。[そういうことで、大臣の不信任案を出したと。それはニュースの見出しになりますものね] ― 確かにね、全会一致とか野党が賛成している法案はニュースバリューないと言えばない訳ですから。野党が激しく抵抗しないとニュースバリューがあることが伝わらない訳なんです。これは僕は絶対に言いたいんだけど、野党自民党が一番激しい抵抗をしました。当時の与党民主党に対して最も強力な野党だったのが、歴代の野党で最も強力だったのが自民党です。我々はそれを見習って学んでいるだけですとまず、言わなきゃいけないんです。あの時は何でも反対していました。[あの時は支持率が下がっていましたよ。あんなに反対している自民党は見たくないと] ― 野党としては正しくて、支持率を上げるのは二番目なんです。与党のやっていることが如何に問題か、野党の役割は時系列的に最初にあるのは、与党がやっていること、政府がやっていることの問題点をしっかりと国民に伝える。出来るだけブレーキをかける。これがまず時系列的に最初にあるんです。与党が問題なんだとわかって、じゃあ野党がどうしようとしているの?という話になるんであって。始めから、私たちこんないいことをしようとしていますと言ったって、たとえば共謀罪に対して我々はハイジャック防止法、ハイジャック対策強化の法案を出しているんですよ。これ審議もしてくれないんですよ。いくら野党が言ったって、通りっこないことはニュースにならないんです。まず、いかに共謀罪がだめか、テロ対策に役に立たないか、とことんやるから、おまえらどう考えているんだ?ハイジャック対策強化で実際に法案を出してるぞと始めてこっちを見てくれる。そこは自信を持って反対ばっかりしてけしからんと言われたってまず、反対を示さないと野党の役割を果たせないんです。そこは野党自民党は気にせず徹底していました。だから民主党の支持率を下げて政権復帰につながったんです。[枝野さんも野党時代が長いですよね。与党にいたこともありましたけど] ― この間も安住さんと話したんだけど、ずっと自民党にいても大臣ひとつをやらせてもらえない人もいる、ずっと与党にいけもね。こっちは与党は期間は短かったけど、僕は官房長官をやらせてもらったり幹事長をやったり、安住さんも財務大臣をやったり。まあ、どっちがいいかわかんないねと。どっちにしろ、ちゃんと腹決めてフラフラしないことだよねと。[その言葉にあるように、離党された方とか役職を辞める方がいらっしゃいましたけど、枝野さんはそういうことを全く考えない、腹が座っているという感じですか?] ― 今からね、自民党に行ったってまともに相手にしてくれませんよ。ただでさえ数がたくさんいるのに。僕は8期だけど、7期8期になったって大臣のポストが回って来ないとみんな、ぶーたれている訳でしょ。そんなところに後からのこのこ行ったって相手にされないですよ。[有権者の方から、枝野さんでさえもお叱りを受けると思うんですけど] ― 前々回の参議院選挙が底だったんじゃないんですかね。そこからじわじわと現場の空気は変わっているというのは、間違いなく言えます。自民党の強さは何かというと、自民党という党は無いんですよ。自分党なんです。何の誰兵衛を支持している集まりなんです。それが国会議員であれ市会議員であれ区会議員であれ、みんな自分党なんです。何の誰兵衛さんを応援している。その人たちがまとまって自民党なんです。だから人がありきなんです。ここは民進党もそうすべきです。組織が先じゃないんです。まず人があって、民進党は嫌いだけど、枝野幸男は好きだと。そういう人を広げなきゃいけないし、若手にもそう言っているんです。地元では私たちと言わず、私はと言えと。私たちと言った瞬間にね、私たちの誰かが変なことを言ったりね、永田町で変なことがあったのを全部おまえ被るんだぞと。私はこう思っているんですと。そのための材料、知恵はね、党本部で作った政策でもいいけど、自分でああそうだよねと思って、自分の言葉で喋ると。まず党じゃなく、おまえの支持者を作れと。[大企業が手前どもと言われるといやですものね。僕がとか、私がと言って欲しいですよね] ― それを間違えていると民進党は強くなれないです。だから党の支持率が下がると自分の票も失っちゃうなんてあり得ないし、逆に言えば今、生き残っているメンバーは、小選挙区で勝っているメンバーは民進党支持層を固めるのは当たり前なんだけど、自民党支持層の3割から4割とっている。僕の出口調査を見ると、比例で自民党に入れている人の3割は僕に入れている。(笑) だから、自民党支持なんだけど枝野に入れる人をたくさん作ってきているんです。

 

