梅村 さえこ
梅村バスト2
第186回
2016年06月29日 放送

日本共産党 梅村 さえこ 衆議院議員

学費の高さや、奨学金の矛盾などをきっかけに、政治活動に入って行った梅ちゃん先生。

参院選の遊説、真っ只中に駆けつけてくださいました。

「赤だけはダメ!」と言っていた梅村議員のお母様は、現在も元気に名古屋で喫茶店を営み、

国家議員となり子育てに奮闘する梅村議員を笑顔で見守ってくれています。

日本の消費税は国民いじめ!と唱える梅ちゃん先生が、消費税ゼロでの社会保障の在り方、共産党独自の成長戦略(取り方・使い方・雇用)についても語ってくれました。

野党共闘、先日の問題となった発言、候補者のトレーディングカード!のお話も。

(動画より文字おこし)

日本共産党 埼玉15区 1期目(2016年6月29日収録時点)

 

[「みわちゃんねる」前半最後、ということで。今、参議院選まっさかりですが、更に忙しくなるということと、国会議員の先生たちが地元に帰ってしまうことが多いということで、次回は8月31日です]―次回はもう結果が出ている、と(笑)。[よろしくお願いします。…昨日お誕生日だったんですよね?おめでとうございます!]―ありがとうございます。[「梅ちゃん先生」って呼ばれているんですよね?]―そうなんです。ちょうど立候補した時にNHKの「梅ちゃん先生」をやっていたものですから、「梅村」の「梅」で梅ちゃん先生と呼ばれていたんです。ただ、「先生」はやめてください、ということで「梅ちゃん」と。よろしくお願いします。[この番組、今年になってからずっと共産党続きで、有難い限りで…]―あの、「いいのかな?」ってみんな心配してるんです。[この番組は(始まって)3~4年なんですが、その前からずっとこういうスタイルの番組をやっておりまして。ずっと自民党さんと民主党さんしか出てくれなくて、やはりまだ認められてなかったんだな、と]―議席を3年ぐらい前から大きく伸ばしていただいてきましたので、32名になりまして、今回の選挙で野党共闘にもなったので、色んな先生方と交流が広がりましてね。[先週はですね…その前の前が、元書記局長の市田忠義さん。その次は島津さんが出てくれまして。そのあと、私たまたま超大物与党の人と食事したんです、個人的に。「今、共産党の方が出てくださっているんだ」という話をしたら、新聞記者の方なんかは「共産党の方は、どなたが出ても同じ意見じゃないか」という話をされたんですが、大物与党は「今の共産党は本当に面白いし、一人一人個性があるんじゃないか」って。安倍さんの側近もわかってらっしゃいますよ(笑)]―そうですね、自民党の先生方は懐が深いので。[永田町でも存在感を見せつけていらっしゃるんだな、というのがよくわかりましたね]―でもまだまだ力不足なので、色々学びながら…。[で、野党共闘ということで、一人区の32の選挙区に共産党が立ててらっしゃる]―共産党というか、統一候補として。[共産党単独は香川だけ、ということですね]―そうです、公認ということですね。あと31は無所属だとか民進党さんの公認だとか、そういう方々を共産党としても推す、と。当初は立候補していましたので、統一のためにも降ろして、みんな比例に回りまして。やっぱりまずは統一を実現したい、と。ギブ&テイクが本当の選挙協力だろう、という考えもあったんですけど、市民の皆さんが「バラバラだと、安倍政権とは戦えない」ということで。[前に出てくれた市田元書記局長さんも「本当に清水の舞台から飛び降りたつもりでやっている」とおっしゃっていました。志位さんは「洗練された、一皮むけた共産党」をキャッチフレーズに遊説されてる。色んな不協和音をこぞって探していますね、各マスコミが(笑)]―でもそれも勉強だと思いますし、新しい挑戦の中での色んな経験だと思いますので、逆に色んなご意見を伺って「こういうところがまだ私たちの努力が足りないんだな」と。私も統一候補ということで言えば北関東の選出なものですから、栃木や群馬に伺って民進党の議員さん達と一緒に出陣式に参加させていただきますけども。率直に言って、今まで「井の中の蛙」というところがあったかもしれませんが、色々学びながら一緒に取り組んでいる、という実感の毎日。本当に勉強だと思います。[自民党がこういう風に強いのも、元をただせば93、94年の村山連立内閣が根底にありますからね。その時の「政権をとりたい」という強い気持ちが今に生きてるんでしょうから、それを切っちゃいけない、ということですよね]―はい、そうですね。[さて、選挙戦に入りまして色々な…大変申し訳ない話なんですが、問題発言とか言われて、大変ですね]―はい、色々コメントを出させていただいて。ご心配をおかけいたしました。[政策委員長が辞任したということで。一般的には「人を殺す予算」と言われているんですが、精査しますと「人を殺すための予算ではなく、人を支え、育てる予算を優先していく」と発言されているんですよね?それなのに「人を殺す」ということだけが一人歩きしてしまった]―そうですね。5兆円という防衛費、私たちは軍事予算と言ってますけども、全てをなくすというわけではなく、今ご指摘いただいていますように自衛隊員の皆さまの生活、暮らしがあるわけですから、正面装備費、例えばF35だとかの戦闘機類ですね。あと、米軍への思いやり予算。そういうのを軍縮していくということで、全ての予算を否定しているわけではありませんので、そこはしっかりと反省して、訂正させていただきたいと思います。[ちゃんと「反省・訂正」なんですね。そして辞任、という対応なんですね]―そうですね、本人が昨日の夜、記者会見しましたので。[そういうのが色々出てくるのが選挙ですからね。足の引っ張り合いですから]―そうですね。まあ皆さんと一緒に日本の安全・安心をしっかり広げていきたいと思います。

