篠原 孝
篠原バスト
第166回
2015年09月16日 放送

民主党 篠原 孝 衆議院議員

農水省の官僚時代に、羽田孜氏から口説き落とされ出馬。

地方選が強くない民主党にとって、農業政策に明るく農業問題に強い篠原氏は党にとっても力強い国会議員。

自民1強時代の5期目、小選挙区で勝って来ているのは驚異的です。

TPPネクタイをつけて登場してくださいました。

(動画より文字おこし)

第166回

篠原 孝 衆議院議員

民主党(長野1区) 5期目(2015年9月16日収録時点)

[よろしくお願いします]―よろしくお願いします。[ついに民主党が復活してきたということで]―あんまり復活してないですよ(笑)[いえ、この番組で民主党が復活という意味です(笑)]―あ、そうかそうか(笑)[大ベテランに来ていただきまして、もう5期目ですよね]―5期目といっても小泉さんと安倍さんが2年未満で解散しているんで、まだ5期目で12年、三年分しかやってないんですよ。3年半過ぎなかったら解散しないのに二人ともルール違反をしていますからね。だから当選回数だけは増えていますよ。[それは代議士としては良いのか悪いのかですね。今、国会は大変ですよね]―大変ですね。今日は地方公聴会終わって戻ってきて参議院の安保の締めくくり総括をするということになってます。[これからですか?]―これからです。久しぶりに夜の国会になると思います。参議院ですけどね。我々衆議院は応援隊ですね。阻止すると。[今、民主党は何人くらいいるんですか?]―今130人ちょっとですね。以前は400人を超えていましたので3分の1になりました。[これから行っていろいろ牛歩作戦とかやるんですか?]―それは参議院の皆さんです。我々は外部で応援すると。[外部からとは具体的にどうやるんですか?]―あまり秘密事項で言えない事だと思います。私も知らされていないので。[胡椒とか忍び込ませているかもしれませんね(笑)]

―(笑)[長野1区という事ですが、強いですよね~自民党の風が吹き荒れた時に2回連続ぶっちぎりですからね]―そうですね。銘柄品の閣僚を何回もやって、党の役職をやっている人意外では珍しいと思いますね。[その強さの秘密はなんですか?]―長野の人たちが元々リベラルな気質を持っているのと、政党を意識せずに人対人で選んでいただいているからだと思います。[今はたまたま民主党に所属しているけども、私は私の考えがあるということですね]―日本は党議抗争がある変な国なんですね。アメリカなんて党議抗争などないので。[そうなんですか]―ないです。この前もTPA法案というのもオバマ大統領は是非通して欲しいとのことでしたが民主党の皆さんが反対して通らないんですよ。[へえええ]―だからアメリカは契約社会で有権者と国会議員の間の契約関係で当選しているんです。有権者の付託に答えたかどうかを見て次の回に有権者が名前を書くかどうかを決めるんです。非常に美しい民主主義だと思いますね。日本は何でもかんでも党が決めていますからね。[では今の自民党1強状態なんかは違うなという感じですか?]―最悪の状態じゃないですか。[皆さんが安倍社長に従っているという感じなんですかね]―非自由民主党だと思いますね。ただ残念ながら民主党も非民主党なところもありますので、これは改めないと日本の議会は活性化しないと思いますね。

●幸せ度数年表 (クリックで拡大)

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[どちらで生まれたんですか?]―長野県中野市田麦という田舎です。[ご地元ですか?]―そうですね。[篠原先生って凄くきっちりした性格ですよね。この幸せ度数年表すごくきっちりしていますよね。]―女房子供からはでたらめこの上ないといわれていますよ(笑)[家くらいではデレデレとしてたほうが可愛いですよ!病気入院とありますがこれは何歳の時ですか?]―高校2年の時に軟式のテニス部だったんですが、今も痩せこけていますが、当時はもっと痩せていて、イジメではないんですが、風邪などのときでも休んではいけないということがありましたね。炎天下で玉拾いなどしていたら悪化して体重が42キロに減ってしまって(笑)[えー?]―そして蛋白尿は出ている、食べてもすぐに吐いてしまうで、二ヵ月半くらい入院していました。[それは気の毒ですね]―本当はそれだけ休むと進級できないんですが、二学期夏休み終わった後の中間テストで毎日学校に通っていた人たちより点数が良かったんですよ(笑)だから先生が進級させてくれましたね。[どういうことですかそれは(笑)]―わからない(笑)ただ、高校のときの勉強なんていい加減なもんですよ(笑)[それができないんですよ!みんな(笑)そして京都大学に入られたということで、何学部に入られたんですか?]―法学部です[やっぱりね~]―僕は農学博士というのを持っているんですよ。国家議員になってもなんの役に立ちませんが。[いえいえ,そんなことはないですよ]―なんで農学部に間違われるんですが、法律を一応勉強していましたね。[そして農林省に入省されて、何をされていたんですが?]―コピー取りと廊下トンビをしていましたね。[廊下トンビとは?]―国会の廊下を走り回ってコピー取りや伝達などしているので廊下トンビと言います。入ったばかりのときは皆やりますから。ただ、僕は一つだけ難行苦行から免れたことがあります。[何ですか?]―字が立派なので清書をさせて貰えなかったんです(笑)

