野間 健
野間健
第165回
2015年09月09日 放送

無所属 野間 健 衆議院議員

政党政治の風が強い中、無所属で、鹿児島3区二期連続選出。その陰には三回落選している苦労人です。

自民党1強の中、地元の強い声でバッジを付けている無所属の野間氏の様な国会議員さんは注目です。

「最近の政治トピックス」では、幹事長を務める超党派の、薬草議連(薬用作物栽培推進議員連盟)の活動は、第三のエネルギーに継ぐ、日本の新しい希望が見えるお話でした。

(動画より文字おこし)

無所属(鹿児島3区) 2期目(2015年9月9日収録時点)

 

[はじめまして]―はじめまして。[この番組に出ていただく方で無所属の方は初めてですね]―そうですか。ありがとうございます。[皆さん!野間健先生は鹿児島3区で、無所属で小選挙区から当選されているんですよ。私からするとこれは天文学的数字のように感じます。本当に凄いことです。それくらい地元の皆さまに付託されているんだな、と思いますね。しかし、落選経験もあるという事で]―はい、今まで5回選挙をやりまして3回落選しまして、やっとこの2回で当選いたしました。[無所属というのは、会社の中でもラインではないというように感じてしまうんですが、国会の中では大変だろうなと思うんです。自民党や民主党と比べて運営方法の違いを教えていただきたいのですが]―確かに無所属ですと、例えば憲法問題など国全体の大きな議論に加われないということはありますね。委員会などに所属できませんからね。[委員会には何も入ってないのですか?]―私は経済産業委員会に入っていますね。これは入れるんです。ただ、私からすれば地元を良くするという思いが一番ですから、そういったことについては、政党にいなければ出来ないとか出来るという問題ではなく、私なりに頑張っています。[独特のスタンスでいいですね]―大きな政党ですと、例えば300人の政党ですと、その300分の1ですからサラリーマンの一つの歯車みたいな感じです。[えげつないんですが、お金の問題はどうなんですか?]―政党助成金は0なので厳しいですね。[自民党だと政党助成金は月に70万~80万くらいなんですか?]―そうですね。正確にはわかりませんが。[先生はそういったものがなく、交際費と議員特権だけでやられているんですね。無所属は衆議院に何人くらいいるんですか?]―今、11名ですね。大物ですと亀井静香先生ですとか。[亀井さんは、今無所属なんですか?(驚)]―そうですね。「みどりの風」も前々回で辞められていますから。あとは中村喜四郎さんですかね。[野間先生のように地元で凄い指示を得ていた方ですよね。無所属の会も素晴らしいですね]―そうですね、百戦錬磨の猛者がいますよ。たまにお話しすると凄い知恵や哲学をお持ちの方がいますね。[熱い思いはまだまだあるということですね]