●幸せ度数年表

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[1964年、愛知県に生まれた。名古屋が地元ですね?]―名古屋の病院で生まれたんですけども、育ったのはトヨタ自動車の城下町の豊田市です。[トヨタ関係の仕事のお家に生まれたということなんでしょうか?]―そうですね、父は下請けでしたけども、本当に親戚中みんなトヨタの関連会社、という感じですので、色んなことを感じながら育ちました。[(「幸せ度数年表」を見て)ちょっと高校のところで下がっていますね]―高校は管理教育の厳しい学校だったので、非常に反発しながら…何か行動したわけじゃないんですけども「おかしいな」とすごく思いながら…。当時学校の教務主任なんかが竹刀持ってね、「スカートが長い」とか「靴下がちょっと黒い」とかね。それを脱がされて職員室に持って行って。当時バシバシと叩かれていましたからね。今じゃ考えられないですけど。[梅ちゃん先生は、(スカート)長いなんて有り得ないですよね?]―いや、私も長かったですよ。当時は短いよりも…80年代で、ちょうど「ツッパリ」が流行っていた頃でしたので。[聖子ちゃんカットするな、とか]―聖子ちゃんカットの時代でしたね~。もう毎日やってました。今じゃ信じられませんよね。[本当ですか~!?…そして、立命館大学に入学された。ここで今の政治的原型に?]―そうなんです。悶々とした高校時代だったので、大学に入って学費の問題だとか色んな運動をしているサークルや方々がいて、「思ってるだけじゃなくて、口に出して行動するということがこんなに楽しいことなのか」と。自分がすごく解放されたように感じて。[活動されていた]―そうです、その中で日本共産党を知り、党に入ったということです。[メールでも来てますよ。「さえこ、愛知で若者と活動していた時代から知っている」(笑)]―あら、そう。ありがとうございます。すごい(笑)。[でもお母様は「赤だけにはなるな」と]―そうですね~。うちの母は、名古屋の大空襲でおじいちゃんを亡くしましたので、女手ひとつで育てられて。私も小さい時から「戦争がなければ」「戦争だけは駄目だ」と感じていましたので、戦争に反対した政党が戦前にあったということを聞いただけで、あまり皆さんは思わないかもしれないですけど、私はもう本当に「格好いいな~」と。「これだ!」と思って入っちゃったんですよね。[でもお母様は、戦争を体験して苦しい思いをしているにもかかわらず、いわゆる「赤」にはなって欲しくない、ということだったんですね?]―そうなんですよ。近所に「しんぶん赤旗」を取っているお宅があったんですが、「あそこだけには近づくな」って言われてたんです。[(笑)!]―私、意味がわからなかったんですよ、「どうしてかな? おかしいな」って。今、奨学金と言えば利子つきが当たり前ですけども、私が大学1年生の時に初めて利子つきがスタートしたものですから、京都からみんなで上京して国会要請行動をしたわけですよ。その時に私は「良いことをやっているな」と思ってお母さんに「今ね、国会に来てるの。奨学金が有利子化になりそうだから、反対の行動に来ているの」と電話したら、途端に「そういうことだけはやめろ。過激派だけにはなるな」と。過激派の学生運動に関わっているんじゃないかという事で…[心配されて(笑)]―そうなんです。その時以来、言えば母を不安がらせるので、黙ってずっとそういう社会的運動をしていました。[お母様、今はお元気なんですか?]―元気です。今、喫茶店やっています、「チューリップ」っていう。80近いですけども。名古屋なんでね、「モーニング」っていうのが有名なんですよ。[名古屋モーニングね。あんこを食べたりとかサラダがついたりとか]―うちはあんこ出ないんですけど、パンとコーヒーにサラダとフルーツを付けて、380円か400円ぐらいでやってます。[そこにもう色んな人が集まるわけですよね?]―そうなんです、近所の人が。全然儲けがないですけど。[「さえちゃんはバッジつけて良かった」とかね。