[ではこれは(幸せ度数年表)先生の字ではないんですか?]―そうです、だからきれいなんです(笑)[あはは、信頼感のない字なんですかね?見て見たいですね]―女房から人様に見せてはいけないといわれております。[そしてアメリカ留学、これは農林省から行かれたんですね。]―全く留学する意欲などなかったんですが、ひょんなことから上司に叱られまして、その上司に報いるために留学しました。[何故叱られたんですか?]―上司の推薦がないと留学ができなかったんですが、現在の英語力を問われた時に全くできないということで0と記入したんですね。[ええ]―そこで「0とはなんだ、中学の時から勉強しているだろう?それでは推薦できない」と言われたので、見栄を張って英字新聞が読める程度と書いたら「君、英字新聞が読めるくらいは初歩の初歩だからね」と言われましたね。[しかし京都大学の出身で英語能力0と書いたのが良くなかったんではないですかね]そうですね。その上司は滅多に叱らない立派な上司でしたので、心を痛めまして。農林水産省から2回か3回の試験にパスしなきゃ留学はできないんですが、1回目くらいはパスしなくては申し訳ないと思い、1ヶ月くらい猛勉強したんですよ、そうしたら無事パスできてアメリカに留学できましたね。ですからアメリカ留学がはじめての飛行機でしたね。[そんなに鎖国少年だったんですね]―長野の山の中で生まれて電車でしか東京も行きませんでしたし。[そして農林省っていいですね]―僕のようなものを留学させてもらったので、一生懸命仕事をしましたよ。それがなかったらさっさと辞めていたかもしれませんね。[1番思い出の仕事は何ですか?]― 1番は水産庁の時ですね。200海里の設定をする。その法律の担当課長を3年くらいしていた時ですね。資源管理、鮪や秋刀魚で問題になっていますが、外国漁船は日本の領土に入ってはいけない、入るときは日本が資源量を計算して割り当てるという仕組みを3年かけて作っていたときですね。[今でもそれは生きているんですか?]―生きていて20周年記念特集をやるということでインタビューも受けました。 [そして、パリにも行かれているんですね?]―留学していたのでどこかの大使館に行かされると思っていたのですが、さっぱり行かせてもらえなかったんですね。それでどこも行くところがなくなってしまったんですが、その時パリのEU代表部とOECD代表部というところで国際問題ができたので農林水産省からも出向させなくてはいけないという事になったんです。その出向させる要求書を僕がまとめていたので、その片方に行きました。だから私を快く思わなかった上司は「お前は汚い、自分の行くポストを自分で作っている」と(笑)[篠原先生もエリートですが、色々大変な思いをされているんですね。]―僕は普通に振舞っているんですが、たまに心狭い上司が突っかかってくることはありましたね(笑)[まあそれはいい意味だと、はなむけの言葉ですね]―ただ、政界、政治家の人は懐が深く、そういう人が少ないですね。[え?省庁のほうが嫉妬深いのですか?]―例えば小沢一郎さん、顔からして恐くて言い方もきついので誰も近づかないんですが、理屈のわかるいい人でしたね。[内輪だとそうなんですね。マスコミとか伝えられている情報とは違いますね]―いやいや、内輪でなんて大変ですよ。某厚生労働大臣なんてほとんどいったことなかったですね。[小沢さんって意見を喋らないじゃないですか最近]―喋るのが苦手と言っていましたよ。15分くらいしかもたないと(笑)[そういうキャラで売り出すといいのかもしれませんね。論客ではなく弁が立たないという感じで・・・ごめんなさい(笑)][そして、選挙は何回出てどういう状況なんですか?]―僕が出たときは羽田孜元総理から8年間ストーカーを受けていまして、「出ろ」ということで、それで僕は役人で終わるつもりでしたから嫌だと言って逃げまくってたんですよ。ただ、優しくて、くどき上手な人でして、2,3ヶ月にいっぺん食事に呼び出されて(笑)「あのこと考えといてくれよな」と言われましたね。[あのこととは選挙?]―そう選挙のこと、そのときに羽田さんは「民主党は政権交代できる、できるけども、大事なことは第一回目の総選挙を勝ち抜くことなんだ」と仰っていました。[民主党の結党してからの第一回?]―そうです。なぜかと言うと自分と細川さんで10ヶ月の非自民党政権で終わってしまったから。これがトラウマになっていて自民党以外に政権がないというのは良くないので、でかい責任野党を作って政権交代ができた、つまり絶対大事なことは一回目の選挙に勝つことなんです。