●幸せ度数年表

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野間 健

[1958年東京生まれで、本籍は鹿児島3区にあるということですが]―父親が仕事の関係で東京に出てきたものですから、元々本籍地は鹿児島です。選挙のこともありましてUターンした感じですね。[東京のどちらで生まれたんですか?]―世田谷です。[どういったご家族だったんですか?]―父は貿易関係の会社をやっていまして。アメリカ向けのスポーツ用品や雑貨などを扱っていました。戦後の時期ですからね。[では、ご幼少はずっと東京にいらしたんですね?]―そうですね。[そして、慶応大学に入学されて弁論部に所属されていた。この辺から政治家思考なんですね]―弁論部に入って、政治に対しての刺激を受けましたね。慶応の弁論部って政治家はあまりいないんです。[早稲田は有名ですよね]―そうですね、早稲田雄弁会の人たちとしょっちゅう早慶弁論大会などで交流はありましたね。今でも当時の仲間は結構国会にもいますので。[弁論のポイントはあるんですか?]―テクニックや技術ではなく「哲学」ですね。[あ!哲学(感心)。感情ではなく哲学ですか]―話していると感情が出ますからね。[慶応弁論部にはどんな方がいらっしゃるんですか?]―歴史をたどると、尾崎行雄とか犬養毅とか大先輩がいるんですが、弁論部ではそんなにいないですね。[そうですか。そして「兼松」という商社に入られたのですね。どんな会社だったんですか?]―総合商社ですね。[「丸紅」とかそんな感じですか?]―その当時はそうですね、そんな感じです。[当時は商社マンといえば一番もてましたよね?]―いや~、どうでしょう(笑)。[そして、結婚されて一男一女]―ちょうど商社を10年務めまして。当時日本は、経済は一流でも政治は三流ということを言われてましたからね。やはり政治がしっかりしなきゃいけないということは思っておりました。それで、子供はおりましたが、松下政経塾に挑戦しまして…。[家庭をもって一番お金のかかるときに、松下政経塾に入塾されたんですね。これはご自分の人生でも一番の英断ですね]―まあ、非常に家内には怒られましたけども。[松下政経塾の同期はどんな方がいらっしゃるんですか?]―同期に政治家はおりませんが、1期上が小野寺五典さん、福山哲郎さんですね。1つ下に、宮城県の知事の村井さんがいます。[先ほど冒頭にもありましたが、3回の落選経験がおありなんですね。30代中盤からですか?]―40代、50代でも落選しております(苦笑)。[奥様も怒りますよね。商社にいれば生活には何の問題も無かったわけじゃないですか]―ええ(苦笑)。[まずどちらで落選されたんですか?]一1回目が東京で、中選挙区制の最後のときだったんですが、無所属で出て落ちましたね。次が鹿児島に帰って、民主党の公認で鹿児島3区から出たんですが…。そのときに3名出まして、私と自民党の方と無所属の方…(後ろの写真を手に持って)松下忠洋先生ですね。この選挙の時、私と松下先生は落選をして自民党の方が勝ったんですが、松下先生は70歳というお歳でしたが、「もう一度選挙をやる。今の政治はおかしい、お前も一緒にやらないか」という声をかけていただきまして。[松下先生とはどういう方なんですか?]―もともとは建設省の出身で、部長をやったあとに当選を5回されたんです。[そうなんですか。そこで秘書をされていたんですね]―そうですね、私が秘書になり復活当選を果たすことができました。その後秘書として数年勤めたんですが、残念ながら急逝されて。それで、地域の皆さんに「出ろ」という声をかけて頂いたので、補欠選挙に出たのですが、それは5,000票差で落ちました。その2ヶ月後にまたすぐ解散になったものですから…[どの時の解散ですか?]―前々回、野田さんが解散した時の、自民党が圧勝した選挙でした。その時私は国民新党で出まして、6,000票差をつけて勝つことができたんですけど。[では初当選は国民新党だったんですね。(写真を見て)先生、若いですね(笑)]―(笑)。復活当選して、先生と先生の夫人との写真ですね。この時は「良かった〜」という感じでしたね。[選挙だけで何回出ているんですか?]―5回ですね。そのうち3回落選をしてます。[大変な事ですよね]―自分はいいですが、周りの方にご迷惑をおかけしてまったので。申し訳ないですよね。[国民新党はなくなってしまったんですよね?]―そうですね。その後、5~6ヶ月で解散してしまいましたので、それからはずっと無所属ですね。[そうですか。やはり特定郵便局の存続とか?]―そうですね。郵政民営化というか、特に地方は離島とか山間部、過疎地が多いですから、そういうところで郵便局がなくなるととても大変ですからね。[鹿児島もそうですか?]―鹿児島もそうです。この前、口永良部島というところが爆発したんですが、そこももちろん、警察も農協も何も無いんですね。あるのは郵便局だけ。[では、唯一の公的な機関が郵便局ということだったんですね]―そうです。郵便局があるからこそ、お金のやりとりが出来ていたわけですから、これを民営化して儲からないから閉鎖するとかは、とんでもない話ですよ。[しかし、民営化は小泉政権からずっと進んでしまっている話ですよね]―ただ、いわゆるユニバーサルサービスというか、そういう儲からない所でも郵便局を設置するということは義務づけられていますから。[じゃあそれは大丈夫なんですね]―ただし、財政的な担保がないですから、そこはきちっとしていかないと。[そうですよね、郵政という民間の会社も業績が悪くなる事もありますしね。その時のために野間先生は頑張ってらっしゃるんですね]―そうですね。そこを維持しないと地域自体が崩壊してしまいますから。

 

  • 最近の政治トピックス

 