最初はちょっと心配したけど、とか色々お話をされているんでしょうね。でも、お母さんも本望ですよね、そうは言いましたけど]―うーん…。[結構やはりね…市田さんもそうですよ。お母様に「赤だけにはなるな」って]―年代的なものもあるのかもしれないです。今の30代の共産党の議員さんなんかは、どちらかというと…まあ池内さんは別ですけど、吉良さんなんかもお父様が県会議員やったりとか。アレルギーが、昔はもっと強かったですからね。[この「みわちゃんねる」に出た方では、池内沙織さんの親がまず自民党支持だったんですよね。それで大反対をされたと。実家が食堂を経営されていて、お客様が保守系が多いということでしたね。あと、大平さんは家が…]―お好み焼き屋さん(笑)。[共産党さんって、そういうご家庭が…働く意欲というか、今私たちが忘れているものを思い起こさせる感じがしますね]―商売っていいですよね。皆さんに来ていただいて、お話して。[ブラックバイトとか御党がおっしゃってるから、結構皆さん働くのに躊躇したり、そういうこともあるじゃないですか?]―そうですね、だから母たちの時代まではまだ良かったのかもしれませんけど。[みんなブラックバイトですよ。その中でお母さん達は我慢して働いてきたわけですよね。だからこそやらなくちゃいけない、ってことですよね]―はい、そうですね。[(「幸せ度数年表」を見ながら)そして、「消費税の市民運動参加」]―消費税が入ったのが1989年で、90年に市民団体を結成しましたので、そこからずっと27年、消費税の運動をやっています。[梅ちゃん先生的には、消費税を取るということは世界一のいじめだ、という認識なんでしょうか?]―そうですね、またあとのコーナーでもお話させていただけたら、と思うんですけど、イギリスとデンマークに行って来たんですね。デンマークは当時、食料品も全部25%、イギリスは標準税率がありますけども生活用品はゼロ税率。色々見させていただきました。5%の時でも「国民いじめだな」というのは実感しましたね。[8%になって「(消費税分が)こんなに多いんだ」って、日々皆さん実感していますよね]―そうですね、もし10%になれば、1万円の物を買えば1,000円が消費税ですからね。これはすごい大きいと思います。[消費が疲弊するのはしょうがない、って話ですよね。…そして結婚・出産。勿論結婚は共産党の方ですよね?]―そう。でもね、議員さんの中には、パートナーが共産党員の方じゃない人も結構いらっしゃるんです。うちは、そう(共産党員)です。[若い時から活動を共にされてた方]―そうですね、20代の頃から色んな運動を。当時はイラク戦争だとか、その前は自衛隊の海外派遣を初めてやった時期だったので。あと、エイズ…川田龍平さんなんかもご活躍ですけども、ちょうど20代の頃は薬害エイズ運動もありましたのでね、そういう中で知り合って結婚いたしました。[仲いいんでしょうね]―いえいえ、もう…会話ないですよ(笑)。[いやいや、思想というか、信条が一緒なので…]―だから家庭生活の会話はないです。毎日新聞ネタですよね。それがいいのかどうか(笑)。[今の与党議員なんて何も会話なんかないですし、目なんか見つめたことないと思いますよ、私。間違いないですよ。選挙の時だけですよね]―ああ、「よろしくお願いします!」って横に立たれて。[そう。「あんたのせいで私はナントカのおばさんに怒られた」とかね、そういう話しかしてないらしいですからね]―私たちは、個人個人が独立している、という考え方なので、私の選挙の時も夫は応援には来なかったですね。[え? 本当ですか!? そんなもんですか]―そんなもんです。[まあ、党がサポートしてくれるし、お金も工面しなくて大丈夫ですから、共産党の場合は]―そうですね、みんなでやってますので。[今の自民党の人なんか、地元の信用金庫や地方銀行に行くところからですから]―そうですね、そういう意味ではかえってご苦労されながら…私たちも苦労はしてるんですけども。[そして、出産を機に保育園やエレベーターの設置の運動を始めた。