都市政党では駄目なんです。[地方を強くしなきゃいけないと]―これは都会の人たちには叱られるかもしれませんが、地方の律儀な有権者に支えられた議員を作らなくてはいけない。ところが1区現象で1区にしか民主党議員はいない、「2区3区には農政が必要だと、君の助けが必要だ」と、そんなこと言われても僕は信用できなかったんです。僕を選挙に出すためにお世辞を言っているとしか思えなかったんです。[そんなことはないと思いますけど、しかし本気だったんですよね]―(うなずきながら)それで散々言われて、これが最後だから出てくれと。羽田さんは「絶対に当選できる」と言ったんですが、僕は本当かな?という感じでしたが、意外に善戦で6200表差で選挙の期間も50日間しかなかったんですが「それで当選されたんですね」―そう、それで信濃町新聞は50日対110年の戦いと書いたんですよ。110年というのはずっと続いた政治家系です。[どなたですか?]―小坂さん。世界で一番長い政治ですね。[そこで初めて破られたわけですよね]―僕は小選挙区では勝てなくて、三回目に小選挙区で当選させてもらいました。羽田さんの行っていることはみんな当たっていましたよ。2009年に政権交代したときはこの次の選挙は大変だなと思いました。[それにしても強いですね。羽田さんの目論見がぴったり合っていたんですね]―そうですね羽田さんに僕はやりたくないと言っていた時に、他にもっとマシな若い奴がいるじゃないですかと言ったんですが、「色々まわったけど、どうも駄目だった」と言われまして(笑)これも僕は信用してなかったんですが、僕を出させるためのリップサービスと思っていました。[しかし実質的に勝ち残っているわけですから。民主党が逆境の時に受かられているわけですから見習いたいですね]―僕の名前を書いてくれた有権者の方の半分以上は民主党とは書いてなくて、僕の名前だけを書いてくれています。こういう議員じゃないと小選挙区では勝てませんよ。ですから羽田さんが「なれ」と言っていた議員にはなっていますね。[なかなかそういう候補者はいらっしゃりませんからね~ありがとうございました。]