[いわゆる薬草議連、薬用作物栽培促進議員連盟の幹事長をされているということなんですけども、これは具体的にはどういう会なんでしょうか?]―前回出られた河野正美さんも役員をやっていたんですね。その繋がりでご紹介いただいたんですが、自民党含め全政党議員さんが参加しております。[初めて聞きました。鉄道議連などは聞いた事がありますが(笑)]―ここ近年、西洋医学が薬の副作用や薬害などで行き詰まって、東洋医学、特に伝統的な漢方が良いという事で、ずっと伸びているんです。処方するお医者さんも増えているんですね。[そうですよね。最近は漢方をくれるところが多くなっていますよね]―8割から9割、お医者さんが使うようになってきていますよね。ところが漢方薬の原料の8割が中国から輸入しているんです。[そうなんですか!?日本じゃないんですね]―日本じゃないんですよ。安全性や価格や生産量の問題も含め、今後は国内に薬草の産地を移そうという事で、私どもは薬草の栽培を推進しているんです。[それは重要なお話ですね。金の卵が眠っているかもしれないじゃないですか。第3のエネルギーみたいなものじゃないんですかね。例えば、癌や糖尿病にいい薬草が見つかるかもしれないですし]―ええ。漢方薬は数千年の歴史があるところから安全性も確立されていますし、病気になる前の予防にも非常に優れています。医療費も高いですから。[そうですね。薬に抵抗ある方もいますしね。風邪を引いても薬を飲まないなんて方も多いですよね]―(お手元の新聞を取って)これは農業関係の新聞ですけども、薬用作物を産地化させようという事で、農水省、厚労省、私ども議員も働きかけています。先日アメリカの大きな癌の研究所に行ったら、数百名の方が漢方の研究をしていましたよ。[ええ(驚)?医療先進国のアメリカがついに?]―日本だけが遅れています。[もったいないですよね、中国で作れて日本で作れないという事もないでしょうし。こんな大事な事は厚生労働委員会で持ち上がる話ではないんですか?]―ええ、ですから厚労省とか農水省に私たちも働きかけています。[これ、素晴らしい話ですね]―今はヨーロッパ、アメリカも漢方薬を欲しがっているんですよ。中国から一時イギリスやフランスに輸出していましたが、重金属が入っているという事で輸入禁止になっているんです。なので、まだ日本が売り込む余地が非常にあるんですよ。[日本のブランディングをした漢方とかいいですよね]―そうなんです。これが今、私が一生懸命やっていることです。[幹事長をやられているんですね?具体的にはどんな事を?]―明後日も議連を開くんですが、各地域でやってみたいという議員のお手伝いをしたり、農水省、厚労省の予算も少しありますので、その確保とか。我々の一番の課題は、漢方の保険適用を維持するという事ですね。ある一部の財務省の審議会で、保険の適用からはずす、と。そうすると高くなって非常に困るので。漢方全体の金額は1,700億くらいなんですが、通常の医薬品の保険というのは4兆円くらいあるんですね。ですから本当に小さなところですから、そんなところを削られたら困ります。今それに対して、議連で財務省の人たちとやりとりをしています。[ぜひ頑張ってください]

 

  • 今だから言えるあの日のあの出来事

[その前に、のぼりの存在をすっかり忘れてました(笑)。(野間先生の後ろの「全力で、まっすぐに」という、のぼりを見ながら)これを地元で使用すると、自民党の候補者とかは嫌がるでしょうね(笑)]―私は無所属ですから、地元でポスターを貼れないんですよ(苦笑)。[それでよく当選されましたね]―だからいつも言われます。「あなたはなんでポスター貼らないんだ、選挙に出ないのか」とか。[知らない方はそうですよね〜]―政見放送にも出られないですから、何も出来ないんですよ。[無所属はハンディがありますね。それでどれくらい差をつけて勝ったんでしたっけ?]―この前は22,000票ですね[凄いですね。だって鹿児島3区って有権者はどれくらいですか?]―23万人です。[凄い、拮抗してますね。そして、北薩摩(後ろのポスターを指して)]―これは私ども地元の北薩摩、鹿児島、南薩摩ですね。色々ないい所がありまして…甑島や、鰹節の産地だったり。[鰹節って削らなくなりましたよね。昔大好きだったけど]―今、ヨーロッパなどでも和食ブームですから、日本料理屋さんがいっぱいあるんですけども、この鰹節を作っている皆さんがそこに食べに行ったら「ダシが全然効いてない」と。向こうの和食屋さんと言っても、経営されているのが中国人や韓国人なので、微妙な味までは再現できないんですよね。[味覚は習慣ですからね、子どもの頃から食べていないとわからないんでしょうね]―そうですね。それでこの鰹節の会社の人たちがフランスに鰹節の工場を作って、本物の味をヨーロッパの方にも味わってもらおうという事で頑張っております。[鹿児島3区は凄いですね。(野間先生の顔写真ポスターを指して)そしてこれは貼れないポスターですね?]―はい。これは事務所の中で使用しています。とにかく私は、政治は人であると思っています。党とかグループとかそうではないんだ、と。どんな大きな政党にいても仕事をしない人もいますから。[本当にそうですよね。こういう番組をやらせていただいて、政治は難しいとか、色々な事を言われるんですが、やはりまずは政治というよりも人間に注目すべきだと思うんですよね。その積み重ねが今の永田町になるのでは、と思ってやっています]

 