これは党内で始めた、ということですか?]―いいえ。私が初めて出産して預けて働こうと思ったら、当時保育園は土曜日は2時までだったんです。多分昔は、土曜日は(仕事が)半ドンだったんですよね。公立保育園だったんですけど、その頃の名残で2時までだったものですから、お母さん達と…。あと、育休をとると上の子を退園させる、という改変がちょうど私たちの時にされて、お友達のお母さんからSOSのメールが来て、じゃあ「ママ・パパネットワーク」を作ろう、ということで始めたんです。あと、駅のエレベーター設置ですね。これも、亡くなった義理の父がうちの子供を…やっと産んだ子なんですけども、抱っこして階段を降りていたら(子供を)落としちゃったわけですよ。だからエレベーターは本当に欲しいな、と。せっかく産んだ子が…「おじいちゃん、大丈夫ですか!?」と言うよりも「何ていうことをして下さるんですか!」って責めちゃったわけですよね。だから本当にね…お義父さんを責めた私がまずかったな、と思いましたけど(苦笑)、その時をきっかけにエレベーター設置の運動も始めました。[ちなみにご主人はサラリーマンなんですか? それとも党の職員とか、そういう…]―そうですね、同じような党関係の仕事をしています。[そして政歴は…(「幸せ度数年表」を見て)市長選にまず出られて]―あ、これは出たんじゃなくて、「フレッシュママの会」というのを作りまして。前の市長さんが「エレベーターは絶対に市の税金ではつけない」っておっしゃったので。[何市ですか?]―埼玉県蕨市なんです。「こうなったら市長にお願いするより、新しい市長にしちゃったほうが早い」と運動しまして、一回は駄目だったんですけど、私の子供が2歳の時だったかな、みんなで運動して新しい市長さんを誕生させたんです。[エレベーターはついたんですか?]―ええ、それをきっかけにエレベーターもついたし、保育園も増えたり学童も延長保育されたり。あと、市内で出産できる病院が市立病院しかなくなっちゃって、民間病院は、検診はするんだけども分娩できない。で、何とか市立病院を守ろうということで、市長さんが変わって財政も立て直して、きちんと分娩できるように継続しているようなので。市長さんを変えると、こんなにも市政というか、暮らしが変わるんだな、と。[「誰がやっても同じ」じゃないってことですよね]―ええ、本当に。だから私、この体験がすごく大きかったです。[「フレッシュママの会」という活動をされていたので、党から目をつけられ「選挙に出ないか」ということになったわけですね? まず2012年はどちらから出られたんですか?]―北関東です。埼玉、栃木、群馬、茨城の比例代表で出させていただいて。[広範囲ですね~。選挙戦、大変ですね]―そうですね、小選挙区ではないので、4県回らせていただいて。[遊説をどんどんやっていく、というパターンですね。そして2014年に当選された。これは比例復活、ということでしょうか?]―その時は、小選挙区は挑戦させていただいてなかったんです。比例1本で。ただ、もしあるとしたら、今度は小選挙区でも地元から出ようと。[どこからですか?]―蕨(市)です。蕨、戸田…[今、誰なんですか? 国会議員は]―田中良生さんという、もう本当に大先輩の、地元の名士さんで。[またそういう事を言うっていうのが、共産党変わりましたよね。昔だったら、こういう話したらきっと「誰ですか?」みたいなね(笑)]―それがとってもご近所さんなんです。[パパ友、ママ友みたいな感じ?]―いえいえ、そんな。政治家としては大先輩なので。地元では有名な方です。[またその謙虚な気持ちが、今の共産党の1票を増やすんですね。じゃあぜひ小選挙区で。すわ解散と言われてましたけどね、全くその話はされなくなりました]―安倍首相も同時選挙を考えていた、ということをね。[間違いないですよ、あれは。「100%ない」って言った事は100%あるって事ですから。絶対あると私は思っていましたけどね]―あべこべ、ということですね。あべこべ内閣(笑)。

