高木 宏壽
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第90回
2013年09月25日 放送

自民党 高木 宏壽 衆議院議員

(以下、動画より文字おこし)

自民党 北海道3区 1期目

●幸せ度数年表

(ダブルクリックで拡大)

第90回高木宏壽

1960年、札幌生まれ。学校は遠かったのでススキノを通って学校に通っていた。(ススキノ)は昼間は閑散としている。ススキノでお店をやっている家の子もいたので、帰りにラーメンを食べさせてもらったりした。たしか拓銀が潰れた後、それに似たような名前の風俗店ができた(笑)。
慶応大学卒。防衛大学校を中退して翌年慶應(法学部)に入った。防衛大で佐藤正久さん(ヒゲの隊長)と同期(27期)。佐藤さんと永田町では衆議院・参議院の(縁)で、北海道に来て応援させて頂いている。(20代前半MBAを修得)アメリカに行って、実はこの時1年ほどジャズのビッグバンドに入ってどさ回りをやっていた。担当はピアノ。1日25ドル位貰って中西部のトウモロコシ畑で何の娯楽も無い(所に)おじさんおばさん方が夜になるとボールルームという小屋があってそこにダンスを踊りに来る。これをバスでズーッと回ってグレン・ミラーとかカウント・ベイシーとかデューク・エリントンを演奏しダンスをやる。グレン・ミラーもカウント・ベイシーもデューク・エリントンも亡くなっているが(バンドは残っている)。(今でも)たまにライブハウスとかでやっている。
アメリカの公認会計士も取っている(30代)。(まずMBAを取って北海道拓殖銀行に入った)―半沢直樹。外為融資。海外経験を買われてロサンゼルスの方に行けと言われた(28歳)。最初は(北海道ではなく)丸の内支店にいたが拓殖銀行のロサンゼルス支店へ行った。都銀だったので各国に支店はある。(29歳で結婚)―アメリカ人ではなく日本人と、戻って来て結婚した。学生時代の(女性)、北海道出身。(33歳で帰国)。たしかに当時ロサンゼルス支店のポートフォリオというか、結構不良債権は多かったがまだ(拓銀が)傾く大分前だった。97年に拓銀が破綻している。丁度自分が行った頃というのはバブルの終わり頃で、日本から全く不動産事業に関係の無い呉服問屋さんとかおもちゃ屋さんとかが不動産にドンドンドンドン投資をする。それが全部おかしくなった。よく言うように雨の降っている時に傘を貸さずに。半沢直樹は勧善懲悪型で遠山の金さんを見ているよう。(国会議員)は銀行員が多い。色々な銀行のかたがいらっしゃる、自分の知っている中でも。銀行が統合されて前に都銀が12行あったのが今4行。どこがどうなっているのかフォローアップしてないので分からない。94年位に辞めた。帰国になって北海道本店に勤務になり、家を建て、北海道に永住しようかと思っていた頃に全国的に外国犯罪だとか暴力団の金融犯罪だとかそういう事件が多発した時期で、警察庁の方で、大きい都道府県の警察で専門官―国際捜査官とか財務捜査官とかを採用する動きがあった。自分もたまたま北海道警察で国際捜査官を募集していたのでそれに応募して1期生(になった)。捜査官はいわゆる外国人犯罪捜査だが、通訳というか、英語で取り調べをした。ただ、外国人事件が毎日ある訳ではないので「君らも将来署長を目指すのであれば一般の警察署に行って一般の警察官と同じように色々経験を積んでいくかどうか」と選択を迫られた。「私は将来署長を目指したい」と言って一般の警察官と一緒に色々な署に行き、それで刑事課長になった(38歳)。この頃は(元)銀行員で死体を80体近く見たのは自分しかいないのではないか。自分は全然嫌ではなかった。警察官の中には死体を見るのは本当に嫌だという人は結構いる。そういう人は制服の交番のお巡りさんの方に行くが、自分は好きな訳ではないが、死体は物語るではないが非常に興味深く関心深く観察ができた、検死という(仕事)。死んだらすぐ匂う、死んだ瞬間から匂う。警察は7年。忘れられない事件―事件の事は言えないが、いわゆる一通り殺人事件から汚職事件―なかなか警察官をやっていてもそういう事件に巡り合わない事もある。選挙違反とか一通り全部あった。知能犯の所は二課というが二課にはいなかった。いたのは、凶行といって傷害とか殺人の所。(尾行も)した。風俗事件を担当した時もある。ススキノで張ってタクシーに乗って追いかけて居場所を確認して、というのはよくあった。テレビと現実は違う。テレビでよく、取調室で「お前かつ丼食えや」というのは無い。あれは利益誘導になる。供述の任意性とか信用性に影響がある。ライトを照らして「吐け」というのも無い。よく言われた「目がチョッと怖い」と―警察で別の事をやっている時に。警察官はだいたい分かる、経験もあるし。警察に入りたての頃、配属された署で一緒にコンビを組んだかたが織田裕二の「踊る大捜査線」の和久さん=いかりや長介さんそっくりのかたで、その人から刑事のイロハを全部教わった。そこで学んだものに「刑事の誓い」というのが6つあって「社会正義のために、これが我々の使命である」「打てばひびく、これが我々の感覚である」「腰軽く粘り強い、これが我々の根性である」「心と心の触れ合い、これが我々の誠意である」「物からものを聞く、これが我々の科学である」「どんな役にも誇りを、これが我々の組織である」―どこの組織でも当てはまりそうな気がする。自分がこの中で特に一番好きな言葉というかよく覚えていて心がけていたのは「打てば響く、これが我々の感覚である」という言葉。鐘は壊れていなければ鳴らせば必ず鳴る。例えば取り調べをやっていても同じ話を聞いていてもそこから何かを掴んで掘り下げていける人と、右から聞いて左に流れて何もできない人と大きな違いが出てくる。これは自分も政治の道に入って「ああ同じだな」と。有権者や地域の人が何を望んでいるのか、何を求めているのかというのを敏感に察して色々な政策に反映していくというのは大事だと、そういう事を学んだ。選挙違反、選挙事件だけは自分はやらない様に気をつけている。公職選挙法は細かいというか分かり辛い。規律判断というが、「これはどういう対応になるのか」というのはなかなか判断できない。そういう意味で気をつけている。
アーサー・アンダーセン(41歳)。警察の経験というかこの頃日本でいわゆる「BFIS―BUISINESS FLOAT INVESTIGATION SERVICE」という、アメリカでは90年代からあったが、日本でそれを始めようと。四大会計事務所、PwCとかが始めた。(刑事から公認会計士になったのは)ヘッドハンティングみたいなもの。香港警察に、イギリス人だったが刑事コジャックみたいな人がいて、そのかたに気に入られ「分かりました」と。ここで粉飾、企業の情報漏えいなど色々と大きな事件をやらせてもらった。ここで銀行の関係もやった。刑事の方から外国人犯罪の警備の方にこの期間移った。警備と刑事はなかなか仲が悪い(警察の中では)。自分はどちらかというと刑事が好きだったので。東京、海外が多かった。日本企業の中国などの支店での不祥事や不正などを調査に行った。
(46歳)北海道道議会議員に当選。父がずっと道議だった。自分はずっと断っていたが色々あってそういう事(道議2期)になった。自民党(でずっとやって来た)。(衆院選に出たのは)石崎さんが引退してずっと公募が不在だった。選挙が近づいてきて公募をやり自分の名前があがった。覚悟を決め出馬させて頂いた。落選は無い。警察の頃が一番楽しかった。末端の警察官も一生懸命やっている。絵図を描く―「筋よみ」という―こういう事件がこういう風に構成されている(という事)に沿って捜査を進めていくと、証拠もそうだし供述も引き出そうとする訳で何でもかんでも無理に事件を作ってそれに押し込めようとしている事ではないが、初めての人が逮捕される時は震える。再犯がやはり多い。そうあってはならない。できるだけ再犯を減らして真っ当な道を歩むようにしていかないと(いけない)。