  • 今だから言えるあの日のあの出来事

[ちょっと裏話的なお話をして頂ければと思います]―そうですね〜。私が会社を辞めて松下政経塾に入った時に、入れるかもわからなかったので、会社の人たちには言ってなかったんですね。合格して、上司に言おうかなと思ったときに「お前、中国に転勤しろ」と言われまして、いや〜どうしたものかなと思いましてね(笑)。[凄いタイミングですね。本当は知っていたのでは?]―いやいや(笑)、本当に知らなかったんですよ。ちょうど中国がこれから伸びるであろう時期と思っていたので、非常に迷いましたね。中国に行くか、松下政経塾に行くか。一日悩みましたが、次の日に上司に「辞めます」と言って(笑)。上司からすれば「お前、なんだよ〜」という感じでしょうね。中国の政府と合弁会社を作り、1からのスタートを切れるところだったので、面白みはあったと思うのですが。自分にとっても岐路でしたね。[今も元の会社の方とはお付き合いされているんですか?]―よく飲みに行きますね。情報をもらったりもしていますし。[無所属ですと横の繋がりというのはないんですか?]―議連ですとかの活動はしていますが、そういう渦中にはいませんね。渦中にいると、かえってわからないということもありますし。[私も色々な議員さんを見てきていますが、皆さん不安なんですよね。自分が次受かるかどうかとか。だから情報を知りたくてしょうがないんですよね。そうするとその情報を聞くだけで終わってしまうという事もあるじゃないですか]―巨大組織ですと、上の目を気にするとか周りを気にするとか。ある種サラリーマン社会のようなものですから。そういう煩わしさはないですね。ただ、選挙とか日常活動は大変ですけどね。[でも、もう盤石ですよね]―いえ、厳しいですよ。[自民党の大物議員の方から声がかかることはあるんですか?]―それはないですね。[民主党はどうですか?空きが出た場合など]―色々な党の方とはお付き合いはありますが、地域を良くしようという意味ではあまり…。[自民党や民主党などですと国の大きな流れに逆らえないですから、そう考えると無所属で盤石を築いて行く方がいいですよね]―まあ盤石でもありませんが。とにかく仕事をして地域に恩返しをするということですね。

 

  • 質問コーナー

Q:鹿児島3区は川内原発があると思いますが、無所属でしがらみの無い立場から原発についてどう思われていますか?

A:川内原発は、出来て30年近いんですが、地元からすれば事故を起こした事も無いし、波及効果があるのは間違いないんですね。

ですから、地域の皆さんも不安や反対はあるとは思いますが、過去それをテーマに知事選挙や市長選挙が行われても、原発に慎重な方は負けているんです。ですから私は、民意という意味では、今までも共存していることもありますが、原発については安全の基準をクリアしているものは動かしてもかまわないと思っております。

Q:経済の質問ですが、無所属という立場からアベノミクスの経済政策の評価をコメントいただきたいです。

A:カンフル材的に金融緩和をやりましたが、これは何度もできることではないです。もっと大胆な成長戦略というか、例えば10兆円くらい使って癌を撲滅するとか、もっとインパクトのあることをすべきだと思います。「日本もやるな」と思われるような。

[お金を国で動かしたといわれても響かないんですよね]―どこかで不動産が上がった、株が上がったなどありますが、我々には関係ないですからね。これから中国の影響を受けるでしょうから、日本の経済も苦しくなるでしょう。[安倍さんの改革は終わっちゃったんですかね。日本経済の上昇は?]―もうちょっと大胆な戦略を打ち出さないと、とは思います。今まで出てきていることは、過去言われてきたことを焼き直して練っているだけですから。[東京もこんな感じですので、鹿児島3区は大変じゃないんですか?]―大変ですよ。全て東京と東北にお金がいっていますから、地方はアベノミクスの恩恵などありませんから。[なのに何故、安倍さんに票を入れるんですかね?]―いわゆる老舗ですからね。やはり安心感があるんでは、と思います。

―薬草もそうですが、地域でしか出来ないものを発掘していきたいと思います。[薬草の話は良い話ですね]―はい、例えば鰹もそうなんですが、(先生の後ろのポスターを指して)鰹の頭をつぶすと脂が出るんですね、DHAと言いますが。[サントリーが儲けているやつですね(笑)]―はい(笑)。これが枕崎の倉庫にたくさんあったんですよ。中東のある国に輸出しているんです。聞いてみると、頭を良くするために赤ちゃんの粉ミルクに混ぜる、と。日本製の脂が一番安全で効能がいいと、独占的に買っている国があるんですよ。そうやって日本が発掘して良いものを作っていけば、色々な可能性があると思いますね。[わかりました。ありがとうございました]