 

●最近の政治トピックス

 

[選挙中ですが、普段はどんな政策を。色々フリップを持ってきてくれたみたいですね]―安倍首相が消費税(増税)の2年半の延期を表明されまして、私も27年間消費税の運動をやってきていますので。まあ2回延期したんだから、もう今度は断念すべきじゃないかと。[断念?]―ええ、もう消費税に頼るんじゃなくて…日本に導入されて27年間ですが、社会保障とか良くなってないわけですし、応能負担の税制に、おおもとはチェンジしていくべきではないかな、と。(フリップを出して)これは念願の…27年間運動して参りましたけど、今回の予算委員会で初めて麻生副総理に直接質問させていただきました。[対極でしょう? 自分の中では。「この人に市民の気持ちがわかるのか」っていうね(笑)]―そうなんですよ、だから噛み合ったかどうかわかりませんけども。「麻生さんのお財布の中にはポインドカードが何枚ありますか?」って聞いちゃいましてね(笑)。[何枚でした?]―いやー、答えはなかったですね。私たちはポイントカードがかなりありますよね? お財布パンパンになるくらい。[お金よりポイントカードが入っています]―そうなんですよ。今度(消費税を)10%に上げられたら、ポイントカードなんて全然なくなっちゃうじゃないか、ということも質問させていただいたんですけども。ちょっと暮らしてるところが違うような感じがいたしましたけど(笑)。竹下さんが消費税導入して、1997年に5%に上げたのは橋本内閣だったわけですけども、消費税は一内閣で1回上げるのが精一杯だった。今回は安倍内閣で2回、しかも5%から10%ですからね。これ、13兆円の増税ですよ。だからその事を聞かせていただいたんです。[増税して、何がいいとか悪いとかですか?]―「(消費税が)2倍、そんな内閣ありますか? 消費税で13兆円もアップする内閣がありましたか?」と。そしたらびっくりしたことに「承知してます」と。「消費税を上げる内閣は退陣に追い込まれてきた。私も、2度上げたら退陣だと思って、この任務を引き受けさせていただきました」と答えたんです。27年経ちましたけども、それだけ重い税金として政府は受け止めているんだな、と。私たち、草の根で運動をしてきましたけども、その運動は無駄ではなかったんだと思いましたし、もう転換しなきゃいけないんじゃないかな、と思います。[お仕事とはいえ、よく質問されましたね。絶対噛み合っていなかったと思うんですよ。もう考え方が違うから。特にこのツートップはすごい人達ですから、「庶民の気持ち? ポイント? 何それ」って]―私が忘れられないのが、竹下首相が1989年4月1日に消費税を導入したときに、銀座のデパートに奥様と一緒に行ったわけですよ。マスコミも全部そのお買い物について行ったわけです。その時に買ったものは、1本15,000円のネクタイと、奥様に乞われてか地下の食品売り場に行って鮭3切れ、当時2,000円する鮭を買ったそうなんです。[高いですね~(笑)]―(この話)みんなに言うんですよ。だって私たち鮭って言ったら、1切れ98円とか100円ですよね? 3切れ2,000円っていうのはこれぐらい(ぶ厚い)ですよね? で、17,000円の3%の、510円の消費税を払ったわけです。その時に竹下首相は「いずれはこの消費税は定着するだろう」とお答えになった。でもその直後に、池袋で母子餓死事件が起こって。