●今だから言えるあの日のあの出来事

 

私って、いい意味で二重人格みたいで。[AB型なんですか?] ― いや、僕B型のふたご座です。プライベートの時の私に初めて会った人は、えっ!そういう人だったの!全然、イメージが違うと。それはそうでしょう。(笑) 国会でニコニコ笑ってはしゃいでいる訳にいかないでしょと。ましてや、一番印象に残っているのは震災直後の官房長官ですから。あそこでケタケタ笑う訳にいかないでしょと。今は野党としてどうしても与党を追及する場面だから怒っているところばっかりでしょと。マイクが演説のマイクからカラオケのマイクになった瞬間に人格が変わります。[営業に枝野幸男をぜひ!] ― あ、営業はダメ。自分で歌っちゃうから。(客席から笑い声)[お客様を立てるということはしないんですか?] ― 出来るだけ、カラオケは好きだけど自分はあんまり歌わないという人と行くのが一番いい。(笑) [自分の世界なんですね!] ― もちろん、もちろん。今日発売の週刊新潮が大誤報を書いていてね、私はアイドルの歌ばかり歌っていてカラオケのレパートリーが狭いと書かれたんです。ここだけは訂正してもらいたいと。かと言って、正式に抗議するのもなんだしなあ。(客席から笑い声)確かにアイドルの歌はよく歌うんです。それもね、代表がAKBと書かれたんだけど、最近は乃木坂なんですけど。逆に売りはレパートリーの幅なんですよ。東海林太郎から欅坂までと言っているんです。東海林太郎って知っていますか?[はい、知っています。高峰秀子さんの義理の父] ― 「国境の町」って結構持ち歌だし、昭和9年から「不協和音」まで。わかる人はわかる。わかる人はいないだろうなあ、欅坂の最新曲。レパートリーの幅が私の売りなんです。男性、女性問わない。石川さゆりから北島三郎からAKB系からサザン、スマップまで、ほとんどジャンルを問わない。ラップだけかなやらないとは。[枝野さんのラップはあんまりみたくない。(笑)] ― エグザイルが一番難問だったんだけど、ライジィングサンなら歌えるなと。この話をしている話し方も人格が変わっているでしょう。こっちが本物です。[与党を追及している枝野さんは仕事モードで] ― それは仕事です。どっちも私なんですけどね。(笑) [いつ覚えるんですか?新しい曲というのは] ― 移動が多いでしょ、特に幹部で地方とか行ったりすると。それから大宮と東京の間も中途半端な移動の時間で。だいたいAKBとか乃木坂の新曲が出たら携帯に落として聴いて、繰り返し聞いていれば。繰り返し聴くだけじゃだめで、3、4回、人のいない所で歌うとだいたいこなせます。[そして有権者の前で披露するんですか?] ― さすがに有権者の前では、地元の秘書からÅKBは「365日の紙飛行機」以外、有権者は知らないからそれだけにしてと。そこは幅広いのが売りなんだから。[フライングゲットは許してくれない?] ― フライングゲットは結構知っているし、ノリがいいので、僕らと同世代からちょっと上のおじさん達は結構喜んでくれる。客層を見ろと。今日はどういう有権者のみなさんかということで、何を歌ったら喜んでもらえるか、ここは引き出しが広いですから。おかげさまで。(笑) 最近、リタイアされた70歳位の方たちが昼間、カラオケスナックみたいな所で酒無しで仲間で集まってカラオケをやっている、そういう所に呼んでもらったりすると選挙運動としてもの凄い効果的で。そこでやっている人たちは新しい演歌をみんなマスターしているわけですよ。そういう所に行って、氷川きよしとかを歌う。でも、氷川きよしは俺も持ち歌でとなると票を減らすので、気を付けないといけない。その辺はリサーチして。(笑) [細かい話ですね。(笑)] ― 大変なんですよ。[民進党の明るい兆しが見えてきましたね、外の天気のように。(笑)] ― ニコニコ超会議って知っていますか。それはほとんど毎回、私が担当みたいな。あそこのノリに付いていける国会議員は私しかいない。