●最近の政治トピックス

[先生は何でも得意でしょうが・・]―最近の政治トピックスでしたら安保法制とTPP、原発の3つが課題ですね。安全保障ですと、70年間戦争がなかったわけですから。安倍さんの偏った趣味を政治でやられたらたまらないです。[たまらないと]―僕は安全保障大事だと思っています。それだったら食料の安全保障も大事なんです。軍事安全保障だけ突出して食料なんて外国から輸入すればいいという。TPPがそうなんです。もう歪んで矛盾しているんですよ。食料の安全保障もエネルギー安全保障も同じにしなきゃいけないんです。だから僕のほうが日本国民の健康を守ると言う意味ではよっぽど保守的ですよ。一昨年の10月21日の参議院の予算委員会やりまして、その時は皆さんからの反響は大きかったですよ。[ええ]―だから、この次のTPPも日本の地方を壊します。TPPと安保は一緒で、アメリカに対する態度の問題で、みんなアメリカにベッタリになってしまっている。それから原発ですが、僕はずっと昔から原発に疑問を持っている。チェルノブイリに2005年行っているんですよ。その時のブログに書いたこともあるんですが、日本にも同じことがあるんじゃないかと心配して行ったんです。そうしたらそのとおりになってしまって。だからこんな狭くて地震がしょっちゅうある国にあること事態が不謹慎だと思います。[今思うんですが、小泉総理、郵政民営化の時のような民意があった時に原発反対とかをやっていたらどうなっていたんだろうとは思いませんか?]―あの頃はわからなかったんです小泉さんも。ただ、小泉さんはエコロジストですよ。フィンランドのオンカロに視察したときに日本ではこんなことをやってはいけないといったといっていますが、実はもとからあの人は環境保全に興味を持っていたかは分かりませんが、少なくとも僕は本を書いていたんです。タイトルは「原発廃止で世代責任を果たす」という。[篠原先生が書いたんですか?]―原発とTPPいらないということで、国会議員になってからは本を書くのを辞めたんですが、あまりにも国会議員の認識が不足していたので、国会議員の皆さんに読んでもらおうと思ってそれをやるための出版記念パーティーをやったんですが、小泉進次郎さんが本会議場にきて「篠原さん、うちの父親が篠原先生の本を読みたいといっています。いつできるんですか?」と声をかけられました、やはり原発には疑問を感じていられたんですよ。「そうだったんですね~」―それからサマータイムという、ヨーロッパとかがやっているやつです。[1時間早めるとかのやつですよね]―これが福田内閣の時の洞爺湖サミットとかがありますが、省エネのためにやるという話になっていまして、僕は大反対でした。ヨーロッパで生活をしていましたし、不便ですから。

時刻の切り替えよりも頭の切り替えという紙を書いて、その時、冒頭で少し話しました党議抗争がなくなるよと、だから700人超える議員会館皆に紙を配ったんです。それが元でサマータイムを阻止できたんです。その時に小坂謙次さんも反対派の1人だったんです。[素晴らしい]―中曽根弘文さんは推進派の1人ですが、あの二人は仲いいんですよ。「あんたのおかげで駄目になった」と、だけど長野の人がなんで反対するのかなと思って、廊下で中曽根さんに言われたんですよ。小坂さんはJALの社員でロンドンにずっとおられたんですが、何回やってもサマータイムの時に間違えて乗り遅れる人が出てきていたんですよ。[もう日常的に不便があったんですね]―コンピューターも変えなきゃいけないので、こんな不便なことはないと、あっちは北緯50度のところ、こっちは北緯35度のところ、しかしみんな良かれと言って誰も反対しないんです。省エネだから。[そうですね、悪いこととは思ってないですよね]―僕は農政府関係で色々やっているんですけど、一番貢献できたことはサマータイム法案を阻止したことです。[素晴らしい]―小泉元総理から電話が来まして、「おれもそうだぞ!あんなのやめたほうがいいんだ!頑張れ!」と言われました。その頃から気があっていたんですよ。[小泉さんもいろいろとやっているんですね。]―皆にやっているわけではないと思いますよ。同僚議員から似た体質があると言われたりします。[小泉さんも熱い人ですね]―だから環境のことを考えたりすると直感でわかったりするんでしょうね。[それは心強いエールですね]―ええ。細川さんも小泉さんも元総理をやられているのにとても法治的な発言をされていると思います。いわば捨て身ですから。それをどうして現職の国会議員はできないのか。僕なんか最初から捨て身ですよ(笑)[でもこの逆境で勝っているというのが捨て身になれますよね。別に民主党でなくても生きていけるわけですし]―いえいえ(笑)そういうのを見ていてくれるんでしょうね。だから2009年のときなんか皆さん覚えているかわかりませんが、TPPで踏み絵をするということになり、鳩山さんの次に除名されるのは篠原じゃないかと、だから僕がTPP絶対反対でした。民主党は推進とかボケたマニフェストを作っていましたが僕は絶対反対を押し通していました。[それでバッチをはずしていたらあれですけど、こうやって今もつけているということは凄いことですよね。]―間違ったことをあまり言ってないからだと思いますよ(笑)[でも素晴らしい信念ですよね]―さっき言ったように党ではなく、有権者と僕の関係さえ保っていれば僕はいいと思っています。[はい、そして先生はこれから国会に帰らなくてはいけないということで。肉弾作戦のために]―あんまり役に立たないですけどね。体力はないですから。[先生すぐ飛ばされちゃいそうですね(笑)]―平等に若いのと一緒にやらないと(笑)[もっとお話を聞きたかったです。是非7期8期と頑張って下さい]