日記をずっとお母様が書いていらっしゃって、「これで最後の食事になる」とありったけのお金を握って買い物に行って買ったのが、100円のパン3つだったんです。それにも3%の消費税がかかったということで、309円。残金28円で亡くなられたわけです。あまり何とも思わない竹下首相にとっての510円の消費税は、餓死された親子の最後の全財産よりも多いわけですよ。だから私は、税金というものは税率が一緒なことが平等なのではなく、豊かな方々はそれなりに払い、困ってらっしゃる方にはかけなかったり低くしたり、所得の再分配をしっかりしていく仕組みを税の分野でもとらないと、格差と貧困はどんどん広がっていまうんじゃないかな、と思って、ずっと続けてきました。[そちらのフリップは?]―これは…消費税は社会保障のためと言われているんですけど、消費税が入ってからむしろ社会保障は悪くなっているんです。(「医療」を指さし)サラリーマンだと窓口負担が3割ですけど、消費税が入る直前は1割だったわけですよ。高齢者の方々も、今は「1割または2割または3割」ということですが、当時は月に何回行っても800円の定額制でしたね。国民健康保険も、1人平均56,372円から、今は10万円近くなっていますし、年金の支給開始年齢も、当時は60歳だったのが65歳。ですからもう働かなければ老後も暮らせない、ということになりますので。今度はもっと引き上げられるんじゃないかって話も。[何がですか?]―65歳からですね。現役時代に一生懸命長時間働いて、やっと少しゆっくりしようかなと思っても、年金の支給開始年齢が65歳を過ぎて70歳とか、そこからになると大分(人生)設計が変わりますよね。[租税回避地にいった72兆円があれば、どれだけ楽だったんだろう、って思っちゃいますね。あのお金はどうしちゃってるんでしょうね]―そうですよね。パナマ文書でも、税金のおかしな不公平さははっきりしてきたんじゃないかな、って思います。[そして、もう1枚のフリップですね?]―実は今、所得1億円を超えると課税割合が下がっちゃう。私たちはこれを「1億円峠」って呼んでるんですけど。普通税金というのは、所得が低い者は低い割合で、高い者は高い割合で…[これ、ずっと右肩上がりに行かなくちゃいけないってことですね?]―上がっていくのが当然だと思うんですけど、株の優遇税制ですね。やっと1割から2割に戻しましたけど、ヨーロッパでは3割が当たり前です。[(所得が)1億円を超したら、税負担は軽くなってしまう、という安倍政策]―右肩上がりにしたら、3兆円の財源ができるんじゃないか、と。今回の選挙でも「チェンジ」ということで、消費税に頼らなくても約20兆円ぐらいの財源が出来るんじゃないか、と提案させていただいているところです。[これを実施するしかないですよね、消費税に頼らないのであれば]―アベノミクスで恩恵を受けている人は、もうかなりいますのでね。[これを浸透させるには、なかなか大変ですね]―そうですね。ただ、格差と貧困で…今「こども食堂」というのが各地で広がっていますよね? お子さんの中で、おうちではちゃんとお食事が出来ない。学校がある間は給食が出るので、何とか栄養を賄っているんだけども、夏休みとかが終わると数キロ痩せちゃって学校に来る子が増えているわけです。6人に1人の子供が貧困と言われています。ですから、格差と貧困の是正というのは、子供たちのことを考えても待ったなしなのではないかな、と思います。

 

●今だから言える、あの日のあの出来事

 