●最近の政治トピックス

自分は実は憲法審査会の委員になっていて、先の通常国会で毎週のように憲法審査会が開かれていて、お陰様で参院選で自民党が勝ってネジレも無くなったのでいよいよ安全保障政策の議論が加速化していくのかなという事。今丁度二つ「安防懇」と「法制懇」が開かれている。「安防懇」は安全保障と防衛に関する懇談会で、もう一つの「法制懇」は安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会で、それが「集団的自衛権」を議論する所。この間も安全保障調査会と国防部会が合同で開かれていた。議論の進捗状況と議論の中身などの報告があった。自分は長年自民党員で(自民党の中にも結構幅があるのは)これが自民党の良いところだが(議論の白熱も)これから。集団的自衛権はある時、一時まとまったらしいが、昨年の12月、新人議員も沢山当選してきてこれからまた一から議論を練り上げていこうというところ。この問題はやはり慎重に急がず、政府も安倍総理もそんなに焦らずにやって頂けると思っている。たしかこの集団的自衛権の解釈の見直しも来週以降という事で今年中にどうこうする訳ではないと思う。解釈というより憲法の改正をやった方が良いのではないかと自分は堂々と訴えている。国防軍というのは、過剰な反応をするかたもいらっしゃる。やはり言葉じりというか(立ち消えになっている)。去年の4月に自民党が日本国憲法改正法案というのを公表している。そこに国防軍というのが明記されている。今国民からの意見とか野党からの批判とかを加味して改訂版をこれから出す作業を始めた。国防軍については無くなっているか分からない。名称は何であれ真っ当な国は自衛隊というものが現に存在しているのでここでしっかり憲法の中で位置づけてあげないと。日本を守っていくという気概を持って自衛隊の皆さんに頑張って欲しいし、臨時国会が始まったら国民投票法に3つの宿題―国民投票年齢が18歳だったが他の選挙権の年齢、公選法の年齢とか民法の成年年齢とか―3年間で見直すという事だったが全然進んでなかった。憲法改正だけは18歳で良いのではないかと、これからの日本を担う若者たちにも意見を幅広く聞こうと見直さなければいけないので、その改正について憲法審査会の方で10月から色々と議論されるかと思う。二つ目は日本の場合は間接民主制なので国民投票との整合性をしっかり見直さなければいけない。結局3年間で見直すという事だったが、政権が変わったり色々な事があって全然進んでいなかったという事。(第一次)安倍政権の時の事。第一次安倍政権は国の根幹に関わる事を結構色々やっている。教育基本法も改正したし、国民投票法もそう。途中でこけてしまったが。これでしっかりネジレも解消されて(解消した感は)まだ国会が始まっていないのでこれから。