(笑) 今年も4月29日30日、私は三つ出たかな。バーチャル蓮舫ばかりがクローズアップされましたけど、ステージもやっているわけですよ。そっちに三つぐらい出ていますし。自分の出番じゃない時にうろうろ歩いていたら、RAMがカラオケ大会をやっていたんで、見つかって、枝野さん歌って下さいと言うんで、フライイングゲットを歌ってきました。(笑) [意外な感じですね。(笑)] ― 週刊誌は私がカラオケ大好きだまで把握して、他の記事にくっつけて書いたのは取材が甘い。この客層はアイドルの曲をガンガン歌うと、こういう顔ぶれだから唖然とさせる。乃木坂とか欅坂とか歌うと唖然とするじゃないですか。唖然とするの大好きだから。記者さんとかも、カラオケ好きの奴が私の担当になるようにして。話に付いてこれないので。時々スピーチとかの中に歌詞が入るんですよ。(笑) 今、欅坂の最新曲が「不協和音」と言って、そこに「僕はいやだ」というセリフが入るんですね。この間、共謀罪でね、みんなでガンガンやっていこうという時にね、「世の中に不協和音をたくさん作っても、僕はいやだと言うんだ」みたいな挨拶をする訳ですよ。これに野党番の記者が一人だけ反応して、「枝野さん、素晴らしい!」って。[どこでその発言をしたのですか?] ― 党の議員総会かなんか。誰も気づかないから。[反響を見ているんですね、誰が気付くかを] ― 乃木坂の新曲は「インフルエンサー」。「存在するだけで影響を与える」という歌詞があるのね。「今の法務大臣、存在するだけで悪影響を与えるインフルエンサーだ」とか。(笑) 反応できる奴は誰だと。秋元康さんは作詞家としては間違いなく天才だと僕は思います。阿久悠の後、この二人は天才だと思います。ニコニコ超会議で他のアイドルさんと結構、接点があるんですけど、ルックスとか曲では決して坂道系やAKB48に負けるとは思わないグループはたくさんあるんだけど、歌詞を聞くと申し訳ないんですけど陳腐なんですよ。テーマは一緒でしょ、10代後半の女の子に歌わせる歌。AKBは同世代の男の子の心情を歌わせるんですけど、テーマは一緒でしょ。陳腐になっちゃうんですよ。ひねりの効かせ方が本当に天才!量産をしながら、これだけ言葉のマジックを使えるって本当に凄いと思う。[私も十代の時に、秋元さんの「セーラー服を脱いじゃってから」、という曲を歌ってましたよ。B級過ぎて知らないでしょう?(笑) ] ― それは凄い![「セーラー服を脱いじゃってから」ですからね] ― 今度、調べます。(笑) [オールナイターズで検索して下さい。今日は違う枝野さんでしたね!] ― 最初からそう来るのかと思ってた。(笑) [枝野さん位になるとね、何を言ったってね、締める所は締めるとちゃんとわかってますから] ― そうね、確かに。仕事を長く国会でやらせてもらって、枝野はちゃんと仕事をしてるという認知をしてもらってないと、今みたいな話は怖くて出来ないですよね。有権者の皆さんにおまえ、仕事もしないで何をやっているんだと言われかねないので。そこは自信があるので、仕事はしています。仕事をしている上で、こういう側面があるんですよというのは出せるかなと思って。[森友学園の問題をずっとやられていたのかと思っていましたが、そうではなくて] ― 難しいです、国会って。調査をしていろんな事実関係を調べてくることを求められるけど、国会で質疑の中でいろんな物を引き出す能力と、国会の演説でこいつはこんなひどい奴だと演説するのと、全部持ち味が違うんで。あそこは引き出す場面だったので、確かに俺がやる方がいいのかなと。[感情的にならず、理路整然とやられていたなあという印象がありましたけどね。じゃあ、次の加計学園もあるんじゃないんですか?] ― 私の持ち味が必要であればやりますけど、今は若手の優秀なメンバーが汗をかいていろんな調査をしてくれているので、基本的には彼らが中心となってやってもらうということだと思います。[国からとか市から100億位出してもらえるかと思うと、お友達になりたいですよね、本当に。(笑)] ― (笑) [忖度と言う言葉が使われていますからね] ― けじめというものがあって、たしなみというものがあるんだから、ダメですよ、やり過ぎ。あまりにもやり過ぎで、これを当たり前にしちゃいけないでしょ。