―ちょっとアピールするのを忘れちゃったので…。前回の総選挙の時に「カクサン部」ということで色んなキャラクターを作って政策を広げさせていただいたんですけども、今回の参議院選挙では、このトレーディングカードを。私の子供もポケモンだとか色々やっていますけど、これでどんどん強い人たちを倒していく、ということです。(後ろに貼ってあるたくさんのポスターを指して)見てください、候補者ごとにトレーディングカードを作って…[誰が強いんですか? 志位さんですか?]―志位さんは今回入っていないんです。候補者だけのトレーディングカードと、あとは政策のトレーディングカードもあるんですけど、こういう風に9名の候補者のを作って…18歳選挙権がスタートしましたので、なるべく若い皆さんにも関心を持ってもらおうと。[上手いね~、共産党。こういうのが本当に上手い]―共産党のホームページに入っていただくと、皆さんのカードを作ることもできますので(笑)。[例えば私のも?]―はい。ぜひ作っていただいて、一緒に戦っていただけたら。あと、新しいキャラクターも…「雇用のヨーコ」が前回できたんです。最低賃金1,000円、そして1,500円いくぞー!って言ってますけど。奨学金や学費が高いから下げよう、ということで…[それは「がくたくん」?]―「がくたくん」ができまして、「給付制奨学金を作ろうよ」とか「10年間で学費を半減にしていこうよ」とか。今、国立でも53万円ぐらい高い額になっていて、卒業するときに300万、400万、500万という借金を抱えていきますので、これじゃあ未来の青年の希望は開けない、ということで、それを変える選挙にもしていきたいな、と思って、「がくたくん」が登場しました。[こういう分かり易いのがあると、皆さん学費の値上げの反対に賛同しやすい。共産党の、誰が考えているんですか?]―宣伝局だとか、色んな部局があります。例えば今回なんかは勝手連的な方が多くて、皆さんがコーディネイトしてくれたりポスターも勝手に作ってくれたり、歌も勝手に作ってくれたり。それも党の中だけじゃなくて、外部の方々が「こうしたほうがいいよ」って。一気にイメージアップしまして。私のホームページなんて、本当に古臭くなっちゃってるんですよ。[ホームページの世界も日進月歩ですからね。どんどん新しいのが出てきますから]―はい。…「あの日のあの出来事」と変わっちゃいましたけど(笑)。[じゃあトレーディングカード、皆さん集めましょうよ。これ、どこで…もらえるの?]―もらえるというか、まあホームページを見ていただいて、プリントアウトしていただいたり。[トレーディングカードという新しい分野を開拓したわけですね。自民党からは「そんなことやってらんねえよ」っていう声が聞こえそうですね]―いやいや、私たちは本当に知恵を絞らないと。[浸透していくと思いますよ。10年後、20年後の主役が、トレーディングカードになりますよ(笑)]―そうですね(笑)。これを宝として取っておいてもらえたら嬉しいな、と思います。

 

●質問コーナー

 

Q : 経済を上げてみんなが豊かになる方向にしないと、日本の未来は厳しいかな、と思っています。例えば富裕層から取る税政をしても、重税感があると逃げ道を考えていくと思うんです。そういう意味では、経済が成長する戦略を立てるべきだと思いますが、共産党の経済の成長戦略をお聞かせください。

A : 今日は私も消費税の運動をやってきました。税金の取り方という「チェンジ」に光を当てさせていただいたんですが、今回の政策で3つの「チェンジ」を一緒にやることが必要だ、と。1つは税金の取り方を応能負担にしていこう、2つ目が、税金の使い方を、年金や社会保障や子育て支援に優先的に使うような政治にしよう、3つ目が非常に大事で、雇用を潤わせていこう、と。最低賃金を上げていこう、ということを一番提案させていただいています。大企業については内部留保がかなり上積みされています。ただ、中小企業で働く皆さんが圧倒的に多い。これは大門実紀史参議院議員がすでに国会で質問させていただいているんですけども、アメリカでもこの数年間で、最低賃金を一気に上げてきています。国が政策で社会保険料なんかを軽減することによって、中小企業の賃上げをしっかりと後押ししている。私たちが最低賃金のことを言うと、中小企業の社長さんが「うちなんかとても出来ない」とおっしゃる。その通りだと思うんです。ですから、すでにアメリカでやってるわけですから、しっかりと政策的支援をして最低賃金を引き上げていく、と。もともと日本の中小企業予算って、アメリカの思いやり予算より少ないわけですよ。1,700億円くらい少ない。アメリカやヨーロッパは、中小企業予算が年間大体1兆円ぐらいありますので、今の5倍ぐらいにしていくことになると思いますけども、そういう中小企業政策をしっかりと強めて、雇用内需を温めて税金を払える人たちを抜本的に増やしていくことが必要なんではないかな、と思います。あと、ブラック企業とブラックバイトをなくして、若い人たちが、辞めてしまうんではなくて働き続けられる、(1日)8時間働けば普通に暮らせる社会…今、ブラックバイト・ブラック企業の中で病気になっている若い方々も多いと思いますし、そういう中で生活保護も増えてきていると思いますので、人が人として大事にされるような雇用ルールを作って、若い人たちが希望を持って結婚し子供を産み育てられる社会を作っていきたいと思っています。ストレートな成長戦略じゃないかもしれないけども、一番根っこのところとして「チェンジ」を提案させていただいております。