●今だから言えるあの日のあの出来事

もう時効かな。先ほども言った様にバブルの崩壊間際で結構不良債権も積み重なって新しい所に貸し出すなんてとんでもない、という雰囲気の時期があった。ただ銀行も商売なので食べていかなくてはいけないという事で色々模索していた中でバンク・ミーティングはよくニューヨークで開かれていた(不良債権の)。拓銀は都銀だったが下位行だったので大きな銀行、例えば当時であったら長期信用銀行とか三菱銀行とかシンジケーションを組む。そこに自分たちは入る。サブパートとかサブパーティシペーションという。結局名前が出て来るのは大きな銀行の頭の名前は出てくるが自分たちの銀行というのは基本的には分からない事になっている。サブパーティシペーションで入るから契約書の中には出てくるが。たまたまニューヨークにバンク・ミーティングで行った時に、某経済新聞の女性記者と飲んで「どういう事をやっているの?」「今こういう事をやっている」と、それが次の日でかでかと新聞に出た(笑)。「なんでこれが出るんだ!?」という話になり、自分は黙っていた(笑)。自分は堂々としていたから(ばれなかった)。「日本から出たのではないか?」という話もあった。(ポーカーフェイスも政治家には)大事。(今までの経験が)活きている。(仕事は)もう変わらない。しっかりと地に足をつけて活動していきたいと思っている。(家族も文句は)全然言わない。自分がこれをやると言ったらついて来る。北海道全体としてはTPPは大きな問題だが、自分の選挙区自体は札幌市内の都会なのでどちらかと言えば消費者サイドが多い。北海道全体にしたらこのTPPは農業にとって死活問題。(永田町の野望は)しっかり地に足をつけてジックリと勉強して日本のために活躍していきたいと思う。今までの経験を活かしてやっていきたいと思う。

●質問コーナー

Q:消費増税がほぼ固まったようだが3%から5%になった時に税収が減ったり色々な所が
倒産しているのでやはり慎重になって成長戦略を先に固めた方が良いと、中小企業経営者として思うがその辺はどう考えるか。
A: 消費増税の財源を何に使うかと言ったら社会保障、医療、介護、年金に限定して使う。
今日本の財政が非常に厳しいのもご理解頂けると思っている。消費増税した時にいかに中小企業を含めた企業への影響を低減できるかという対策政策を10月から臨時国会で成長戦略含めて喧々諤々議論していくと思う。14年の4月に8%、そして2年後に10%やると、2年後はまたその時の経済状況を見て10%ができるかどうか見極めると思うが、今の経済指標だとか状況を見る限りは思い切って今がやる時なのかなという風に自分は思っている。その影響が無いようにと自分も全力を尽くして頑張る。北海道はやはり景気の波が来るのに1年2年遅れるから円安アベノミクスで燃油、ガソリンだけが上がってしまって苦しくなってまだまだ給料までという(タイムラグがある)。これはやはり理解を求めていくと同時にできるだけ負の側面を小さくするようにやっていかないと(いけない)。
Q:与党と官邸が対立しているという話があるがそういう構造は政治、警察、銀行のどういう所であったか。
A:(組織、内部では)やはり銀行。政治は与党と政府が一緒になってやっていかなくては過去の歴史を見る通りうまくいかない。それを分かっているしきちんとやっていく。銀行はまさに半沢直樹の縮図。あれは誇張しているがそういうのはかなりある。百倍返しでしょう(笑)。
Q: 一丸となるというと、政治、警察、銀行の順か。
A: 一番は警察。警察というかやはり人。例えば阪神大震災の倒壊家屋の中に救助の為に入って行けと指揮官が言った時に「この人の為だったら死ねる」と思って我々は入って行く。それを全然信頼のおけない上司だったら入って行かない。そういう意味であの組織というのはそういう人をもってくるし、そういう人を見ている。
Q:志帥会の二階さんが「出よう」と言ったら出てしまう?
A:いや~っ(笑)!
自分も警察官になる前に警察署に足を踏み入れた事は無かった。