[今は、国の財政の中心になっている人たちが安倍さんであり、麻生さんであり。日本のトップの、伝統ある金持ちの人たちじゃないですか。そういう人たちが成長戦略を言うと、今まで納得していたわけです、私たちは。共産党が「これだ、これしかない」っていう成長戦略を打ち出していった場合、すごいことになるでしょうね。鬼に金棒でしょうね]―よく、共産党は企業を敵だとか潰すんじゃないか、っていう風に言われちゃっていますし(笑)、この間吉良(佳子)さんがいらした時もユニクロの話が出ていましたけども。私たちは、働いてる人たちが人間らしく働けるように…賃金や雇用を増やしていけば、企業だって儲かるようになっていくと思うんですよね。そういう循環型の経済政策を作っていきたい。だから、企業が潰れたらいい、ということじゃ全然ないです。私たちだって、中小企業の家に生まれた子供も多いですし、地域の産業の発展が地域経済の発展につながる。共産党も一緒になって考えていきたいな、と思っています。[すごいお金持ちとか企業家とか入れたら面白いですね。まあいらっしゃるかもしれませんけどね]―ん?共産党?[共産党の旗振り役に]―意外とね、戦前とか戦後直後はお金持ちの共産党の方って多かったんですよ。[そうなんですか!どうしてですか?]―やっぱり社会的正義感から。かなり昔の国会議員の方々も、地域の地主さんとか結構多かったんです。学問的に「この社会はおかしい」ということで、助けてあげよう、と。[そういう風潮がまた欲しいですよね、共産党に。「贅沢も知っているけど、私は共産党を支持する」というほうが説得力もありますよね]―そういう人たちも一緒になって社会を変えていきたいなって思いますよね。[どうも有難うございます、お忙しい中]―すみません、なんか…今日は街頭宣伝やってきたので、街頭宣伝してる感じでずっとしゃべって申し訳ないです(笑)。国会から来たらまた違ったんですけど、盛り上がって遊説する感じでここに来ちゃったものですから。それでちょっと場所がわからなくて走ってきちゃったので、もう…申し訳ございません。[謙虚ですね~、言ってらっしゃることが。こういう方がバッジを付けているという現状を、皆さんに…麻生さん、安倍さんだけじゃないってことを分かっていただければと思います(笑)]―でも麻生さんも誉めてくださっているんですよ、うちの大門実紀史さんなんかを。「先生の出す対案は、自民党の中で勉強するよりも、パネルが一番分かり易い」とかね。結構そういうこともおっしゃっていただいているんです。[へえ~、そういうところが大人というか余裕というか]―それはリップサービスじゃなくて、先輩の議員たちがしっかり勉強して、国会でそういう質問をしているということだと思うんですけどね。[どんなに争ったってどんなに仲良くたって、私たちの、みんなの利益になればいいわけですから。選挙戦、残り頑張ってくださいね。「みわちゃんねる」は共産党に注目してますから]―はい、こんなにたくさん出していただいていますので。みんなで心配してるんです、他(の党)を紹介しなくていいのかな、って。[大丈夫です、嫌になるまで出ていただければ(笑)]